遺言書、進まぬ財産整理、老いは意欲を減衰させる。

遺言書、進まぬ財産整理、老いは意欲を減衰させる。

遺言書については何度も書いてきました。遺言書の書けない経営者が、多いことも実感として感じています。自筆証書遺言を法務局で保管してもらえる便利な制度もスタートしました。

財産目録には保険契約や不動産、銀行口座、株式などの債権、負債などを特定できるように整理する必要があります。なぜ財産整理が進まないのか、第一の原因は相続人に財産の実態を知られたくないので自分一人でやろうとするところにあります。そうこうしているうちに目が衰えピントが合わなくなります。パソコンに向かう気力がなえてきます。老経営者が遺言書を書けない理由について、考えてみました。 続きを読む

遺言書の財産目録はパソコンOK、それでも書けない被相続人。

遺言書は手書き、財産目録はパソコンOK、それでも書けない理由が深刻。

本来、遺言書は全文手書きが原則でしたが、財産目録の部分だけはパソコンで作成できるようになりました。これは便利になったので遺言書作成のハードルはずいぶん下がったと思います。

パソコンで作成可とはエクセルなどのソフトを使って財産一覧表のデータを作成し、プリントアウトしたものを遺言書に添付(本人の署名捺印は必要)すれば有効ということです。修正や変更のたびに遺言書を全文書き直さなくても、データの一部を修正しプリントアウトすればそれでOKです。 続きを読む

遺言書がいらないカカア天下。

サラリーマン家庭では遺言書がカカア天下。

遺言書の必要性を再三訴えてきて、今さら遺言書がいらないとは自己矛盾ですが、家庭内の権力構造によっては思いを込めて遺言書を書いても無視されるか生前破棄されることもあるのです。

家庭内の権力構造において、妻の権威・権力・威厳が夫を上回っている家庭を指すことをカカア天下と呼びます。こういう場合一次相続の被相続人である亭主は、生命保険被保険者契約者にはなれますが受取人にはなれません。それだけではなく遺言書の意味合いも違ったものになってきます。まともな話ではありませんので、何?それ!と思われるのも無理はありません。リラックスしてお読みください。 続きを読む

遺言書の法務局保管開始、検認不要で費用激安。

遺言書の法務局保管は費用激安、自筆証書遺言が検認不要に。

2019年に民法が改正され、相続に関する大幅な改正が行われましたが、その中の「遺言書の法務局保管」がいよいよ7月10日から始まりました。何がどのように便利になって費用はいくらかかるのか、気になるところです。

これまでの自筆証書遺言のような家庭裁判所の検認を必要とせず、公正証書遺言のような手間と大きな費用がかかりません。これにより遺言書を書く方が増えれば相続での身内の争いも軽減されるというものです。 続きを読む

改正民法2019|遺言書の法務局保管、PC作成。

改正民法2019|自筆証書遺言の法務局保管・財産目録PC作成。

2020年7月11日追記:自筆証書遺言の法務局保管が7月10日から開始になりました。

DSCF1887民法の中の相続に関する規定が改正され、相続のための手続きが簡素化されたり便利になったりしています。

中でも自筆証書遺言の法務局保管という新しい遺言管理制度と遺言の中の財産目録をPC作成可能に変更されたことは大きな改正と言えると思います。

民法改正の主な項目をあげました。今回は「3)自筆証書遺言の法務局保管制度の新設。財産目録のPC作成。」についてです。 続きを読む

遺言書の誤解、遺書の無力まとめ。

遺言書の誤解、遺書の無力、記事のまとめ。

CIMG3614遺言書については過去に何度か記事に書きました。そして遺言書は元気なうちに!と何度も進言しました。それでも遺言書が書けない理由を問いただすと、なんと遺言書と遺書の区別がついていないのです。

遺書の間に「言」の一字が入るだけで遺言書は意味も役割も機能も全く異なります。

関連記事を検索しても専門家以外のサイトでは完全に混同が見られます。誤解の多くは遺言書も遺書扱いで最後に言い残す言葉になっています。 続きを読む

遺言書は保険。

遺言書は円満相続のための保険。

CIMG3381遺言書は一般のサラリーマン家庭ではあまり書きませんね。最近ではエンディングノートがはやりですが、残念ながら遺言書のような法的な強制力はありません。

相続税がかかるほど資産がないので相続対策ということが頭に浮かばないようです。

相続税対策」は不要でも相続人同士の争いを未然に防ぐ「相続対策」は必要になります。

相続財産が少ない方が争族になりやすいことは家庭裁判所の調停データが示しています。残念ながら遺言書の法的文書としての効力と遺産分割を指定することで争族を防ぐ機能が十分知られていないように思います。 続きを読む

遺言書の勘違い総まとめ。

遺言書の勘違いを総まとめにしました。

CIMG3316生命保険をあつかっていると相続にかかわることが出てきます。保険好きな国民性ですから資産家も貧乏人も生命保険に加入しています。

ところが遺言書を書くという人はあまり見かけません。

遺言書は相続税がかかる資産家が相続争いを防ぐために書くものと言う風潮があります。

遺言書と遺書の区別ができていないというのが実態ではないかと思っています。よって遺言書は一般に正しく理解されているとは言い難い状況です。 続きを読む

生命保険の見直しと遺言書はお盆に!

生命保険の見直しと遺言書は今年のお盆にお考え下さい。

CIMG3200耐え難い猛暑が続いていますが、熱中症でぽっくり旅立つのも悪くないと思ったりしています。

ガンで亡くなる身内を見ているとそこまで治療で苦しまなくてもよいのではないかと・・。

どちらにしても少なくとも遺言書を書く余裕はありません。元気で気力がないと遺言書は書けないもののようです。

老いてくると生命保険の整理も必要になりますが、こちらはさらに頭がしっかりしている間でないと理解できない難しさがあります。何事にも適切な時期があり節目があります。 続きを読む

遺言書が絶対必要な7つのケース。

遺言書がどうしても必要な7つのケースをあげました。

CIMG3122遺言書は遺書とはちがうものです。遺言書は法的な効力をもった民法に定められた法律文書です。

被相続人の思いを伝えるものではなく、相続財産の法的分割を強制的に指定するものです。

遺言書を書くか書かないかはあの世へ旅立つ被相続人の自由です。

しかし遺言書があれば法定相続より優先されます。

遺言書がなくても円満におさまることもあると思いますが、多くの場合、後に残された相続人にとれば、財産の分け前を決める相続分割協議とは心穏やかではないのです。 続きを読む

遺言書が書けない本当の理由。

遺言書が書けない本当の理由。

やる気が出ない本当の理由からのパクリですが、物事に取り組むにはそれから得られる見返りとしてのメリットがなくては行動が生起しません。行動の原理から言うと遺言書に取りかかるという行為は被相続人にとってそこから得られるメリットが直接的でなく、茫漠としているのです。

1)遺言書にメリットを見いだせない経営者。

遺言書がなかなか書き始められない経営者がいらっしゃいます。ハナから書く気のない方もいらっしゃいます。 続きを読む

遺産分割協議は法律行為|遺言書は法律文書。

遺産分割協議は法律行為|遺言書は法律文書。

◆遺産分割は元々私的なもの。

遺産分割は元々、私的なものです。

CIMG2706被相続人にすれば自分の財産ですから自由に処分する権利があり、その権利を侵害するような遺留分という制度すら納得できないものがあります。

ただ生前であれば被相続人は自分意思で自分の築いた財産を自由に分けることができるのですが、贈与税という別の壁が立ちはだかります。

被相続人の死後、その財産は相続人に権利が移ってしまいます。 続きを読む

遺言書優先の原則と遺産分割協議の矛盾について

遺言書優先の原則と遺産分割協議の矛盾について考えてみました。

遺言書には遺書とかエンディングノートと違い民法に定められた法律行為として法的な強制力があるとは下記に申しあげました。

◆遺言書,書き損じればただの遺書|それでも解らない経営者へ

それは法定相続よりも遺言が優先されますから遺言優先の原則などと言われたりします。

◆民法の平等主義

法律とはフェアーにできています。昔から不公平が世の常でしたが民法はどこまでも平等主義です。 続きを読む

遺言書、書き損じればただの遺書|それでも解らない経営者へ。

遺言書、書き損じればただの遺書、どうしても遺言書が書き始められない経営者へ

遺言書と遺書の違いについては詳しいサイトはいくらでもあります。ここでは社長たる経営者が遺言書と遺書の区別ができているようでできていない実態について書いています。

cimg2534経営者にとって遺言の重要性は家族だけでなく、会社にかかわるステークホルダーとその家族にまで影響を及ぼします。それゆえ踏み込んで理解し有効な遺言を元気なうちに書いていただきたいと申し上げております。 続きを読む

遺言書とはグレーなものに白黒をつけること。

遺言書とはグレーなものに白黒をつけること、自分の思いに決着をつけること。

遺言書を書いておかないともめることが予想される家庭や、遺言書がなければ事業承継が混乱する経営者が大勢いらっしゃいます。遺言書を書くということは自分の人生の総まとめでもあります。

遺言書に手がつかない原因は??

それでも遺言書にはなかなか手がつかないものなのです。何故なのでしょう。よく考えてみれば遺言とは財産の振り分けを決めること、さらに言えばもらう人である相続人の評価を決めることでもあります。そこに遺言書に取り掛かるハードルの高さがあるように思います。 続きを読む

「遺言信託」と「遺言代用信託」生命保険との違い。

「遺言信託」と「遺言代用信託」の活用法と生命保険との違いについて。

日経新聞に遺言信託と遺言代用信託についての記事が掲載されていました。保険とは直接関係ないですが争族(争続)予防システムと言う意味では保険のようなものです。

遺言信託と遺言代用信託とは相続に関係するという点と、読んだ文字面ではとてもよく似ていますが、内容的には全く別物です。遺言信託は相続税がたくさんかかる資産家で大枚払っても自分の死後、遺言をきっちり執行して欲しい方向けの仕組みです。主に銀行や証券会社が資産家の社長向けに提案してきます。
◆遺言信託のわかりやすいサイトです。 続きを読む

出来の悪い息子でも簡単に廃除はできない遺言書

出来の悪い息子でも簡単に廃除はできない遺言書、無理はしないことです。

我が子は誰しも可愛いものですが、兄弟それぞれ性格があり親としては公平に扱おうと思っても相性や好き嫌いがでてしまいます。

出来の悪いというより親不孝な子もいます。CIMG2053

できれば相続財産を渡したくないほどの不出来な子も遺言書による推定相続人の廃除はハードルが高いのです。

相続廃除になるくらいに出来の悪い息子とは親がそう思うだけではダメで家庭裁判所でなるほどこれは相続廃除もやむなしと判断してもらわなければ廃除はできないのです。 続きを読む

遺言書は今年のお盆に、そこまで言う理由をまとめました。

お盆にゆっくり遺言書を、なかなか手が付けられないのが遺言書。

日頃は書かねばと思いつつ手付かずになっている遺言書を書く心境になるのがお盆です。

とても日本人的な心境ですが最近は簡素化されたというもののお盆は生死観の凝縮された一つの文化的な行事です。そのお盆にじっくり遺言をまとめるというのも意味があるというものです。CIMG2039

遺言書の必要性は十分すぎるほど理解して事業承継の円滑化には避けて通れないことも頭ではわかっておりながら不思議に書けないのです。 続きを読む

お盆は欲ボケ争族、エンディングノートより遺言書が重要な理由。

お盆は欲ボケ争族の季節です。

核家族化すると家族親族はあちこちに分散します。冠婚葬祭でも日本全国から駆けつけるような時代です。交通網が発達し時間が短縮されたといっても旅費もかかるしそうそうたびたび帰省できません。

しかしまとまっていない遺産分割協議はお盆に相続人が揃ったときにということもあります。

揉めることはないはずの話し合いがご先祖様の前になるとギクシャクします。 続きを読む

遺言書を破棄したら罪になるかを事例で説明。

遺言書を破棄したら罪になるかという問題を事例でご紹介します。

保険から閑話休題ですが、遺言書を長男が破棄した例がありました。会社の金庫に仕舞ってあった自筆証書遺言をいち早く長男が破棄したのです。

破棄するとは遺言書を物理的に無効にすることです。CIMG1961

内容は知らされていなかったのですが、次男坊の方が出来がよくて社員に人望があるので後継者を次男にすべく自社株を遺言書で相続するように指定している可能性があるわけです。

会社の経営権に関わることですから双方譲ることはできません。家族は金庫に遺言書があることを知っていましたから知らぬ存ぜぬの長男と当然争いになります。 続きを読む

遺言書は元気なうちに遺書は間際に生命保険は早めに!

CIMG1759遺言書は元気なうちに遺書は間際にと申し上げておきます。

まだそういったことを意識したことがない人も多いと思います。遺言書遺書の区別も考えたこともないのが本音、言われてみれば内容的にも別物です。

被相続人の意志として不動産や生命保険、現預金、株式等の財産の分割を指示するのが遺言書です。ですから書式も決まったルールがあります。

公証人役場に出向いて口述して証人まで必要な公正証書遺言から家庭裁判所の検認が必要な自筆証書遺言まで様々です。争いがなければ裁判所などの第三者の関与は不要ですが相続は思いがけない展開もありますから用心に越したことはありません。 続きを読む