保険の解約返戻金と解約払戻金の違いについて実情を調べました。
解約返戻金(かいやくへんれいきん)と解約払戻金(かいやくはらいもどしきん)は一見、違うものを指すように思いますが、内容的にも意味的にも完全に同義です。保険会社により呼び方が違うというだけです。
もともと金融業界の人間でないと、あまり使うことがないです。漢字を見ただけで正しく読めるとも限らないので、ご存じでない方も多いと思います。
保険事故や満期のときに受け取る保険金ではなく、契約の途中で保険などを解約したときに、戻ってくるお金のことを指します。多くの場合、払い込んだ保険料の合計より少なくなります。
予定利率がよい時代の契約や、ドル建ての契約では、ある程度の期間契約を継続すれば、解約返戻金が払込保険料を上回ることもあります。
保障に重きをおいた保険では、解約返戻金がないものもあります。その分保険料がお安くなっているというわけです。
◆ 検索結果では、解約払戻金より解約返戻金が優勢。
Googleで検索すると解約返戻金は、普通検索で824,000件、解約払戻金は普通検索で104,000件です。
Googleはこの二つの言葉を完全に同義語として表示していますので、踏み込んで解約返戻金を完全一致検索で検索してみました。すると解約返戻金は696,000件、解約払戻金を完全一致検索で検索すると41,100件あります。
これから推察するところ、解約返戻金の方がより一般的であるということが判断できます。
■生命保険の解約返戻金とキャッシュフローがピンチの会社を救う。
◆ 読みにくい解約払戻金、解約払戻金。
実際の場面では「戻(れい)」の字が、読めないお客様も結構いらっしゃいます。また解約払戻金の「払戻(はらいもどし)」も言われればわかりますが、音訓混じりで知らなければ読み方に迷うところです。
保険業界は、特異な専門用語を使う傾向があります。ただ漢字が多いのでなんとなく意味は推測できる言葉が多いようです。
商談をしていると、当然話が通じているものと思ってしまうところが怖いところでもあります。実際はほとんど意味が伝わってはいないと思うべきなのです。
◆ 解約返戻金と解約払戻金の違いについて、まとめ。
たまたま解約返戻金と解約払戻金は、同じ意味でしたが、保険の専門用語はしっかり理解していないと正しい処理ができません。これは売る側はもちろんですが買う側も理解しておかなければならないところです。
以下保険業界の専門用語を解説しています。
「生命保険の解約返戻金と解約払戻金の違いについて。」への9件のフィードバック