生命保険の比較購買は誤解であるという理由。

生命保険の比較購買について、そんなに簡単ではない理由があります。

CIMG2488生命保険の比較購買が業界の特性として難しいということは下記のブログに書きました。実際の場面ではよくて2社から3社も比較できればよいほうです。もちろんベストはあきらめてベターな選択をしているだけです。

 

◆同じ保障で保険料に差がでるのに生命保険の比較購買のハードルは高い。

生命保険に限らず、売るべき商品に特殊な強みや優位性がない限り機械的に価格競争をすれば完全競争となり利益は限りなく0に近づくはずです。

逆に言えば生命保険の完全な比較購買ができれば、生き残る生命保険会社は一社になるはずです。同じ保障で一円でも安い方、解約返戻金が一円でも多いほうがよいのに決まっているからです。解約返戻金を各社比較しランキングを提供してくれる会社もあります。

●しかし実際の生命保険販売でも他の商売でもそうはなりません。

商いは人と人がするもの、好きか嫌いかがすべてを決めるからです。

CIMG2405営業力というか人間力、人の縁があり決して人は価格だけでは選ばないのです。特に生命保険のような形のない商品、結果のわからない商品は商品力より売り込む人間の営業力というか人間性が大きくものを言います。

比較して、人情を排して、ベストを選択したつもりでも多くの場合、選択が先で理由が後付けになります。それが完全競争にならない理由です。

付加価値というのは売る人の人間的価値でもあります。商品としての付加価値に営業としての付加価値がオン出来れば鬼に金棒となります。

生命保険も同じこと、比較購買を目指しても好き嫌いが優先するのは仕方のないところです。そこに生命保険業界の優績者が生まれる理由があります。

●比較購買が必要でありながら実は価格競争ではないのです。

生命保険の比較購買を標榜しながらこんなことを言うのは不謹慎ですが、実際の現場では売り込む営業を好きか嫌いか、プラスGNP(義理・人情・プレゼント)が選択の基準になるのです。

そんなアホな!とお思いでしょうがどれだけ生命保険を理解して正しい比較購買をしている人がいるでしょうか。ご自身は、自分はよりよい商品を選択したと信じていることでしょうが、それは思い込みにすぎないと言えます。

生命保険の売る側と買う側との双方に属した経験と、徹底的に比較購買に徹してガム一枚拒否してきたからこそわかる生命保険購買の真実です。

だから予定利率が下がっても生命保険業界は相変わらず生き延びていくのです。

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