資産運用型保険の事例を集めました。

資産運用型保険というものがひそかに資産家に売られているのです。

前回、普通の保険とは違うルートで資産運用型の有利な保険商品が販売されているということを申し上げました。各社の情報を整理しつつまとめたサイトを探していたら下記の
ようなサイトのに行き当たりました。わかりやすいですね。

◆一目でわかる生命保険業界

(1)保険業界にバンカシュアランスが誕生した経緯

どうも2007年の銀行窓販全面解禁で別の保険分野が形成されたようです。法人保険を主力に扱っていた保険代理店や保険会社の営業職員には銀行マンに保険がわかるかという自負がありましたが、金融機関は顧客との関係性において上位にあり資金を提供するという立場から強みを持っていました。その結果として保険業界から足を洗わざるを得ない人も多かったということも事実です。

低金利時代に金融機関の保険販売意欲に合わせて保険業界は銀行窓販をターゲットにした資産運用型の保険を専門に扱う保険会社を別会社として設立しました。で、その銀行窓販に特化し富裕層の資産運用をターゲットに保険を販売することが「バンカシュアランス」と呼ばれるようになりました。

(2)各社事例の概要説明

一応被保険者は相続にをににらむ世代の代表として70歳男性と69歳女性での試算になります。解約返戻金の戻り具合は提案書の最悪のケースで判定していますので実際はもう少しよくなると考えられます。登場するM生命は金融機関ごとに別会社です。多いんですねM生命。

① N証券が提案してきたM生命の予定利率金利連動型一時払終身保険(米ドル建)は被保険者が70歳でも死亡保険金で127.93%のレバレッジが効いています。予定利率が2.95%で25年後に予定利率が変更されます。解約返戻金は10年でプラスに転じます。

② M銀行が提案するM生命の円建終身移行時特約付通貨選択利率更改型終身保険は保険金額が逓増しますが予定利率が1.45%と低くレバレッジは115.48%です。但し解約返戻金は6年で元が取れます。円建終身移行というところが売りの比較的リスクの低い商品です。

③ S証券が提案してきたのはM生命の積立利率変動型一時払終身保険(米ドル建)です。レバレッジは121.33%で予定利率が2.37%となっています。15年後に予定利率の見直しがあり保険金額が変化します。解約返戻金が100%に戻るのは不明と言わざるを得ませんが概ね20年前後と判断されます。

④ N証券が提案するM生命は通貨選択型一時払終身保険です。男性の場合レバレッジは134.44%女性の場合は156.92%とおどろきの高率です。解約返戻金が100%になるのは13年と11年ですが、これは市場価格調整が加味された最悪のケースです。

⑤ 次々と率の良い保険商品が出るのでM銀行が扱っているP生命の提案をもってきました。ちょっと変わっていまして、初期死亡保険金抑制型一時払終身保険(米国ドル建)です。死亡保険金は最初の5年間は払込保険料のまま据え置かれ5年後から男性でレバレッジ率129.79%、女性で135.05%となります。解約返戻金は3年経過後に100%となります。5年間レバレッジが0%というのがデメリットではありますが当面死亡の予定がないならおすすめの保険となります。

⑥ F代理店の提案ではM生命の積立利率変動型一時払終身保険(米ドル建)です。この代理店はやはり金融機関の窓販用保険商品の事情をよく知らないようです。予定利率は2.45%で15年後と30年後に見直しです。男性の場合で122.35%、女性の場合で135.05%とそれなりのレバレッジ率を示しています。

(3)それでどうかという結論的なお話です。

各社ともに資産運用にふさわしい工夫した保険商品となっています。レバレッジ率を高めるために解約返戻金を抑制したり、初期の死亡保険金を抑制したりと国内生保には見られない仕組みです。

この保険商品を売るには確かに高い財務や相続の知識と保険のハイレベルな知識が必要です。銀行員レベルでも相当勉強していないと質問に対応できないと思われます。

資産運用としては貯金でない保険としてとても利用価値が高いと言えると思います。但し、買う方にも投資する余裕資金と金融知識が必要となります。

それと忘れてはならないことは保険でありながら為替リスクを負い続けるところにリスクとメリットが同居しています。

円安に振れれば大きく儲かる代わりに円高に振れればどんどん儲けは減じていき、損益分岐点を越えたらマイナスに突入します。保険は長期の資産運用です。

先のことは誰にもわからないだけに為替リスクを甘く見ることはできないといったところです。

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