引退間際の経営者の本音は、格好だけでやめたくはないのです。
ホラ吹き3兄弟といわれるカリスマ経営者である孫正義・永守重信・柳井正の3氏は引退など頭の中に実はないのです。
オーナー経営者はみな同じ、本音で引退したいとは思っているわけではないのです。
中小企業のオーナーの本音は後継者にそれほど簡単に任せることはできないということです。
自分は65歳で引退し後継者に後を任せてとか言いますが、実態はそうすんなり引退するケースは珍しいのではないでしょうか。せっかく保険で退職金を設計し65歳で解約返戻金をピークにもってきているのに引退を先延ばしするので無理な組み直しと無駄な雑収入がでることになります。
で70歳で引退するかと思いきやそれも延期、せめて見なし退職で退職慰労金をうけとり形だけでも引退すれば良いものを死亡退職金の方が税金がやすくなるからという理由でまたまた引退先延ばしです。
これでは保険で準備した退職慰労金の原資が費えてしまいます。どこも似たようなものでしょうが、経営者の引退の弁を真に受けてはいけないということです。
ただ、そういうやめるジェスチュアは後継者にとりはなはだ迷惑になり、意欲をそぐ原因になります。また社員も幹部も頭が二つあればどちらの指示を仰げばよいのやら、宮仕えに身には困ったことになります。表向きは後継者が未熟で経験不足なのでアドバイスと相談相手になるといいながら後継者の決済を次々ひっくり返します。自分も同じ未熟な時期を乗り越えて経営してきたことは忘れてしまい横やりのし放題になります。
人間引き際を誤ると誠にみっともないことになります。引退間際の経営者の皆様に辛口の進言をしてしまいました。でも誰もいさめはしませんが、自分は裸の王様ではないかと自問自答することがあってもよいように思います。
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