老後に難民とならないための耳の痛い処方箋。

老後に難民とならないための耳の痛い処方箋。

年金満額支給開始が65歳となり、実質的な支給額も先細りになっていく時代です。

高齢者予備軍とも言える世代では、中途半端な継続雇用給付によって、継続雇用になって生活苦に陥る世代があります。ある調査によると、退職後生活準備金が0円という人が4割を超えるとの報告もあります。

これまでの生活水準を、収入実体に合わせて下げることができないことも原因の一つです。また健康であればよいのですが、医療費がかさむ場合も考えられます。

◆ 老後に難民とならないための生命保険活用。

老後に難民とならないための生命保険活用が有効な理由は、他の金融資産と違い解約には物理的・人的手順がハードルとなることがあります。また生命保険を解約するのは最後の手段という感覚があります。解約すれば損をするという計算がはたらきますから、最後まで残りやすいということがあります。

たとえば、個人年金保険に加入していれば、60歳からの収入のつなぎになります。また貯蓄せいがある終身保険でも、毎年一定額部分的を減額しつつ、年金のように解約返戻金を受取ることができます。

全額解約し現金化すると手元現金にはなりますが、知らず知らずに気が大きくなって、そのうちなくなってしまうのが人の常です。

葬儀費用だけは、最後に終身保険で残すようにしてください。コロナ以後は、家族葬もお多くなり、以前のような大掛かりの葬儀も少なくなりましたので、葬儀費用もそれほどかからなくなっているようです。

個人契約の年金保険も貯蓄性は高いですが、収入が減り始めてから加入することは困難になります。いまさら言っても仕方ありませんが、できれば30代40代までに、貯蓄性の高い終身保険・年金保険・養老保険に加入し老後難民に備えるという、時代に合わせた選択肢も必要ではないでしょうか。

◆ 生活の質をダウンサイジング。

老後の経済状態を安定させるためには、第一に大事なことは、生活の質をダウンサイジングすることです。海外旅行に行ったり、家を改装したり高級車を乗り回したり、はたまた趣味にお金をつぎ込んだりすると資金計画に狂いが出ます。身についた贅沢というか、ぜい肉を落とすことは苦しいことですが、節約癖を見につけることです。

これから老後のライフプランは、資金計画をもとに無駄のないように設計し、実行していかないといけません。本当の後期高齢者になったとき子供たちに、財産を残すどころか迷惑をかけかねないというリスクがあります。

◆ 老後に難民にならないためにはまずケチになること。

生活の質をダウンサイジングすることは、大きな出費になる趣味やレジャーなどの贅沢部分を意識的に抑制できれば、可能です。しかし、それだけでは、まだ足りない場合があります。

言い方は、冴えていませんが、ケチになることです。節約というと様になりますが、具体的な行動が見えてきません。でもケチと言えばわかりやすいと思います。

少しでも安いものを探す、できれば百均で間に合わす。スーパーの袋は買わないで持参する。空き缶や空き瓶は、リサイクルしてくれる店でポイントをもらう。歩ける距離は歩いて運賃を浮かす。

エアコンの温度は28℃設定にする。電気はこまめに消す。などの心がけでコスト削減ができます。ひとつの効果は小さいですが、ちりも積もればなんとやらです。効果が大きいのは、節約意識が身について無駄な出費に敏感になります。

◆ 老後難民にならないためには、投資と事業に手を出さない。

ケチ以前に注意することがあります。たとえば投資を必要とする事業に手を出さないことです。儲ければ確かに資金の心配は少なくなりますが、そうはいかないのが人の世です。

高齢になればなるほど、失敗のリスクも高まります。最後は自己破産から、生活保護などという道もありえます。皮算用をして投資しないこと、そして老後では守りに入ることです。

もしもそれでは老後の楽しみもないというなら、高額な投資を必要としないアフィリエイトのような、低リスクのアルバイトを始めることです。自分の経験を活かした情報発信で、こずかいが手に入るならとても安全です。

老後というのは知識と経験と時間はたっぷりあるが体力と資金力に欠ける時代です。そのことをわきまえて初期投資リスクの低いビジネスをご検討ください。生命保険で必要な保障をカバーしたうえで投資設計を考えて下さい。

経済的な投資の余力があるのであれば、外貨建ての変額保険なども検討されてよいかもしれません。株や投資信託などで運用されている場合は、ご承知の通り長期・分散・積立を意識して株価の変動に一喜一憂しないでください。

◆ 老後難民の処方箋、まとめ。

老後というのは、短いようで長く、思いがけない出費がかかることがあります。長生きの結果、老後資金が足りなくなる心配が出てくることもあります。

また、老後には病気や認知症のリスク、最後は介護のお世話になるリスクもあります。そのときに必要な資金を残しておくことも老後に難民とならないために必要なことです。

老後に難民とならないためにどうすればよいかを、生命保険お角度から、そして老後の資金管理の考え方からまとめました。ただ、難民という響きには老後資金の不足だけでない面もあります。

最後にウィキぺディアより、老後難民の定義を引用しました。

老後難民というのは社会においての人間で、老後に経済的な事柄を要因として生活が困窮しているような者のことを言う。老後難民になっているような者というのは、自身の老後のための貯金を蓄えていたものの、それが無くなってしまったがためにこのようになっているというわけである。

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