法人保険を売る側で3年買う側で13年|わかったことは保険相談の落とし穴。

「保険は相談するな!」のっけからずいぶん過激な言い分です。保険商品は難しい、相談する人が必要です。

 でも法人保険は相談すればするほど深みにはまるのがやっかいなところです。

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万両の赤い実

ほとんどの人は生命保険に加入する場合代理店か営業職員にすすめられてなんとなく理解したような気になり契約します。

その後は内容を覚えていることはほとんどないのが実状ではないでしょうか。

生命保険販売の仕組み上、相談すればするほど選択肢がなくなります。かといって相談せずに保険に加入する ことなどあり得ないといってもよいでしょう。

法人契約の生命保険の相談をするときは、できれば保険会社からコミッションを受け取っていない人がよいわけですが、税理士でもファイナンシャルプランナーでもコミッションと無関係で保険相談を受けるケースはまだ少ないと思います。

法人保険などの場合によっては税理士の顧問料よりはるかに大きなコミッションがはいりますからビジネスからはずすわけにもいかない事情があります。

ここに利益相反(りえきそうはん)という状況が生まれてしまいます。

良い商品より儲かる商品であったりコミッション率の高い会社の商品をすすめたりということが起こってしまいます。

法人保険は目的を明らかにし厳しく選択すれば他の金融商品より優れた多様性があり、保険商品同士を組み合わせたり様々なテクニックを駆使して資産を増やしたり移転したりすることが可能になります。

また法人保険に限らず生命保険のむつかしさは知識や技術的なことだけでなく人間関係、親子関係のむつかしさも加わり複雑化します。よかれと思って契約しても目的を理解しないままに解約したり、ピーク時期をのがしてしまうケースもあります。法人保険事業承継・相続設計にかかわって16年、保険を売る側で3年、企業の買う側で13年、様々なケースを見きました。そこで気がついたことは一言でいうと、

法人保険は買うほうが難しい。」

言ってみれば当たり前のことですが保険会社の選び方、代理店との付き合い方、保険商品の選び方これは自分で勉強するか専門家にお願いするしかありません。

また法人保険で大事なことは保守メンテナンスです。保険の特性を利用して名義変更などのテクニックを駆使する場合は、特に保守メンテナンスの知識が欠かせません。でもそれを代理店や税理士さんに全面的に依存することは所詮無理があるのです。

それ故に特に法人保険の相談は難しいのです。

その辺を詳しく説明し実態を明らかにしたいと思います。売る側と買う側の双方に在籍したからこそわかる問題点をわかりやすく噛み砕いてお話ししたいと思います。

カテゴリーを以下の17分類に分けております。それぞれ中小企業の事業承継・相続設計、法人保険設計と保険営業の実態について経験を元にあくまでも一つの私見としてお役に立つ情報を発信することを心がけました。法人契約の生命保険は考え方や立場の違いにより異論も多々あろうかと思います。そういうことですから、もしよろしければご意見をお聞かせください。

①保険営業

②法人保険

③節税保険

④逓増定期

⑤経営と保険

⑥事業承継

⑦役員退職金

⑧保険受取人変更

⑨保険解約

⑩保険余話

⑪支払調書

⑫相続と保険

⑬贈与と保険

⑭相続時精算課税

⑮遺言書

⑯相続登記

⑰医療費控除

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「法人保険を売る側で3年買う側で13年|わかったことは保険相談の落とし穴。」への2件のフィードバック

    1. 中川様

      hokenfpです。お読みいただきありがとうございます。
      >いつも勉強させていただいております。

      少しでもお役にたてれば折れそうな心に張り合いが出るというものです。
      今後ともよろしくお願いします。

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