究極の医療保険にデメリットがあった、医療保険にもいろいろあります。
短期払いで終身の医療保障は望むところですが保険料はバカ高くなります。
もともと医療保険で元を取ることはできないと思って間違いありません。ただ医療保険にも思いがけない商品があります。これは法人ではなく個人で相続対策としてかけます。
契約者は被相続人、被保険者は子か孫、保険料は15年短期払いで全期全納します。
解約返戻金はあるにはありますが雀の涙ほどです。
クリックできる目次
ところが15年後には生存還付給付金として払込保険料を上回るキャッシュを受け取ることができます。払込保険料が全額戻ってきて上乗せ分の4%程度は一時所得になります。
それじゃそこで保険が終わりかというとそうではないのです。
払込を終わった終身の医療保険が残るのです。
ええっ、すごいやんと誰でも思う内容です。
契約者は被相続人ですから残念ながら先に亡くなります。そのときに子が自分の医療保険として引き継げば解約返戻金はほとんどありませんから相続税がかからず引き継げます。
被相続人が15年の払込満了までに亡くなった場合も子に名義変更するときは解約返戻金が少ないわけですから相続税がかかりません。
ただし全期全納していますので未経過保険料は契約者のものですから相続財産に加算して相続税の対象になります。でも15年後の生存還付給付金は新しい契約者としての子が受け取ります。
その上終身の医療保障がおまけに付いてきます。全くでかいおまけです。
注意すべきことというかデメリットは当然あります。保険会社も営利目的ですからそんなに甘くありません。
それは解約返戻金が極端に低いと言うことは解約するような羽目になれば大損するということです。
まだ初期のうちなら未経過保険料が戻りますから傷は浅いのですが、満期ぎりぎりは最悪になります。
もう一つのデメリットはよく見ると被保険者死亡というケースです。
被保険者は若いですから滅多なことはないでしょうが医療保険の死亡保障は残りのご飯粒みたいなもので申し訳程度の金額です。
満期までに万が一被保険者死亡になるとこれまた大損になります。
まずそんなことはないとしたら個人で加入していて結構な相続税対策になります。
この話がすんなり理解できた読者はかなりの保険のプロですね。