生命保険契約は長いが保険営業は短い。

生命保険契約は長いが保険営業は短い、担当者は変わるのが当たり前ということをお伝えしたいと思います。

法人保険の出口戦略が大事なことは何度も書きました。ただその時期はたいてい何年か先、あるいは何十年か先になります。CIMG2101

生命保険を提案してくれた担当営業にも定年退職はあるでしょう。また多くは途中廃業か転職で、せっかく出口戦略を提案した当人がいなくことも十分あり得ます。生命保険業界は流転激しき世界です。3年で大部分の人が入れ替わるという話もあるくらいです。

保険に正解はないし正しい生命保険の見直し方もない。

◆なぜそうなるかという生命保険業界の事情

今となっては保険代理店の受難時代というべきです。この十数年で金融庁の通達が連発されどんどん締め付けが厳しくなり、保険代理店の食い扶持となっている主要スキームのほとんどが封じられてしまいましたから、以前のような羽振りはもはや期待できなくなりました。

その結果、転職する人、廃業する代理店が増加してきました。本当の大手代理店に集約されつつあるように思います。当然人も入れ替わり担当者も変わります。生活しなくてはなりませんから、自分が取り扱っていもいない生命保険契約に手間暇かけている余裕はないというのが本音なのです。

◆乗合代理店の事情と本音。

◆しかし法人保険は乗合代理店で比較購買

生命保険はできれば比較購買したいと思うところですが実際の場面ではほとんど比較できていないと思います。せいぜい2社比較ができれば良いところですが、何を比べればよいかすらわからないのが保険の難しさでもあります。

保険会社所属の保険営業は他社商品を販売できませんから乗合代理店でもかませないと比較アドバイスはできないと思います。ところが複数の保険会社を扱う乗合代理店ですら売りたい保険会社が決まっているのです。CIMG2092

年間取り扱い保険料でコミッション率が大きく変わりますからできれば一社に集約する方が実入りが大きくなると言う事情があります。実際取り扱いが少ない場合と特級代理店とのコミッション率は10%~50%までと大きな差があります。

生命保険会社も代理店の囲い込みに躍起なのですね。ここに保険代理店経営の難しさが見え隠れします。

◆生命保険契約は長いが保険営業は短いという意味について

まったく生命保険契約は長きにわたりますが保険営業は短いということです。

保険代理店の事情、金融庁の締め付け、世間の景気等々で保険は様変わりします。人間生身ですから担当者がいつまでも元気で同じ保険営業を続けられるとも限りません。

ましてや銀行や証券会社など保険販売の窓口としては頭からメンテナンスのお付き合いには不向きです。

ほとんどの法人保険担当者は生命保険の出口案内をする前に退職するか廃業するということです。

結局、自己責任に帰結することが多いと考えなくてはなりません。それだけに自分としてしっかりと契約内容を理解し、見れば内容を思い出せるまで書き込みをした必要な資料を保存しておくことです。自分が十分わかっていないテクニックや解約時期が限られているような生命保険商品を出来るだけ避けることですね。それがまずは安全対策です。たとえば長期平準定期保険のように返戻率の山がなだらかに数年以上続くような解約時期リスクの低い商品をメインに組み立てておくことです。

生命保険会社が個人情報の漏洩、縄張りより契約者の意思が重い。

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