法人保険で節税するメリットデメリットを整理しました。

法人保険で節税するメリットデメリットを整理しました。

法人で契約する保険と個人で契約する保険は目的が異なります。法人保険とは
CIMG1972契約者=法人
被保険者=経営者・役員・従業員
受取人=法人

という形態で成り立ちます。多くの場合主な目的は経営者万が一の事業保障です。保険金で経営者死亡による信用不安をカバーすることです。しかし法人保険の機能は多彩です。

その一つに簿外に資金を積み立てることができることがあります。毎期利益が出ているような中小企業では自己資本比率が高くなるばかりで自社株の高値につながり事業承継の足かせになります。簿外に積みたてればB/Sに現れない資産になります。

またいざという時の緊急資金としても解約返戻金は頼もしいキャッシュです。

最大のメリットは節税と簿外積み立てが同時にできるということでしょうか。

それは同時に経営者の退職慰労金準備にもなり一石三丁と言ったところです。見返りが何もない税金というコストは最小限に抑えて将来の退職に備えるという考え方です。利益を出して35%近くも納税し残額を利益として社内に残しても自社株相続税で2度めの課税が待っています。

敢えて申し上げるとデメリットは管理の手間、出口対策を見誤ると単なる繰り延べに終わると言うことです。

国税庁、網がかかるか全損保険。

保険管理の手間は買う側の自己責任で行うことが重要です。

だれも親切に面倒見てくれることはありませんしまた信用してはいかんでしょう。出口対策は退職慰労金に限りません。資金需要に合わせればよいのです。実際は企業の経営というのは平坦なものではありませんから思いがけない資金需要が発生したり、世の中の潮目が変われば利益が出なくなるということもあり得ます。そういうときに心強い味方になります。余裕をもって戦略を練り直すことができます。

管理の手間がクリアできれば事業保障節税簿外積立緊急資金退職慰労金準備自社株の評価抑制等のメリットが目白押しです。

ただし一言、やりすぎと自身の健康管理に注意してくださいね。節税もやりすぎはよろしくないし、なにごとも健康でなくては面白くない、保険にも加入できません。

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