相続対策と相続税対策は似て非なるもの相続対策ありきの理由。
よく似た言葉ですが一文字「税」というところが違います。
かたや相続対策は相続財産の分け方ですから相続税がかかるかかからないかに関わらず相続人100人が100人とも必要とする対策です。
身の回りに何ぼでもある争族の事前の対策です。相続税対策は相続税という税金をいかに安くして相続人としての分け前を多くするかという対策です。
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お金がない貧乏人でも相続対策は必要です。
「泣く泣くもよい方を取る形見分け」というような川柳にあるように人間の本性が見え隠れするどころかむき出しになります。
また相続財産が少ないほど遺言書や生命保険などの対策ができていないので争いも熾烈になり解決に時間もかかります。
とくに被相続人の面倒を見たり介護をした人がいればこれまたもめる要因になります。平成21年に家庭裁判所で遺産分割調停が成立した件数のなんと73%が相続財産5000万以下のケースです。
この辺は無策でもほとんどか全く相続税のかからないゾーンです。相続財産が1億あるとあの手この手で相続税対策をして相続税がかかるかどうかの分岐がこのあたりになります。
相続人の数にもよりますので、しっかりとした計算が必要なゾーンです。
この範囲の家庭からの家庭裁判所への申し立てをふくめると90%以上になるのですから、争族の水準の低さがうかがえるというものです。
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