相続420億国庫へ┃お一人様相続の行く末。

相続420億国庫へ、お一人様相続の行く末は社会貢献。

◆ 相続人がいない場合の遺産の行く末。

相続は相続人がいて争続になります。相続人がいなければもめ事も争いもありませんが、その遺産の行く末は国庫となり国の歳入決算に組み込まれます。

なんとその額2015年で420億円、10年前の2.5倍にもなります。

2012年で375億ですから着実に増加しています。相続においてはよほどのことが
ない限り何だかの相続人や関係者はいるものです。

ただ相続放棄していたり、配偶者や子だけでなく親や兄弟姉妹もなくその子(甥や姪)もいない天涯孤独という場合がまれにあります。

◆ 相続人がいない遺産は相続財産管理人。

その場合相続財産管理人が裁判所により選定され遺産の処分を行います。

相続財産管理人は相続人が本当にいないか、また特別縁故者がいないかを調べ相続人不在が確定し財産が残っていれば整理すべき債務等精算し、残った遺産は国庫に入ることになります。

◆ お一人様と生命保険

CIMG2749確かにこういうお一人様の終焉には生命保険の出番がありません。

生命保険の受取人が指定できないばかりか、死亡保険金をかける意味がないのです。

ただ病気をすることもありますから、生存給付金で助かる事はありえます。

いざとなれば解約返戻金というキャシュフローがありますから貯蓄性の高い、予定利率のよい生命保険なら意味があります。

しかし今となっては最低の予定利率の時代ですからおすすめはできません。

◆ 相続人不存在の要因は未婚率の上昇。

相続人がなく国庫に入る遺産が多くなった要因は、少子高齢化、晩婚化さらには未婚率の上昇があります。厚生労働省の国立社会保障人口問題研究所によればお一人様の2015年度の未婚率は男性で23.37%女性で14.6%と高率になっています。

2012年度の国庫金は375億、その時の男性の未婚率か5人に一人、今や4人に一人
となり国庫金は400億を越えたということです。

◆ お一人様の行く末を案じると。

実際身の回りを見回すと未婚の男女の中高年が結構います。親もなくなり一人暮らしになると老後の不安は本人だけでなく別の意味で兄弟、甥姪にかかってきます。

しかし老いた時世話をしてくれる親族もなしとなると、お一人様の行く末は厳しいものがあるように思います。

これは時代の流れでもあり、一つの運命ではありますが、その流れで国庫金が増加するとは皮肉な巡り合わせというほかありません。

(2017/4/16日経新聞5面『国の「相続」10年で2.5倍』に手許の情報を肉付けして作成しました。)

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