一時払終身保険の無告知は究極の顧客視点。

一時払終身保険の無告知型は保険のメリットを活かした顧客視点の保険商品です。

一時払終身保険という保険商品が相続税の増税以来流行していますと言うかよく売れています。読んで字のごとく保険料をまとめて一時に支払い終身保険を購入します。今となっては予定利率が最低の時期ですから妙味を期待できる商品ではありません。

保険としては払った分が戻ってくるだけとまで言いませんが、うま味のない保険商品なのです。CIMG2357そこへきて各社の情報を総合するとまだまだ予定利率が引き下げられる見込みであり駆け込み需要も増えるのではないかと思います。

ざっくり一千万の保険料を一時払いで突っ込んでも、保険金としての増加は年齢や性別にもよりますが数十万のメリットしか見込めません。(某社の例:70歳男性、一時払保険料1000万で死亡保険金額1021万です。)終身保険ですから資金を寝かせる時間が長いので、その割にはリターンが少ないのです。

早いうちにお金が入用になり途中で解約しようものなら損をする場合もあるわけです。

外貨建て一時払終身保険の使い道。

それでもここにきて一時払終身保険が売れる理由があります。それを3項目で説明します。

その1)

相続には死亡保険金控除という仕組みがあり、相続人一人当たり500万の控除が使えて相続人の人数分だけ相続税の節税が出来ます。もちろん相続税がかかる人であり、相続税がかかるかどうか境目の小金持ちには保険だけで相続税対策ができてしまいます。

その2)

保険金受取人を指定できます。遺言より確実に、契約者の意志で自由に変更可能です。相続税がかからなくてもこれは使える仕組みです。ますます人間関係が世知辛くなる世の中ですから争続は相続税に関係なく起こります。争いを未然に防ぎ財産を仲良く分けるには生前に保険で受取人指定をすることがベストです。なおかつ何度も過去のブログでも申し上げていますが、保険金は受取人固有の権利です。

その3)

次の代に残してやりたい財産を生命保険という形で固定できます。保険にしておくと不思議に無駄遣いしなくなるのです。これは実感として言えることですが生命保険には解約すると損をするというような暗黙の認識があるように思います。解約の手間もかかりますしね。

◆一時払終身保険の無告知型は一昨年の8月にD社商品を下記で紹介しています。    一時払終身保険の新型、90歳まで無告知で入れます。

今回はP社が若干仕組みは違いますが無告知型の一時払終身保険を提案してきました。

P社の場合は通常の一時払終身保険等に健康上の理由で加入できなかった場合に限り申し込むことができるそうです。それはそうです。何も不利な条件の保険を最初から申し込む必要はないわけですからね。でもガンでも入れるわけですから保険とは言えない商品です。(ただし入院中、または入院予定・手術予定がある場合はダメだそうです。)

相続で死亡保険金控除は条件注意。

もしも人間ドックで異常が見つかれば精密検査を受ける前に契約することですね。

加入年齢に制限はありますが男性で89歳女性で90歳となればまず問題はないでしょう。CIMG2277

予定利率は大きく衰退し金融商品としてのうまみはなくなりましたが、工夫次第でいろいろな使い道が発明されるという好例ですね。

一昨年のD社の提案の折には一時払商品は利率を考えたものですが、今やマイナス金利時代ですから貯蓄としての資産増加を大きく見込むことはほぼできないことになりました。

その結果無告知型一時払終身保険のメリットは「相続税の死亡保険金控除」と「受取人指定機能」に限定されたと言えそうです。

時代とともに生命保険の目的も変わっていきます。常に情報のアンテナを張り巡らしてその時点での正しい判断ができるよう心掛けたいものです。

ガンでもはいれる相続保険で非課税枠ガッチリ。

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