法人保険で頼れるアドバイザーの見分け方、事例を紹介。

法人保険で頼れるアドバイザーの見分け方、事例を紹介。

今やネット時代ですが、法人保険はそういうわけにいきません。法人保険の選択や管理は、税務や法律、経営上の問題や事業承継・相続設計まで一定の知識を必要とします。社内のブレーンだけで判断するのは、現実的とは言えません。

そうかと言って、法人保険の頼れるアドバイザーを見つけることは、それほど簡単なことではありません。

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◆ 国内生保のアドバイザーとしての限界。

よく企業を訪問するのが、生保レディです。しかし彼女らに多くを期待することは無理があります。営業部長なる支部長がついて来れば、ある程度知識と経験もありますが、専属担当とはなりません。2年以内に転勤になり縁が切れてしまいます。

代わりの営業部長が、どこまで親身になってくれるかは未知数です。必要なのは短期的な支部の成績ですから、長い目でアドバイスを期待することは仕組み的に無理があります。やはり保険の販売を目的とした営業活動です。その点では、アドバイザーとして多くを期待することには、限界があります。

◆ 銀行や証券会社の保険提案は副業感覚。

銀行や証券会社も保険を扱っていて、あれこれ提案してくれます。でもやはり転勤族、しょせんあてにはなりません。それに保険関係の知識は、個人差が大きすぎてどうにもなりません。

生命保険得意の証券会社の営業マンが来て、あれこれ説明しますが、保険の加入目的すら分かっていないようなケースも珍しくありません。

保険商品も相手の事情を読み込んで提案するレベルではなく、研修で教えられえた新製品をもってきたりします。最大の乗合代理店なのに、比較検討などとは夢にも思えません。

金融機関の保険販売は知っていることは知っているが、知らないことは知らないという底の浅さが見え見えです。

証券会社や金融機関、士業の先生は、保険のことではアドバイザーとしてはあまり役に立ちません。売りたい商品は、付け焼き刃で詳しいですが、他の商品情報、メリットとデメリットの比較検討では限度があります。本業でないだけに知識が浅く、無理があります。

あくまでも固定給の人がやる副業感覚です。これでは大事な法人保険を任しきれません。

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◆ 押しの強さと、特化型代理店の強み。

銀行系の代理店や証券会社の提案では、保険で大事な説得と押しが弱いので、顧客もなかなか決めることができません。これでは保険を買う方にも、実は迷惑なのです。

しっかりアドバイスしてメリットを示し、契約まで持ち込まなくては、保険契約というものはなかなか決断できるものではないからです。

となると外資系の保険会社専属の保険営業か、保険代理店という選択肢に絞られてくるように思います。外資系の保険会社の所属する保険営業は経験年数によりますが、それなりの人物も時々います。

乗合の保険代理店は、やはり知識・経験・売り込みの強さでは図抜けています。とくに自分の得意パターンを持つ保険営業は強いです。

得意分野に特化した代理店レベルになると、徹底的に情報武装しています。税理士以上に詳しくて、わかりやすい説明をします。あらゆる変化技、裏ワザの知識も豊富です。

しかしそこまでの専門家でも、顧客のフォローは完全にできません。

また優秀な乗合代理店の営業がいても、いつまでも保険業界で元気でいるとは限らないのです。保険とのお付き合いは、数年から数十年に及ぶ長いものとなります。

ここが法人保険を縦横無尽に活用するときのネックになります。よきアドバイザーに出会っても、どこかで縁の切れ目がきます。

そういう点では、どうしても社内にセミプロを育てるか、経営者自身が一定の知識を身につけて、キーポイントを抜かりなく処理する必要があります。

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◆ ネット時代の有資格者の価値と特化型アドバイザー。

法人保険に限らず、会社の財務でも労務問題でも、また補助金などの申請においても素人がネットで情報を収集すれば、ある程度のことまでできるようになりました。

ネットがない時代、有資格者は別格の専門家として頼りにされてきました。しかし今ではアドバイザーとしての価値が、様変わりしました。

有資格者の専門家としての価値が低下し、分野を特化した専門家の価値が上がってきました。たとえば税理士さんでも得意分野があります。経験的に申し上げれば決算専門の税理士さんは、相続対策の経験は少ないです。また不動産を活用した節税にも明るくないです。ところが不動産評価に強い税理士さんもいます。もちろん法人保険が得意な税理士さんも、たまに見かけます。

また法人保険を販売する代理店は、お得意のパターンをもっています。当然ながら得意でない保険商品に対しては知識も少ないですが、なにより熱がはいりません。ゆえに何ごとも専門家、それも特化型の本当の専門家でないと、ベストなアドバイザーにはなれないようです。

◆ 法人保険の専門家と言えるアドバイザーはわずかしかいない。

仕事柄(hokenfpは保険ブログが仕事ではありません。)いろいろな専門家や情報源と接します。その中でも詳しい専門家が、時折いらっしゃいます。

先日も貴重な話を聞く機会がありました。何事も専門家、しかし実感として本当の専門家はわずかしかいません。弁護士でも税理士でも有資格者として知識だけでなく継続的に情報収集や勉強をされていると思いますが、それだけでは万能ではないのです。

得意分野がありそれを外すと、一般的知識にとどまることが多いようです。士業の先生方に相談するにしても、相手の得意分野、経歴、実績を見た上でないと奥の深い相談はできないのです。もちろん保険分野においても、同じようにアドバイザーといってもピンからキリまであります。肩書きで相手の能力を測ることはできないように思います。

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◆ 特化型の専門家の中でアドバイザーを探す。

ただ特化型の本当の専門家に出会うには、それなりのアンテナとネットワークが必要です。

自分が抱えている課題を解決する提案ができれば良いのですが、経営者はもっと良い解決策はないかと模索します。通り一遍の解決では満足せず、さらに踏み込んで行くからこそ経営者なのです。その結果として、提示された提案のウラをとろうとセカンドオピニオンを探します。

こういう貪欲さが、本当の専門家的アドバイザーに出会う機会を拡大します。本当の専門家に出会うには、思いのほか手間がかかるということです。

保険代理店でも同様です。税理士顔負けの税制情報に明るい代理店もいます。とにかく情報が早い代理店もいます。相手の人格と人間性、知識の奥の深さはさまざまです。法人保険は事業保障の設計だけが目的ではありませんから、特に詳しいアドバイザーが必要になると思います。

相続・事業承継、財務などにも明るくないと、強引なおすすめしかできないことになります。それはそれでGNP(義理人情プレゼント)戦術ですからよし悪しは言えませんが、専門的な情報が加われば鬼に金棒となります。

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◆ 特化型営業で自分ブランドを構築。

特化型のアドバイザーは、得意分野を絞り込みます。そして○○なら誰それという自分ブランドを構築します。

買う側から言えば、保険に限らず何ごとも専門家を見つけることです。反対に売る側の立場から言えば、いかに得意分野に特化した自分ブランドを構築するかが、生き残りのポイントのように思います。

法人保険の頼れるアドバイザーは、特化型の専門家に出会うことが大事です。どこにそのようなアドバイザーがいるかは、会って話して問題点を投げかけてみないとわかりません。セミナーで意見を聞いたり、紹介を受けたりしながら、出会いの機会を増やしていくことがポイントになるように思います。

◆ 法人保険で頼れるアドバイザー、まとめ。

法人保険の選択をするときに、頼れるアドバイザーが必要なことを、事例をあげて説明してきました。法人保険に限らず、保険は二面性がありアドバイスする角度によりデメリットがメリットに見えたり、その逆も起こります。

また買う側の状況や時期、考え方によってところ変われば品変わるで、考え方の幅が広がります。雑損失ですら、儲けであるように思えたりします。

法人保険の第一の目的は事業保障の確保ですが、法人のリスクは多岐にわたります。それをすべて保険でカバーすることはできない相談です。しかし法人で契約する保険の機能や役割をきちんと説明し、納得させてくれる専門家が良きアドバイザーになるように思います。

セカンドオピニオンとしてのアドバイザーを求めても、それほど簡単に出会うことはできません。まずは、中小企業は複数の生命保険代理店と取引をされて、提供される情報、アドバイスの方向性と質を確認して信用できるかどうか判断してください。売らんかなという、売込みが見え見えのアドバイザーは、避けた方がよいということは言うまでもありません。

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