養子縁組の難しさは当事者になるとわかる。

相続税の節税目的で養子縁組をするケースがあります。相続税に関係なくても養子縁組をするケースもあります。

目的は異なりますが養子縁組は何かと難しい問題をはらみます。兄弟姉妹がいれば養子縁組をすれば相続人が一人増え相続の分け前が減ることになります。

これが意外と穏やかならぬ心境なのです。相続財産目当てでなく単に養子縁組をした場合でも相続財産の分割という問題が絡んできます。

経験から言えば養子縁組をしても相続放棄したいようなこともあるのです。

養子縁組のデメリットは養子以外の他の相続人から自分の相続分や遺留分が少なくなるという苦情が出る場合があります。

相続税のかかる人や相続税がかかるかどうかぎりぎりの人は、養子縁組をすることで1人分の基礎控除600万や死亡保険金控除500万がつかえますから合せて1100万控除になり相続税がかからなくなることもあり得ます。

相続税が減ったり、かからなくなったら喜びそうなものですが、自分の相続分が減ることはほとんどの相続人にとって顔で笑って内心強い抵抗感があるはずです。

感情的なしこりがのこり、後々の不和の原因になることもあり得るのです。

養子縁組は言わば家制度の名残です。家を継いでほしいということで娘に養子をと願う親は多いのです。養子になれば苗字が変わり最後に入る墓も自分のご先祖様とはちがう養親のご先祖様の墓に入ることになります。

養子縁組をしても社会生活上ほとんど問題は発生しませんが、自分の気持ちの整理と兄弟姉妹間の相続問題が壁になることもあります。CIMG2076

この心理は相続間際の養子縁組で悩んでいる人にしかわからないものです。

当然生命保険の受取人も問題になります。養親にすれば養子になった跡継ぎに少しでも良いようにと思い一時払いの終身保険に入ったりします。

これがまた契約者を養子にすれば贈与になりますから養親が契約者、被保険者となり養子を受取人にします。これでいいのやらよくないのやら、いつまでも内緒には出来ないのですが、さてどうしたものやら、実は実話です。

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