
事業承継は、税制や制度を整えれば終わる話ではありません。
・後継者がいても失敗する
・相続税対策をしても退職金支給が釣り合わない
・引退したはずの社長が経営に口を出し続ける
こうした問題の多くは、経営権と感情の整理ができていないことに原因があります。
◆ 事業承継で本当に難しいのは「経営権」。
事業承継の本質は、「誰が会社を支配するのか」を明確にすることです。
・株式の帰属
・議決権の集中
・社長という肩書きの意味
これらが曖昧なままでは、
どれほど税務対策をしても会社は不安定になります。
多くの経営者が、
「まだ早い」
「息子は未熟だ」
「兄弟が納得しない」
と決断を先送りにし、ワシがワシがでアドバイスと称して口出しします。
結果として一番悪いタイミングで問題が噴出します。
◆ 事業承継は「感情」で壊れる。

事業承継を失敗させる最大の要因は、制度ではなく感情です。
・兄弟姉妹の不満
・後継者の覚悟不足
・創業者の執着と未練
これらは、税理士や制度設計だけでは解決できません。
感情が整理されていないまま承継が進むと、
・経営判断がブレる
・社内が分裂する
・最悪の場合、会社が崩壊する
という事態を招きます。
経営権の委譲は、口で言うほどたやすくはありません。
後継者と全経営者の双方が指示を出すと、双頭の経営となり
幹部社員はどちらを向いてよいかわからなくなります。
◆ 生命保険は事業承継の「補助装置」。

生命保険は、事業承継において重要な役割を果たしますが、
万能ではありません。
主な役割は以下です。
・後継者以外の相続人への代償資金
・株式評価額に左右されない現金確保
・経営者死亡時の資金繰り対策
・役員退職金準備
つまり生命保険は、
経営権を集中させるための調整装置です。
ただし、保険だけで事業承継を解決しようとすると、必ず歪みが出ます。
生命保険は、あくまで補助装置です。
経営権の委譲や引退がスムーズに進まなければ、生命保険も退職金支給などの
出口で困ることになります。
◆ 社長の「引退」が最大の難関。

事業承継において、
最も難しいのは社長自身が引退を受け入れることです。
・肩書きは譲ったが実権は握ったまま
・後継者の判断に口出しを続ける
・周囲が遠慮して本音を言えない
この状態が続くと、後継者は育ちません。
引退とは、
・役職を降りること
・経営判断から手を引くこと
・会社の未来を任せること
この覚悟がなければ、
どんな制度設計も機能しません。
◆ このカテゴリーで扱うテーマ。
この代表ページでは、事業承継の総論として、
・経営権移転の本質と失敗パターン
・後継者問題と兄弟・親族間トラブル
・生命保険を使った現実的な調整方法
・引退できない社長が招くリスク
といった 「教科書に載らない現場の話」 を軸に整理します。
個別記事では、
・後継者の力量不足
→事業承継のまさかと後継者の力量不足が会社を揺るがすリスク。
・認知症とワンマン経営
→ワンマン社長の認知症は会社を潰す。
・引退間際のトラブル
・事業承継における保険の使い方
など、具体的な論点を深掘りします。
◆ 事業承継とは「会社の未来を決める意思決定」。
事業承継は、
・税金の問題でも
・制度の問題でもなく
経営者の意思決定そのものです。
経営権・感情・生命保険をどう整理するか。
このカテゴリーでは、その判断軸を提示します。

handle:hokenfp
売る側で3年、買う側で20年。
法人保険・相続・事業承継の現場に長く関わり、
制度では説明できない「判断のズレ」と失敗事例を数多く見てきました。
