DNAが解析されその人の将来の病歴が予測できれば今の生命保険は成り立たなくなってしまいます。
病気になる人だけが加入して病気にならない人が加入しなければ生命保険はビジネスとして成立しません。
福沢諭吉の災難請合を引き合いに出すまでもなく保険は相互扶助の制度です。多くの病気にならない人が万が一の不幸に見舞われた一人の人を助ける制度が保険の根幹です。
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ひとりが万人のために万人が一人のために、保険の思想はとても崇高な助け合いとお互いを支援しあう思いやりに満ちています。
それがビジネスになると殺伐とした空気を漂わせます。自分のお金儲けのために保険を利用するという本末転倒も当然起こります。
ここに保険加入の目的を明らかにする必要が生まれます。何のために加入するのか。法人で言えばその保険の目的は事業保障か福利厚生か節税もしくは投資のいずれかです。
もちろんの複数の目的を兼ね備えることは少なくありません。本来の保険の目的からすれば金融商品へ変化してきていることも事実です。
でも生命保険の本質を忘れてはいけないというのが私の主張です。
ゆえにDNA解析時代に一石を投じたい思いがあります。えらいまじめくさってしまい失礼しました。たとえそうなっても新たなリスクに対し保険の新商品も生まれるに違いないと思っています。
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