外貨建終身保険の甘い汁を吸うテクニックがあります。
M社の外貨建終身保険は率的に良いとされています。
要するに一時払の終身保険ですが、ドル建てですから予定利率が3.25%です。気をつけなくてはいけないのは予定利率金利連動型一時払終身保険(ドル建)ということです。
通常生命保険は契約時の予定利率が終身適用されます。ところが予定利率保証期間が25年間であり25年後に予定利率の改定があります。
ずいぶん先のことですからそれがどうしたという感じはあるのですが、契約年齢によっては見届けられるかどうかという長きの話です。
それによりその後の保険金額も解約返戻金も大きく変わります。
またドルでの受け取りになりますから円貨に転換するとき為替リスクを伴います。
結構流転激しき保険なのです。でもすごいのは一時払で契約した時点で米ドル建ての死亡保険金が払込保険料の132,5%で確保されます。
クリックできる目次
ただしデメリットもしっかりあります。初期の解約返戻金は悪くなり解約計算基準日の予定利率で計されて契約時と予定利率が変わらない場合でも10年間は元本割れになります。この変転激しき時代に、です。
保険としてはなかなかの妙味があり、持ち味というか特性を理解した上で余剰資金で組めれば面白い保険商品と言えるでしょう。なにせ景気任せの為替任せ、それもドルのお国の事情次第で大化けもするし損もすると言ったところです。
とても普通の人には手がでないでしょうが、投機的な要素の高い保険商品です。
法人で契約し解約返戻金が低いうちに個人で買い取ると結構美味しい保険になります。
このドル建て終身保険は個人で入ると相続対策には不向きですが、法人で入って個人に譲渡するならこれははっきりメリットがあります。相続対策にもなりますね。
小さな字で書きますが、契約して間なしに個人に解約返戻金相当額で譲渡した時点で譲渡金額に対して思いっきりレバレッジが効いて、一時払終身保険なのに死亡保険金は160%金額に化けるのです。(死亡保険金は被保険者死亡時にドルで支払われます。念のため)もちろん買い取った方にしてみれば解約返戻金として銀行よりずっと効率よく増加します。為替の影響は別途でお考えくださいね。
「外貨建終身保険の甘い汁を吸うテクニック。」への2件のフィードバック