2020年、コロナの閏年回顧録。
西暦2020年(令和2年)は閏年(じゅんねん・うるうどし)で1年は366日ありました。年の干支(えと)は庚子(こうし・かのえね)でした。
迎える2021年(令和3年)は平年で1年は365日です。年の干支は辛丑(しんちゅう・かのとうし)です。昨年2019年(令和元年・平成31年)のバレンタインショックからコロナショックへ、保険業界は経験したことがない史上最悪の営業環境になりました。
◆ あと5回で500号到達!!
2014年7月に最初の投稿をしてからほぼ6年半、あと5回投稿すれば『保険は相談するな!』500号に到達します。hokenfpとしては我ながら唖然とする振り返りです。
保険営業をされている方や経営に保険を活用されるオーナー経営者のお役に立てればとの思いで、拙い知識と情報を書き綴ってきました。保険を売る側から買う側に変わり、気が付けばはや15年が経過しています。立場が変わったからこそわかることがあります。それゆえできるアドバイスもあります。
◆ 保険営業の必須要件。
昨今のテレワークやリモート営業のような、営業のやり方シフトせざるを得ない環境にあるとはいえ、保険を売るということに関してはその方向性に疑念を呈し続けてきました。営業全般に言えることは、物を売る前に営業としての人間性を売り込むしかなく、顧客との接触回数がなじみを作り好き嫌いにつながります。結局、人は好きな人からしか保険を買わないのです。そのためにはこまめな気配りの利いた営業が大事だと言えると思います。それはコロナ禍であろうと変わることはないのですから、アフターコロナの世界でも生き残る保険営業の必須要件だと思います。
◆ 法人保険の手詰まり感に想う。
保険商品を法人保険で考えると、保険にほとんど節税効果が期待できなくなり、事業保障としての保険を考える以外になくなりました。企業でも個人でも事業保障はそうたびたび必要になったり見直したりするものではありません。毎年のように保険契約が取れるようなことはなくなりました。買う側でも終わったという感があります。
それよりコロナ不況で節税が必要な会社が大幅に減少していると思います。信用調査会社からの情報などを参考にすると延命融資による相当なゾンビ企業があり、倒産予備軍が多数ひしめいているということです。保険どころではない実情が垣間見られます。法人契約では資金に余裕がなければ保険どころではなくなります。まさに手詰まりでありそれは今後さらに厳しくなると思われます。
◆ 2020年まとめ。
記事ネタは無限にあることはわかっているのですが、人間の能力では限界を感じることがあります。法人保険に限るとこれから先はさらに記事ネタが少なくなることは目に見えています。会社に来る保険営業が売り込みのネタ切れになっていることでもそれはわかります。
保険以外での節税商品もありますが、保険ほど信頼度が高くありませんから景気の先行きが不透明な時期には、うかつに手出しできにくいところです。そういった保険業界の事情もあり500号まではたどり着けるのですが、hokenfpとしてはそこから先1000号を目指すとはいえない苦境があります。できる限り走り続ける所存ですので、引き続き来年もよろしくお願い申し上げます。