ドル建て保険が相続対策で有利な理由。

ドル建て一時払終身保険が相続対策で有利な理由。

CIMG3353生命保険は被保険者の健康に問題があると保険会社はリスクがあるので契約をお引き受けできません、と言ってきます。

相続税には基礎控除の他に死亡保険金の非課税枠が500万(相続人1人あたり)があります。しかし被相続人が健康上の理由で生命保険の被保険者になれないと非課税枠を活用した節税ができなくなります。

そこで登場するのが告知なし、ガンでも入れる無告知型の保険です。保険の形はしていますが実質的な保障性はほとんどありません。無選択型とも言いますが、認知症でなく自分の名前が書ければ誰でも入れる保険があります。

法人契約としては意味がありませんが、相続を目前にされた方には選択肢の一つには違いありません。

 ◆ 外貨建ての予定利率が高い理由。

円建ての保険商品は金利低下に伴い貯蓄性がなくなり、金融商品としてのメリットがほとんどなくなりました。しかし外貨で運用すると円建てよりはるかに利益が確保できるので保険商品も外貨建て、特にドル建て商品が円建て商品にとってかわるようになってきています。

ドル建て保険は高い予定利率で運用されていますから、為替リスクを考えても円建ての保険商品より運用に期待できます。ただ保険というのは、ある条件では良い面が別の視点ではよくない面になることが往々にしてあります。どの面の価値を見るか人それぞれというほかありません。

 ◆ 無告知型の一時払終身保険で節税。

この無告知型とドル建てを組み合わせて、それも一時払いの終身保険をすることで、先行きの短い(失礼な言い方になればお詫びします。)相続対策として保険に加入していない小金持ちの方には有効な節税対策と言えると思います。

保険会社を呼び、一時払いできる保険料を決め(相続人×500万以上の切りのよい所)提案書をもらい、申込書に必要事項を自署しお金を保険会社の振り込めば成立です。それだけのことで500万×相続人数分だけ相続財産から非課税となります。

申込書には受取人指定欄がありますから、争いにならないよう配慮して受取人氏名と受取割合を記入すれば、その通りに支払われます。生命保険の受取人指定の機能は争族防止にも有効な方法になります。遺言代わりに指定することも可能です。

 ◆ 人生には見込み違いがある。

ドル建ての一時払終身保険を契約して無事(とは言えませんが。)に相続を向かえれば予定通りの保険金が支払われ節税もできて、あの世で安堵することもできるでしょうが、人生には見込み違いがあります。

財産は長生きすれば目減りするかもしれません。持っていた株価が下がるかもしれません。思いがけない医療費がかかることもあります。災害ですべてを失うこともあります。よくある話として相続税がかかるかどうかの小金持ちは生前贈与とばかりに上げすぎることもあります。

ばかばかしいとお思いでしょうが、相続税がかからなくなるどころかお金に困ることすらあるのです。その時に相続税の節税の意味がなくなったからといってドル建ての一時払終身保険を解約するとき損をすることがあるのです。

 ◆ 市場価格調整(MVA)のリスク。

外貨建ての保険のほとんどは途中解約するとき市場金利の影響を受けます。それを市場価格調整と言いますが、提案書の隅の方に小さな字で説明書きがあります。詳しい説明は他のサイトに譲りますが、ドル建て保険の途中解約には為替リスクの他に市場価格調整リスクがあります。

下手をすると資産運用どころか元本割れすら起こります。市場価格調整は為替と同じで儲かるか損をするかは相場任せです。損をするときもあれば得するときもあるのでよし悪しは論じられません。

でももともと資産運用が目的でないなら途中解約は避けなくてはなりません。ドル建て一時払い終身保険の減額、解約リスクは契約する時点で頭に入れておかなくてはなりません。

こく一部には市場価格調整がないドル建て一時払い終身保険もあります。リスクは下がりますがリターンも下がります。相続対策が目的であれば、途中解約リスクを考えたくないところですが人生山あり谷ありです。用心するなら市場価格調整がないドル建て一時払い終身保険で生命保険の非課税枠を確保するということもありです。

 ◆ まとめ

いろんなケースを見てきましたが、老後生活ではどんどん蓄えが減っていくのです。長生きこそ本当のリスクかもしれません。わが子に迷惑をかけたくないとお思いの方も多数おられるでしょう。

財産というものは多い方がよいのですが多すぎても困ることがあります。なければないで先行きの不安は増します。ほどほどの財産がよいのですが、それが相続税がかかるかどうかの線のように思います。

そのバーの近辺に今はそこそこ財産がある中流の方が大勢いらっしゃるものと思います。ドル建ての一時払い終身保険で相続税の死亡保険金控除枠(非課税枠)を使う方法を検証しましたが、万が一老後貧乏に陥っても解約で損をしない保険が安全なような気がします。hokenfpとしては保険は売りませんが、意味のある保険のおすすめはします。

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