保険営業、代理店の裏事情と売りたい保険の本音。

保険営業、代理店の裏事情と売りたい保険の本音。

保険代理店は、乗合代理店などという呼び方がありますが、複数の保険会社の委託を受けている代理店のことを言います。乗合代理店で保険を検討するメリットとして、複数の保険会社の商品を比較することができます。

このため、幅広い選択肢のなかから意向に沿った商品を選ぶことができると考えられます。街中にある保険ショップも、複数の保険会社を扱うことができる乗合代理店の一種です。でも乗合代理店も、ビジネスですから利益を最大化する必要があります。ここに保険の乗合代理店の裏事情と隠れた本音があります。

■保険営業はやめた方がよい理由、成功か挫折かリアルな体験談。

◆ 乗合代理店の比較購買には裏の事情。

乗合代理店にしても利益を上げて良い生活をするために保険を売っているわけですから、儲からなければ時間の無駄になります。

保険会社各社取引があり「選べます。」が売りです。しかし乗合代理店にとって取り扱い保会社を絞らなくては儲からない仕組みになっているのです。

よく売る代理店に対して保険会社は、さらに有利な条件を提示する仕組みがあります。特級代理店などといろんな呼び名はあるようですが代理店はランク分けされていています。取扱保険会社を絞り込む、できれば一社に集中すると業務効率も上がりコミッションも最大化できます。

保険会社にしても代理店にしても、ビジネスですから当然といえば当然の帰結です。コミッション率の高い保険が、売りたい保険になります。

でもこれは、買いたい保険より先に売りたい保険があるわけですから、冷静に考えれば顧客サービスには逆行しています。

◆ 保険は比較購買すべき商品です。

保険商品が横並びで、どこで契約しても同じならそれでよいのですが、保険会社、保険商品は契約する目的により一長一短どころか、かなり差がでるものと考えて良いと思います。

生命保険は、車のように性能以外にデザインや外観、ブランドを気に入って好き嫌いで選ぶものではないのです。個人では、払える保険料をいう制限はありますが、ライフプランや家族構成に合わせて必要な保障額が決まります。法人では、利益の繰り延べや退職金準備にしても、解約返戻金を狙いにする場合は、一円でも多い方が得だということです。

顧客にとれば、目的に合致した保険が、代理店の売りたい保険になるとは限らないことがあります。ここに乗合代理店の売りたい商品と、顧客にとって目的に添ったベストな保険商品が必ずしも一致するとは限らない理由があるのです。比

較購買すべきであることは、その通りなのですが、それほど簡単なことではありません。必要な保障とコスパ、保険会社の格付け、さらには売り込んでくる保険営業の人間性まで判断材料になります。理解できないところは、情報を検索して、自分なりに考えてみて判断することが、後悔しないコツかもしれません。

◆ 保険の代理店営業も向き不向き。

保険業界は営業の世界でもとびっきり難物の世界です。売るものに形がない契約ですからまず自分としての人間を売り込まなくてはいけません。これには間違いなく向いている人とそうでない人がいます。保険営業は向いてない人にとっては気の毒なくらいです。まじめに顧客の立場で保険提案をするような保険営業は、代理店の販売方針とノルマとコミッションに悩むことになります。

中には、利益相反など感じもしないやり手の保険営業や剛腕代理店がいます。向いている人だけが生き残り、その中でさらに勝ち残りMDRTなどの看板をぶら下げている営業は半端じゃありません。押しもすごいが執念があります。それで嫌われない人間性が必要です。負い目引け目一切なし夜討ち朝駆けで追い込んできます。保険営業の向き不向きは、保険会社所属の営業も代理店営業も同じです。裏事情も本音も清濁併せのむ度量が、保険営業には求められるのかもしれません。

◆ 保険営業、代理店の裏事情、まとめ。

ただ乗合代理店の立場でいっておくと、比較購買のアドバイスはそれほど単純な判断ではありません。

保険会社の格付け、診査告知の条件、払済変更の可否等々がからんでくるので、選択においては適切な助言が必要なのは言うまでもありません。

保険販売は、相互扶助という崇高な理念をもとに発展してきました。しかし今や利益を追求するビジネスですから、売りたい保険商品をおすすめするのは商売として当然のことです。出来る限り大きな保障性の保険をおすすめすれば、コミッションは大きくなります。保険商品や保険会社によって戦略的にコミッション率を変えていることもよくあります。

保険代理店には、それぞれ得意な販売主力商品があり、それをすすめるよう指導します。保険営業や代理店には裏事情と、売りたい保険という本音が隠れています。そのことを理解して保険営業のアドバイスは割り引いて聞くべきなのです。

しかし、保険の不可思議なところは、売りたい商品、買いたい商品が一致しなくてもその保険の価値は、万が一の保険事故発生時にしか実感できないということがあります。必要な保障と払える保険料を考えるのは当然なのですが、実のところ、よい保険とよくない保険などと言う区別は意味がないのかもしれません。

持続化給付金で食いつなぐ保険営業の土壇場。

生命保険の比較購買は誤解であるという理由。

生命保険会社の営業は利益相反とは言えない理由。

中小企業は複数の生命保険代理店と取引。

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