法人保険で会社の損益をコントロールする裏ワザ

法人保険で会社の損益をコントロールする裏ワザ。

裏ワザと書きましたが怪しい処理ではなく合法的な事務処理で会社の損益をある程度コントロールすることが可能です。

このやり方は本業の収益が安定しない会社にはありがたいスキームです。CIMG1994

P/Lでは保険料は販管費に費用として表示されますが解約、払済、名義変更等で発生する雑収入や雑損失は営業外収益/営業外費用の欄に表示されます。

その結果経常利益が調整できます。法人保険を契約すると経理処理として資産計上したり損金で費用化したりします。ただ資産計上した分の現金残高があるわけではないので払済保険に変更すると雑収入がでたり雑損失がでたりします。これを活用します。

また逓増定期の名義変更スキームでも半損の場合結構大きな雑損失が見込めます。ただし雑損失の発生時期に制限があります。

保険は保険料の支払いをストップすれば失効します。保障はなくなりますがそのまま解約返戻金を塩漬けにできます。増えもしませんが減りもしません。好きなときに解約して雑収入を出せば良いことになります。

3年以内なら診査はいりますが復活させてその間の保険料をまとめて費用にできます。

法人保険の解約管理は破綻している。

これらのテクニックはある程度の保険の専門的な知識と反面のリスクを把握しておかないとおすすめできません。

保険を払済にすれば保障は小さくなります、解約しても名義変更しても保障はなくなります。失効テクニックもその間の保障が切れますし復活できるという保障はありません。

保障がなくなったからと言って健康上の理由で別の保険に加入できるとは限りません。

なにごともやりすぎは良くないのでぎりぎりの選択だと思ってください。CIMG1975

もう一つの難点は保険の管理が煩雑になります。毎月保険のことを忘れないように頭に置いておく必要があります。

普通は保険に入ったらそれっきり契約内容もうろ覚えで毎年保険料だけが引き落とされます。契約内容のお知らせさえろくに見ないのがよくあるパターンです。

でも裏ワザを使うならそのレベルの管理では心もとない限りです。人間は忘れる動物です。その結果タイミングを逃したり、勘違いしたりしてそんなはずではなかったということも起こります。時間が経てばなるほどと感心したスキームが怪しく見えてきたりします。

生命保険は一人の専門家よりセカンドオピニオン。

保険の管理がある程度のレベルでできて信頼できる代理店などの専門家がアドバイザーとしてついている必要があります。

でなければむやみに裏ワザに頼らない方が賢明であると申し上げておきます。

忘れてもよい保険、忘れてはいけない保険。

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