全損ガン保険が狙われる理由。

全額損金のガン保険が課税当局に狙われる。

CIMG3381ドキッとする法人保険の担当者がいらっしゃると思います。今から6年前に法人契約の全額損金ガン保険による節税策が通達により封じられ、新規の契約は半損の経理処理を求められました。

ガン保険は解約返戻率が高く、かつ解約返戻率の低下時期がゆるやかで、かなり先まで引っ張れる商品が多かったので出口対策に融通性がありました。

全額損金にできないガン保険は新規に加入する気にもなりません。これでは福利厚生としての全員付保の原則が崩れたまま既契約で残っているガン保険を全損処理することになります。 続きを読む

ドル建て保険が相続対策で有利な理由。

ドル建て一時払終身保険が相続対策で有利な理由。

CIMG3353生命保険は被保険者の健康に問題があると保険会社はリスクがあるので契約をお引き受けできません、と言ってきます。

相続税には基礎控除の他に死亡保険金の非課税枠が500万(相続人1人あたり)があります。しかし被相続人が健康上の理由で生命保険の被保険者になれないと非課税枠を活用した節税ができなくなります。

そこで登場するのが告知なし、ガンでも入れる無告知型の保険です。保険の形はしていますが実質的な保障性はほとんどありません。無選択型とも言いますが、認知症でなく自分の名前が書ければ誰でも入れる保険があります。 続きを読む

全額損金できる節税保険の駆け込みラストチャンス。

全額損金できる節税保険の駆け込みラストチャンス

全額損金で処理できる保険が多数発売されて、過当競争になっていることは下記に書きました。

損金処理できると言うことは、あくまでも法人契約で保険料を費用として処理できる生命保険のことです。

全損保険に網がかかるという可能性を検証しましたが、その後の動きに関する不確かな情報をまとめました。

■節税保険、バレンタインショックまとめ。

◆ 全損保険の駆け込み契約。

全損保険とは、保険料を全額損金処理(費用化)できる法人契約の生命保険のことです。5年から10年後に解約すれば、それまでに支払った保険料が8割から9割戻ってくるので、雑収入が発生し利益の繰り延べができると言うわけです。 続きを読む

相続贈与の老後貧乏、生前争族の行く末。

相続税対策で生前贈与をしすぎると老後貧乏に

生前争族の行く末は相互不信。

CIMG3341相続対策の基本は生前贈与と言われます。確かに年間110万円までは贈与税の基礎控除の範囲ですから贈与税はかかりませんし申告も不要です。

相続税がかかるかどうかの小金持ちサラリーマン層にはとてもよい相続税の節税法です。

でも気をつけていただきたいのは贈与をしすぎることです。贈与はもらう側にはとてもうれしいタナボタの不労所得です。贈与し過ぎは、あげる側にももらう側にも決して良いことばかりではないということが言えます。 続きを読む

ガンでもはいれる相続保険で非課税枠ガッチリ。

ガンでも無告知ではいれる相続保険でガッチリ節税できます。(生命保険の非課税枠活用)

CIMG3355生命保険のなかでも相続で威力を発揮する保険商品があります。できれば相続税を払わず無申告で済ませたいけれど、正直に告知すれば入れる保険がないという方向けの相続保険です。

これらは生命保険の非課税枠を活用した相続税の節税に強い保険です。

うたい文句は無告知(告知なし)ではいれる一時払い終身保険です。相続保険をうまく活用し非課税枠一杯に相続税をガッチリ節税してください。生命保険を活用した非課税枠をできるだけわかりやすく、順を追って説明しました。 続きを読む

無保険世代の相続税対策。

生きる力のなくなった無保険世代の相続税対策。

CIMG3397ある程度の高齢者になると生命保険とも縁が無くなります。家族もそれぞれ独立し家庭を持つようになると、親として肩の荷がおりて、生命保険の死亡保障の必要性が低くなります。

それまでに保険料負担に耐えきれずに解約したり見直したりした保険もあるでしょう。

サラリーマン世帯であれば相続税の心配もなく安心していたところが、相続が発生し思いがけず不動産を含めた遺産が入ることがあります。 続きを読む

事業承継、特別受益の泥沼相続。

特別受益にこだわると泥沼相続に。

CIMG3350 優良な中小企業は毎年利益が出ます。ところが事業承継ではこの利益の蓄積が足かせになることがあります。もうければもうけるほど自社株評価はうなぎ登りとなり後継者に自社株を贈与しようにも贈与税という大きな壁が立ちはだかります。

しかし何の対策もせずに相続が発生すれば莫大な相続税となり後継者が納税キャッシュに困ることになります。

賢明なオーナー経営者はいち早く事業承継対策に取り組み自社株評価を下げる工夫をして自社株を贈与しようと考えます。 続きを読む

譲る相続、その理由。

相続では譲るという選択肢が道を開くことがあます。

CIMG3348日常の生活では普通の人はお互い譲り合って生活しています。「済みません。」「ありがとう。「どうもどうも。」の簡単な声がけや軽い会釈などで相手に敵意がないことが確認できると譲り合いの気持ちが生まれます。

道を歩いていても、車を運転していても気持ちよく譲り合うことで争いは起こりません。ところが相続の場面ではなぜか譲り合うことはできません。 続きを読む

医療費控除はe-Taxが便利?簡便化まとめ。

医療費控除、e-Tax利用の簡便化について変更点をまとめました。

医療費控除の確定申告は2017年からルールが変わり、新しくセルフメディケーション税制なども登場しました。このため慣れない人には複雑な仕組みになりました。国税庁の確定申告書作成コーナーがとても便利になり、e-Taxでの申告制度も確立してきました。

これまで利用する立場であれこれ問題点を指摘し、医療費控除の明細書をエクセルのフォームで提供してきました。いまではマイナンバーカード方式でe-Tax申告されるか方が多くなっています。 続きを読む

生命保険と遺産分割の経済合理性。

生命保険と遺産分割に経済合理性はあるか!?

CIMG3337税理士さんと話をしているとよく経済合理性という言葉が出てきます。最初はピンとこないのですが少しずつわかり始めてきます。

平たくいうとソロバンにあうかどうか、経済的なもうけの理屈に合うかどうか、理詰めで考えて説明のつく納得できる理由があるかどうか、どうもそのような意味です。

生命保険には、経済合理性があるかどうかとなるとリスクをどう判断するかによりますが、節税保険には明確な経済合理性があります。相続でもこの経済合理性が出てきます。相続に経済合理性は関係がないように思いますが、そうでもないのです。 続きを読む

保険の選び方は、商品ではなく誰に入るか、保険営業は人で選ぶ不思議。

保険の選び方は、商品ではなく誰に入るか、保険営業は人で選ぶ不思議。

保険商品は比較購買といっておきながら、支離滅裂な話になります。商品の善し悪しはもちろん選択基準ではあります.しかし保険を選ぶとき本当の選択基準は、商品で選んでいると言うよりは、それを売り込む保険営業で選んでいると言うことが多いのです。

そんなことはないとお考えの方もいらっしゃるでしょうが、胸に手を当ててじっくりお考えください。

保険に限らず商売は商品ではなく人で選ぶこともある、不思議ですがそういうものなのです。形のない、それも、仕組みがよくわからない保険商品を選ぶときは、それを扱う保険営業の人柄で判断しているというわけです。なぜかというと、保険の良し悪しなどその時にならないとわからないのです。契約するとき、その時は見えていないですから、保険契約というのは、そもそも山勘契約のようなものです。 続きを読む

事務手数料を単純返戻率にオンする剛腕代理店。

事務手数料を単純返戻率にオンして独自資料で提案する剛腕代理店のすご技。

CIMG3340保険営業にもそれぞれのスタイルがあります。でも保険業法第300条では保険募集人がやってはいけないことが定められています。保険会社所属の保険営業は自作の独自資料は認められていないのです。保険代理店も保険業法に規制を受ける保険募集人です。

しかし保険代理店の営業ともなれば保険会社の社名を列記した比較資料はあたり前の、ルール無法地帯です。誰もチクったりはしませんから問題になることもあまりないようです。 続きを読む

ガンになったら保険料免除、0円で名義変更はやり過ぎ!!

ガンになったら保険料免除、0円で名義変更はやり過ぎの法人ガン保険。

CIMG3342一般の保険感覚からすれば、法人契約のガン保険は理解しがたいところです。会社は法人といっても人ではないので倒産はしますが、ガンになるわけではないのです。

被保険者は経営者や役員、社員など生身の体を持っている人間に限ります。会社は被保険者にはなれなくても保険料を負担する契約者になることはできます。

経営者や社員がガンになったらガン保険の診断給付金や入院給付金を会社がいくばくか受け取ってもそれに意味があるのでしょうか。あるいは経営のリスクヘッジになっているのでしょうか。 続きを読む

事業承継に既契約の生命保険が強い味方になる理由。

事業承継に既契約の生命保険が強い味方になる理由。

会社を存続させるためには、経営者の代替わりである事業承継は避けて通れません。会社で契約する生命保険は事業承継の強力な味方になります。

現経営者の万が一により、突然の事業承継となったような場合でも、運転資金不足や自社株の買取資金などに生命保険金が威力を発揮します。

事業承継では、スムーズな経営権の移譲だけでなく、後継者への自社株の移転や経営資金の集中などが必要になります。 続きを読む

法人保険の経理処理は間違いの落とし穴、解約管理が必須な理由。

法人保険の経理処理は間違いの落とし穴、解約管理が必須な理由。

法人保険は契約者が会社ですから、会社の経理部門が管理します。事業保障や節税目的で、会社の資金を生命保険に投資しています。

金額が大きくなりますから、法人保険では間違いのない経理処理と、解約管理が求められます。

法人保険は、契約している保険の種類や時期により経理処理が複雑です。契約時期により、経理処理が異なる場合があります。法人保険は解約管理がとくに重要です。 続きを読む

役員退職金が否認される理由。

役員退職金が否認される理由を課税当局の立場から解説します。

CIMG3324貴重な話を聞く機会がありました。何事も専門家、しかし本当の専門家はわずかしかいません。

なかでもOB税理士は知識がかたよってはいますが、課税当局の内情や判断基準、税務調査の勘所などは本当の専門家です。

法人保険を売る側から買う側にまわったhokenfpが保険を売る側の事情が分かるのと同じように、OB税理士は調査する側の事情やねらいは手に取るようにわかります。 続きを読む

遺言書の効力が相続争いを防ぐ理由と検認の意味。

遺言書の効力が相続争いを防ぐ理由と検認の意味。

生命保険をあつかっていると、相続にかかわることが出てきます。保険好きな国民性ですから、資産家も貧乏人も生命保険に加入しています。ところが遺言書を書くという人はあまり見かけません。

遺言書は相続税がかかる資産家が、相続争いを防ぐために書くものと言う風潮があるようです。

遺言書と遺書の区別ができていないというのが、大方の実態ではないかと思っています。よって遺言書の効力が、一般に正しく理解されているとは言い難い状況です。 続きを読む

生命保険の支払調書で隠れ贈与がバレバレに!

生命保険の支払調書で隠れ贈与がバレバレに!

過去の記事で、生命保険の支払調書の改正についてくわしく書きました。今読み返してみるとわかりやすく書いたつもりが、すっきり頭に入ってこないのです。

これでは読まれる方も大変だと思いますので、もう一度頭をやわらかくしてやさしく、わかりやすい説明を心がけました。生命保険の支払調書にまつわる贈与税の不安を、少しでも軽くできればうれしく思います。 続きを読む

節税保険、解約逸機の恐怖。

節税保険、解約逸機の恐怖。

このところの節税保険ラッシュは、以下に詳しく書きました。保険会社各社ともに販売合戦をやりすぎて、国税庁による規制の噂が飛び交っています。

■国税庁、網がかかるか全損保険。

法人契約の節税保険は、課税の繰り延べ効果が高いのですが、解約時期を逸すると一大事です。今回ブームになった節税保険は、解約返戻率がピークになると間違いなく解約する必要があります。機を逸することなく必ず解約して、解約返戻金を受け取らなくてはなりません。 続きを読む

生命保険の見直しと遺言書はお盆に!

生命保険の見直しと遺言書は今年のお盆にお考え下さい。

CIMG3200耐え難い猛暑が続いていますが、熱中症でぽっくり旅立つのも悪くないと思ったりしています。

ガンで亡くなる身内を見ているとそこまで治療で苦しまなくてもよいのではないかと・・。

どちらにしても少なくとも遺言書を書く余裕はありません。元気で気力がないと遺言書は書けないもののようです。

老いてくると生命保険の整理も必要になりますが、こちらはさらに頭がしっかりしている間でないと理解できない難しさがあります。何事にも適切な時期があり節目があります。 続きを読む

全損保険で決算企業攻略。

全損保険で決算企業攻略テクニックを買う側で伝授。

全損保険乱売時代突入とは下記のページで書きました。

■全額損金の返戻率ではネオファースト生命。

CIMG3203ここで言う全損とは自動車保険の全損ではなく全額損金の略です。

保険料をすべて当期に費用化できる保険です。法人契約の全損保険と言えば保障目的ではなく利益の繰り延べが目的です。

従って、解約返戻率が1%でもよい商品を選ぶのが基本です。保障が関係ないのですから解約返戻金が1円でも多い方を選ぶことが正解と言えると思います。 続きを読む

経営力向上計画と法人保険の出口対策。

経営力向上計画と法人保険の出口対策、うまい組み合わせです。

CIMG3204法人契約の保険には利益を繰り延べる効果がありますが、それだけでは節税になっていません。

確かに緊急予備備金の役割はありますが、いずれ解約せざるを得ないのですから、その時に出るであろう雑収入としての解約返戻金の使い道、いわゆる出口対策を考えておく必要があります。

その一つに中小企業等経営強化法に基ずく「経営力向上計画」承認を受けることがあります。実際に手続きをしてみて言えることは「簡単!」「効果大!」です。特に法人保険の解約による雑収入の受け皿には最適です。 続きを読む

事業承継の壁、後継者の責任。

事業承継の最大の壁は経営権の委譲と後継者の責任。

CIMG3205法人保険にかかわっているといろんなケースに出くわします。売る側での経験と買う側での経験は、事業承継の本質的な部分と違った側面を見ることができます。

事業承継対策の柱は円滑な権限委譲と自社株対策になります。

もちろん法人保険がかかわる範囲は限定的で、退職金の原資を生命保険で準備するとか、後継者に資金を集中するための名義変更などのスキーム活用があります。 続きを読む

遺言書の効力がものを言う、絶対必要な7つのケース。

遺言書の効力がものを言う、絶対必要な7つのケース。

効力とは、言い換えれば有効性ということになります。「遺言書」は「遺書」とは違い、法的な効力をもった民法に定められた法律文書です。被相続人の思いを伝えるだけではなく、相続財産の分割を法的に指定するものです。

遺言書を書くか書かないかは、あの世へ旅立つ被相続人の自由です。

しかし遺言書があればそれがもつ効力により、法定相続より優先されます。遺言書がなくても、円満におさまることもあると思います。しかし多くの場合、後に残された相続人にとれば、財産の分け前を決める遺産分割協議とは、心穏やかではないのです。 続きを読む

国税庁、網がかかるか節税保険。

国税庁、網がかかるか節税保険。

(2021/6/5追記、全額損金で節税できる保険は、国税庁の通達でなくなりました。バレンタインショック以前(2018.7.8)の記録としてお読みください。)

節税保険の売り込みが、頻繁にあります。これまで縁のない代理店や金融機関が、節税保険お提案という切り口でアポを取りに来ます。法人保険の窓口を担当している実感としては、国内生保と外資系合わせて10社近くが入り乱れています。 続きを読む

名義預金と名義保険、定期金贈与が狙われる。

名義預金と名義保険、定期金贈与、親心の難しさ。

CIMG3122相続税の節税策として手堅い方法は生前贈与です。そのなかでもわかりやすく確実な方法が暦年贈与です。

暦年贈与でもらったお金を生命保険料にあてて無駄なく相続税の納税資金を用意すること
ができます。この方法もやり方を間違うと落とし穴に陥ることがあります。

hokenfpは名義保険などと呼んでいますが、自分が保険料を負担すべき契約者であることに対して自覚のない生命保険契約者も少なくありません。 続きを読む

税務署ににらまれるみなし贈与と生命保険。

税務署ににらまれるみなし贈与と生命保険。

CIMG3109このところ贈与に関する連作ブログになってしまいました。贈与といっても現金ばかりではないのです。

他人の財産を誰かにあげることはできませんが、自分の財産なら原則として現金・預金、不動産、株式、貴金属や美術品までなんでもござれです。

ただ贈与すると一定額以上であれば贈与税が発生します。現金であれば、贈与税がかかるかどうかは年間合計で基礎控除の110万円を上回るかどうかで判断すればよいのでわかりやすのですが、現金以外となるとなかなか評価が難しかったり、見解の相違で贈与とみなされたり、一筋縄ではいかないところがあります。 続きを読む

複数贈与の贈与税計算。

複数贈与の贈与税計算は少々複雑です。

CIMG3088贈与税の仕組みはシンプルです。一年間に贈与税の基礎控除の110万円以上もらった人が贈与税の課税基準に従って申告納税する必要があります。

贈与とは「自分の財産を無償で誰かにあげる。」ことです。財産と言うからにはお金でなくても贈与になります。

現預金はもちろん不動産や株式、貴金属やその他の動産、生命保険名義変更でも贈与ということになります。 続きを読む

贈与あれこれと生命保険。

贈与あれこれと生命保険。

CIMG3112贈与は相続以外の唯一の財産移転手段です。被相続人から相続人へ、言い換えれば親から子へ財産を移す方法は相続するか贈与するかのどちらかになります。

税率の高い相続税を少しでも節約しようとするならば、贈与の基礎控除(110万/年)を活用した生前贈与が王道と言われます。

これに生命保険をからめて毎年保険料を贈与する暦年贈与が安全確実、効率的な節税対策です。 続きを読む

法定相続情報証明制度と生命保険。

法定相続情報証明制度は生命保険でも有効。

CIMG3120相続が発生し遺産の分割がまとまると相続人それぞれに相続財産の名義変更が必要になります。

これは仕事を持つサラリーマンには荷の重い作業になります。リタイヤして時間が売るほどあっても知識がない分は手間ひまがかかります。

相続手続きの簡素化を目指した法定相続情報証明制度はありがたい制度のようですが、メリットとデメリットを検証しました。hokenfpとしては実際はまだこの制度を利用する機会に遭遇していません。 続きを読む

法人保険を制するものは企業財務を制す。

法人保険を制するものは企業財務を制す。

法人保険の真の目的を理解するには経営の泥縄を理解しなければならないと言えます。

CIMG3107◆ 中小企業経営は泥縄

中小企業の財務などと言うものは荒海の小舟のようなもの、儲かるときもあれば厳しいときもあります。

景気や為替、世間のはやり廃りという荒波にもまれて、浮きつ沈みつ資金が途切れれば船頭たる経営者もろともに海の藻屑と消えます。

創業しても10年以内に消える企業は95%以上、現実を見れば経営という世界は如何に厳しいものかがわかります。 続きを読む

老後不安時代の親の生命保険。

老後不安時代の親の生命保険の見直しは。

CIMG3098時代は大きな変化の潮目を迎えています。

老後の不安は若い世代にまで広がっています。政府日銀がいくら低金利政策を続けても消費はある程度以上好転せず、デフレ傾向を脱却して本格的な景気回復につながりません。

インフレ状態が良いとは言えませんが、漠然とした高齢化時代の暗雲がこうした膠着状態の原因であるように思います。

今はまさに少子高齢化、老後生活を支える年金はどんどん減少し逃げ水のように支給年齢が上がっていきます。長寿化に伴い医療費は肥大し、非正規雇用の増加は老後資金として本来あるはずの退職金が確保できないという三重苦の時代です。 続きを読む

経営者のガン保険はムダか!?

経営者が法人で加入するガン保険は無駄か!?

CIMG3096ガン保険は個人で加入することが普通ですが、中小企業では法人契約のガン保険と言うものがあります。

契約者が法人ですから保険金も法人受取が原則です。被保険者としては、経営者も社員も対象になります。

ガン保険にはガン診断給付金、入院給付金、手術給付金、ガン死亡保険金などがあります。

法人契約のガン保険の場合は、すべての保険金を会社が受取ります。一般の感覚では妙なもので、ガンにり患した人が保険金を受け取れないガン保険です。この法人のがん保険にも使い道はいろいろあります。 続きを読む

保険営業のコツは押しどころの見極め、買う側の事情を解説。

保険営業のコツは押しどころの見極め、買う側の事情を解説。

売る側で3年、買う側で早や18年以上になります。保険営業としての経験から言えることがあります。保険を契約に結び付けるコツは、押しどころを見極めるということです。

保険を買う側にはそれぞれの事情があります。しかしその事情の緊急性が、押しの一手で変わることがあります。保険営業されている方は「そんなあほな!」とお思いでしょうが、立場が変われば思いも変わります。 続きを読む

生命保険業界2018年総まとめ。

生命保険業界様変わり、2018年総まとめ。

法人保険に関わっていると個人保険と異なり決算前がピークになります。そもそも法人保険と個人保険では保険の加入動機が一致しません。

CIMG3094事業保障や家族の保障という点では同じ万が一の保証を保険で確保すると言うことは変わりませんが、契約者が法人、保険金受取人も法人となるのがほとんどですから、個人契約とは本質的に異なるといって良いでしょう。

もう一つ法人保険独特の目的は利益を繰り延べするという点にあります。出口対策
組み合わせることで節税効果が期待できます。 続きを読む

医療保険はそもそも採算割れ、安心保険です。

医療保険はそもそも採算割れ、安心保険です。

法人契約の生命保険を扱っていると個人の医療保険やがん保険は無駄が多いことが見えてきます。医療保険で元を取ろうという発想が間違っていることは、少々社会保険の制度や医療費の仕組みを理解していればわかることです。

たまたま納税協会の指定商品にアフラック生命が加わるという意味不明に出くわし一言申し上げたくなりました。

CIMG3090

1)そもそも高額療養費制度でカバーが可能。

日本の社会保険制度はしっかりしています。ご存じの通り健康保険からかかった医療費の7割は自動的に出ます。 続きを読む

役員退職金否認、最新判例。

中小企業オーナー経営者の退職金、否認の最新判例。

DSC00494中小企業のオーナー経営者が後継者に会社の経営権を譲り退職するということは一般人が想像するよりはるかに大変なことです。

口では引退を宣言し、形式的に退職としても、なかなか周囲が納得するような引退はできないものです。

ましてや課税当局の視点からすれば、肩書だけは会長や相談役になっていても毎日会社に出社して幹部社員にあれこれ指示を出し、後継社長そこのけで決裁権を握っているようなケースは、役員退職金の損金算入を認めることはできないというのもある意味で当然です。 続きを読む

困ったときの保険用語集大成。

困ったときの保険用語集を作成しました。

CIMG3084保険業界は生保も損保も当たり前のように専門用語を使ってしまいます。意味がわかる方には話が早いのですが、保険ビギナーにはチンプンカンプンで不親切です。本サイトも独りよがりのところが多く、専門用語の解説が不十分で反省です。

このサイトでよく使う用語のうち生命保険に特化した言葉だけをできるだけコンパクトにまとめました。保険用語がわからなくて困ったのではなくネタ切れで困ったというのが本音かもしれません。 続きを読む

逓増定期の名義変更が安全な根拠をOB税理士に確認。

逓増定期保険の名義変更プランのメリットとリスクを本気で調べました。

追記2021/6/25:
国税庁により逓増定期保険の名義変更にかかる保険契約の権利評価の見直しが行われました。2021年6月25日、資産計上額で評価するという通達(所得税基本通達36-37)が発遣されました。さらには2019年7月8日までの契約に遡及し、逓増定期の名義変更スキームは完全に封じられました。

逓増定期保険の名義変更一時所得のスキームは、単なる節税効果だけでなく後継者に資金を集中することができます。このため事業承継に使える、法人保険のウルトラスキームと言えると思います。 続きを読む

配偶者控除にかかる3つの制度の違い。

配偶者控除にかかる3つの制度の違い。

CIMG3081配偶者控除と一言でいっても制度としては3つあります。

控除と言うだけに税金を負けてもらう公的な制度です。

それぞれ課税される税金が異なるので配偶者に関する点では同じですが制度として全く別のものです。

ただなじみが深いのは所得税の配偶者控除で、それ以外は日常的にあまり出てきません。とは言えいずれ関わる配偶者の老後を保証する仕組みですから知らないでは困るケースも出てくると思います。 続きを読む

保険料が下がる?!ウソホント。

長寿化で生命保険料が下がる?!ウソホントを解説。

昨年からの話題ですが、標準生命表の11年ぶりの改訂により平成30年4月から保険料が下がる保険会社が続出しています。

CIMG3080長寿化により死亡率が低下し死亡保険金の支払いが減少したことによるものです。しかし一律に値下げになるわけではなく、保険会社や保険商品によっても値下げになったり値上げになったりと個別の判断が必要になります。

hokenfpとして関わりの多い法人保険では保険料が下がることは必ずしもメリットとは言えないのです。解約返戻金返戻率にも微妙な影響が出ています。 続きを読む

全額損金の返戻率ではネオファースト生命。

全損保険の解約返戻率ではネオファースト生命。

補足:このブログに記載されている内容は2018年3月11日時点での情報です。

生保業界が激しい動きをしています。低金利・長寿時代のサバイバル競争の様相です。

低金利は金融機関の運用成績を押し下げ、収益源を圧迫します。その結果法人保険販売にシフトした金融機関関連の保険代理店攻勢が、激しくなってきました。

某都市銀行が連れてくる関連の保険代理店、そのOBや元支店長が役員や営業部長をつとめる保険代理店、その他独立系の保険代理店が3社入り乱れての競争になっています。 続きを読む

医療費控除改正の問題点。

医療費控除改正の問題点まとめ

平成29年度の確定申告から医療費控除の改正が行われ、医療費の通知書が領収書代わりになり使えるようになり新たにセルフメディケーション税制ができて選択肢が増えました。

一見、改善され便利になったように思いがちですが、各種の書類がそろい出すとぞろぞろと問題点が見えてきます。はっきり言ってかえって不便になり時間がかかるといわざるを得ません。

◆ 医療費の通知書は不完全

その最大の問題点は、医療費の通知書だけでは使い物にならないという点です。 続きを読む

セルフメディケーション税制の注意事項。

セルフメディケーション税制は注意点がいくつもあります。

これまで医療費控除の確定申告で恩恵を受けてきた身には、今回のセルフメディケーション税制は手間がかかる割には見返りが少ないと感じています。

セルフメディケーション税制とは、健康診断や予防接種など一定の取組を行っている方が、自分と家族のため年間1,2000円を超える対象医薬品を購入した場合に、その分に対応する所得税の控除を受けられる制度です。(医療費控除とセルフメディケーション税制は、どちらか一つの選択制度) 続きを読む

医療費控除で保険金がマイナスされる本当の理由。

医療費控除では保険金をマイナスする理由があります。

医療費控除で納得できないことの一つに、支払った医療費から受け取った保険金(給付金)を差し引かなくてはならないことです。

普通に健康な家族が風邪をひいたり歯科医にかかるぐらいでは10万円の医療費にはならないものです。

しかし家族の誰かが入院するとかガンにかかって手術を受けるような、いわゆる大病をすると10万円の医療費はすぐに越えてしまいます。 続きを読む

おひとりさま相続とおふたりさま相続。

おひとりさまとおふたりさま相続の行く末。

生涯結婚しない人の割合が増加しています。おひとりさま相続の行く末は下記のページで考察しました。争族にはならないもののたった一人で迎える人生の終末についてあれこれ考えると相続にかぎらず一抹の不安感がよぎります。

相続420億国庫へ┃お一人様相続の行く末。

ところがおひとりさまだけでなく、結婚しても子どもがいないおふたりさまというケースでも、同じようなことが起こります。いずれはおひとりさまというわけです。 続きを読む

医療費控除の明細書|エクセルダウンロード。

医療費控除の明細書|エクセルダウンロード。

医療費控除の明細書は、国税庁のサイトから利用できるようになっています。エクセルのフォームをダウンロードして自分のPCに保存することもできます。

⇒ 医療費控除の明細書様式「Excel版」はこちら【Excel/2097KB】

■ 国税庁 平成30年分確定申告特集 医療費控除の明細書の書き方など

医療費控除の確定申告を国税庁の確定申告書作成コーナーで行う場合、医療費控除の明細書はダイレクトに打ち込むことができます。しかし、事前に医療費を集計し、金額を確認したいときなどは、医療費の明細書のエクセルフォームが、ダウンロードできると便利です。 続きを読む

相続税を節税したければ不動産に強い税理士を。

相続税を節税したければ不動産に強い税理士が必要です。

CIMG3068「保険は相談するな!」を主宰するhokenfpとしては、法人保険を活用した節税対策相続税対策に関する経験に基づく知見をブログとして公開してきました。

その中では不動産投資による相続税の節税対策は、生命保険に比べリスクが高いとして距離を置いてきました。

節税の口車に乗せられて本当に困っている方もいらっしゃいます。

しかし、好業績の中小企業オーナーは長年の間に不動産資産を獲得しているケースが多いようです。ある意味で納税資金が確保できていれば、節税の意味で不動産に投資されることが効果的な場合があります。 続きを読む

保険の受取人は妻から子へ変更が一番お得。

生命保険の受取人は妻から子へ変更するのが一番お得になります。

CIMG3065生命保険は加入する際、申込書に必ず受取人を指定します。

生命保険金の受取人を誰に指定するのがよいかは悩ましい問題です。

◆ 一般的な生命保険の受取人指定。

保険の受取人は被保険者死亡時に生命保険会社から生命保険金を受け取ります。

保険料を負担した契約者が受取人(契約者=受取人)の場合もありますが、受取人はモラルリスクが低い姻族であれば他の人でも構いません。

一般的に相続などを意識しない頃に生命保険を契約するときは、収入のある夫が保険料を負担する契約者であり被保険者(契約者=被保険者)でもあります。 続きを読む

相続タブーが生命保険をややこしくする。

相続財産の話がタブー|保険の受取人は見直しが大事。

生命保険を扱っていると相続がらみの問題点が浮き彫りになります。

CIMG2283生命保険は契約ですからあいまいなところは一切ありませんが、生命保険契約の存在を相続人がどこまで把握できているか、受取人は誰に指定されているかが問題になります。

最近では保険証券も印鑑も不要という生命保険会社も多いだけに、契約の存在を早めにリスト化し共有しておくことがおすすめです。 続きを読む