贈与税の税率は高くない何度も言うが贈与税は高くない。
贈与税は相続税の補完的な役割があります。贈与税がなければ相続税は成り立ちません。
なぜなら生前に財産すべてをあげてしまえば相続税は意味がなくなりますからね。
相続税を機能させるため相続税より厳しい率で贈与税があるのです。生前にまとまったお金を贈与するときは相続税より厳しく課税しますよ、ということです。
ただし贈与税にも少額の場合の緩和措置として110万の基礎控除がもうけてあります。
少額の贈与を毎年繰り返し110万の基礎控除を有効につかうのが暦年贈与です。
贈与税の税率も相続税の税率と同じで税率表だけを見るとバカ高い税率が目立ちますが仕組みは超過累進課税という一定の金額を超えた部分だけに上の枠の税率が課せられるのです。
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贈与した金額にまるまる贈与税率表の税率がかかるわけではありません。贈与税の税率に関する勘違いがここから始まります。
ですから贈与税の計算を実際にしてみると基礎控除もありますからそれほど高い税率になるわけではないのです。
例を挙げていえば、基礎控除の110万を引いた残りの課税金額が400万円だった場合は400万円全体に対して20%の贈与税率がかかるわけではなく、400万円のうち200万円に対して10%、100万円に対して15%、残りの100円に対して20%かかるようになります。
この計算を簡単にするために速算表があり税額の控除額があります。
別々に計算して合算した税額と速算表で400万に税率をかけて控除額を引いた答えが同じになります。自分で電卓を叩いてみてください。
この場合基礎控除を含めて510万贈与して贈与税は55万です。実質の贈与税率にして10.78%になります。
悪名高き贈与税の税率でも実際はそれほどでもない税率になります。
(平成27年1月1日施行、一般的な贈与例であり親または祖父母から20才以上の子へ
贈与する場合は贈与税の税率が変わります。)
贈与額から
110万円を引いた額 税率 控除額
200万円以下 10% なし
300万円以下 15% 10万円
400万円以下 20% 25万円
600万円以下 30% 65万円
1000万円以下 40% 125万円
1500万円以下 45% 75万円
3000万円以下 50% 250万円
3000万円超 55% 400万円
ここにこまめに贈与する価値が出てくるのです。手間と時間はかかりますが一番確実で贈与税率を抑制することができます。
贈与税の税率表ではいかにも400万を越えれば一気に税率が10%も上がるように見えますがうまくできていて、実際に計算すると控除額がきちんと働いてグラフにするとわりとなめらかな右肩上がりになります。決して急な階段のような形にはなっていません。
テクニックが未熟なので贈与税の税率の増加グラフをお見せできないのはお詫びしますが、450万でも480万でも610万でも特に税率が跳ね上がるようにはなっていません。
贈与税は基礎控除もあり超過累進課税により思いのほか税率表で見るような高い税率にはならないのです。
これが贈与税の税率は高くないと申し上げるゆえんです。どしどし暦年贈与をして節税を図るべきです。贈与したお金で〔契約者:子〕〔被保険者:親〕〔受取人:子〕の生命保険の契約を考えるのがやはり何といってもベストです。
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