保険営業はやめた方がよい理由、成功か挫折かリアルな体験談。

保険営業はやめた方がよい理由、成功か挫折かリアルな体験談。

保険営業の仕事に興味があり、転職をお考えの方へ保険営業の実態と厳しさをリアルな体験談としてお話します。

今は法人保険を買う側になっていますので、数々の保険営業職員、保険代理店営業の方から話を聞くことが多くなりました。

保険を売る側で経験したことが、買う側で役に立っていることは間違いありません。

売る側と買う側の双方の事情が分かる立場から申し上げられることは、覚悟がないままに、保険営業への転職はやめた方が賢明であるということです。保険営業が儲からないとか厳しいとか言われますが、それは少し違います。

保険営業では、努力次第では大きく稼ぐこともできます。時間管理も個人任せですから、アポさえ取れればとくに忙しい仕事というわけではありません。

ただ多くの保険営業は成果報酬型です。契約が取れれば収入は青天井ですが、成果が出なければ、ノルマ以前に生活できません。結果として転職を考えるしかなくなります。

大きく成功している保険営業が0.5割、まずまず成功している保険営業が2割、どうにか食いつないでいる保険営業が2割~3割だと思います。その結果、残りの5割は挫折・転職組という感じです。

実感として保険営業の定着率は2割以下だと思います。保険営業は、端的に言えば成功か挫折かの二択の世界だと覚悟を決めておく必要があります。それでも成功を夢見てチャレンジするというなら「やめとけ!」とは言いません。

保険営業へステップアップ、転職の不安と疑問を一挙解決、自己実現への道!

◆ 保険営業の壁、実体験のリアル情報がすごい。

保険営業を始めると最初に感じることですが、保険はそう簡単にできるものではないということです。長い目で見れば、家に次ぐ大きな買い物です。お客様も慎重にじっくり考えます。また他社の保険商品との比較もされるでしょうから成果までの 時間が長いのです。

保険営業に転職される方は、大きな成功を夢見ていると思いますが、最低でも3年から5年は苦しみの連続になると思います。その間は精神的、経済的限界との闘いになり前職退職金の枯渇につながります。成果報酬のため収入が不安定なるがゆえに厳しい状況が続きます。

多くの転職ケースでは、保険営業にすべてをかけて飛び込んだものの、3年間で道は開けず、成果に追われ目が出ない苦しみが続きます。その結果、再び転職を考えざるを得なくなります。そういう意味で、保険営業では、簡単に軌道に乗らない難しさがあります。

腰掛転職ならならやめればよいですが、生活をかけて保険をやると悲壮感が漂います。

■保険営業は成果報酬のフロー型ビジネスか?

◆ 過去の縁や名刺は役にたたない保険営業の苦境。

そもそも回していける基礎的な顧客がないと保険営業を続けることは無理なのです。

家族を養う生活費が不足する中、かかるのは経費ばかりです。アポもとれない、行先がなくなり手詰まりとなる時期がきます。

営業経験者なら前職での名刺を財産と考えると思いますが、何百枚ともらった名刺はすべて役にたたず、無駄になります。過去の縁があっても簡単には成果につながらず、一度は会えても次はなしという冷徹な現実があります。

たまに上がる成果はうれしいですが一時的であり、次の苦しみの始まりとなります。保険では安定的・継続的に契約を取り続けることの難しさを実感することになります。そしてやがて継続か転職かの危機が訪れます。

◆ 保険業界の耐え難い束縛がすごい。

保険会社は相互扶助と言いながら営利目的の企業です。保険会社が儲かる保険商品を開発します。更新型の保障額だけが大きく見える、貯蓄性のない保険を売らなくてはならなくなります。

■保険営業、代理店の裏事情と売りたい保険の本音。

将来更新時期になれば、契約者が困るかもしれないと思いながら、会社がすすめる納得できない保険商品、成績が上がる商品をすすめることになります。自分の売りたい商品に自己矛盾が起こり、心からすすめられない保険に対して、自己欺瞞から自己嫌悪へ進むこともあります。

■売りたい保険|買いたい保険。

保険営業が心底辛い理由は、自分の生活のための成果が先立ち、納得できるビジネスにならない点にあると言えるでしょう。

自分が売っている保険がお客様の役に立つのか、疑問との闘いがあります。

予定利率のよい時期の既契約を予定利率が最低の保険に契約転換(CV)するような、罪作りな仕事にも取り組まなくてなりません。

■生命保険のCV・SEOのCVの使い分けができれば専門家。

◆ 保険営業に課せられた制約がすごい。

保険業界では、会社によって組織のルールに拘束され自由が制限されることがあります。今日の成果に運命をかけているのに、意味ない採用活動など、どうでもよいことをやらせる保険会社があります。モチベーションを地に落とす、くだらない長い朝礼、ばかげた決起集会、関係ないミーティングなどが営業活動を削るということがあます。

またパワーポーントでカッコよく提案しようなどと思っていれば大間違いです。独自資料は厳禁、Webでの情報発信厳禁です。説明に縛りがあり、会社指定の提案資料以外は使えません。保険営業では、過去の経験もノウハウも役に立たない、手も足も出ない拘束感を感じると思います。

■保険営業の持続化給付金請求は違法か!?

◆ 保険営業は焦りと表彰とモラルがすごい。

保険会社によっては優績者の表彰制度があります。しかし保険営業の本音から言えば、表彰されてもあるのは次の契約への焦りだけです。生活をかけて戦っているのに、表彰は時間とお金の無駄と言えると思います。

また生命保険では既契約者に対する保守という業務もあります。保守はいくらやっても成果とは違います。明日の一件に追われる日々、保守などやっていられないというのが実際のところ本音だと思います。ただ保守には次の契約へのステップになることもあります。

踏み込んで言えば、家計でローン返済が重いようなとき、最後の覚悟は、今日の一件のためにはモラルも捨てるという場面もあり得ます。

その結果、身内縁者との義理契約は今もって後悔するようなことがあります。夢に出てくる良心と責任感に悩まされることもあります。

無責任でも開き直れないと、自分がつぶれる世界が保険営業です。保険営業で生きていくためには、たとえ無責任もやむなしと考えざるを得ないときがあります。それを割りきれるかどうか、割り切れないなら「やめとけ!」と申し上げます。

■保険営業の宿命は過酷、コロナお盆に焦燥感。

◆ 保険営業の夢に出でくるあと一件がすごい。

夢に出てくる、後一件がどうしても届かない日々では、成果に近い顧客の動向を見張る日々が続きます。まるで刑事か探偵かのように顧客の動きを追うことがあります。それぐらいあと一件は重く、土日も関係なくプレッシャーがかかります。

保険営業では、資格が上がっても上のノルマあがり壁は簡単に越えられないとしたものです。家族のステータスは下げられないので、心休まる日々なしとなります。家族につらく当たることも、知らずし知らずに出てきてしまいます。

保険営業の辛いところは、軌道に乗るまでの契約です。結局、商品力よりしがらみと同情、縁故と付き合いで親戚・縁者・友人・知人に売り込むとあだになるということがあります。

結果的に行き詰り、転職となれば契約者に対する裏切り感にさいなまれ、会わせる顔がなくなります。保険営業は、自分のあつかった契約が気になり、退職後もつらい日々が待っています。そういう意味で、保険営業は苦行というべき側面があり、辞めてもトラウマになるというか、苦渋が尾を引きます。

◆ 保険営業は覚悟がなければやめとけ!まとめ。

保険営業に不向きな人は転職が正解です。保険に向き不向きは運命的なものですが「やめときなはれ!」と素直にアドバイスできます。

保険営業は、お客様の前では武士は食わねど高楊枝を決め込まなくてはなりません。追い詰められても顔には出さないのですが、言葉の端に出ることがあります。そうなるともう挫折まっしぐらですから、早々に転職を考えた方がよいかもしれません。

人生をかけた保険営業への転職があるかと思えば、国内生保の生保レディの一部は腰掛と言われます。中には二度目三度目のリサイクル人材ということがあり、そもそも保険への思いが違います。保険営業の職場では、同僚と言いながらすべては競争相手、ときには契約の奪い合いすら起こります。

・hokenfpの実体験からアドバイス。

そこまでの実体験をしたhokenfpはどこまで保険業界で苦労したのか、とお思いでしょうが、それなりの成果もあげたり何度も表彰されたりしました。しかし法人契約をターゲットにしていましたからホームランは打てるのですが、大谷のようにホームランキングにはなれません。

どこかで打率が下がり出すと悪循環が待っています。当たれば面白い保険営業ですが、なかなかストライクゾーンにボールが来ないというジレンマがあります。その結果、買う側に回り、冷徹なガム一枚もらわない法人保険窓口担当になりました。

もし保険営業をやめたいとお考えの方は、結果が出ない、行くところがないということがあると思います。保険に関する知識だけでなく、幅広い知識にも自信があっても見込客は増えません。

保険営業が行き詰まる第一の原因は、あと一件のために行動力が低下することにあると思います。過酷な成果主義が悪いわけではありません。できなければ道をあきらめざるを得ないわけですから、むしろ背中を押してくれる仕組みととらえるべきでしょう。

ノルマがどうのこうのと言っている間は、まだ保険営業の厳しさが理解できていないように思います。ノルマがつらいという暇があれば、転職サイトでも検索することが転機になるように思います。

保険営業で結果を出すことは、とてもハードルが高いですが、それだけにやりがいがあるとも言えるのではないかと思います。転職すればわかりますが、いかに保険営業が過酷であり、厳しい世界であったかを理解できると思います。その後の試練に耐える心ができているのは、保険営業経験のおかげかもしれません。

保険営業の生き残り、節税できない法人保険の方向性を模索。

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