医療費控除e-Taxいつまで、2021年最新情報。

医療費控除e-Taxいつまで、2021年最新情報。

医療費控除の確定申告の時期がやってきました。医療費控除はサラリーマンの場合、通常は納めすぎた所得税が戻ってきますから還付申告となります。

還付申告は5年以内であればいつでも申告が可能ですが、いつまでにすればよいか気になる方が多いのも事実です。

さっさと片を付けてしまいたい方、面倒なことは先送りしたい方、それぞれに合わせて医療費控除の確定申告に関する「いつまで」という期限の最新情報を整理しました。

確定申告はe-Taxを使わなくても、税務署に相談に行けば、アナログで申告することもできます。しかし本サイトの趣旨は如何に早く手間をかけずに医療費控除の確定申告を終えるかというせっかち派を対象としていますのでe-Taxでの医療費控除の確定申告を前提に記事を書いています。

e-Taxでの申告手順は下記に詳細にまとめてあります。利用者識別番号(ID)とパスワードの取得方法についてもわかりやすくまとめていますので参照して下さい。

確定申告の方法として、ここではID・パスワード方式を前提に説明しています。マイナンバーカード方式は普及にもう少し時間がかかると考えています。

◆ 令和3年(2021年)の確定申告期間。

令和2年(2020年)分の確定申告期間は、下記の通りです。

令和3年(2021年)2月16日(火)から3月15日(月)の約一か月間です。

昨年の確定申告は新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言を受けて約一カ月延長され4月16日まででした。今年度は今のところ延長という情報はありません。誠に厳しい状況ですから緊急事態宣言がでれば延長の可能性もありそうです。ただ、e-Taxで申告される方には、税務署に出向くわけではないので影響はありません。

◆ 医療費控除はいつまでに、申告可能な期間について。

原則として納税を伴う確定申告は、上記の期間内にしなければなりませんが、医療費控除の申告のような還付を受ける確定申告は5年以内であれば、過去の分も含めて申告が可能です。

たとえば、申告対象期間が令和2年分(令和2年1月1日~令和2年12月31日)の申告可能期間は令和3年1月1日(金)~令和8年12月31日(木)までとなります。

ただ、医療費控除の確定申告は簡便化されたとは言うものの、医療費の領収書を集計したり関係書類を集めて内容を確認したりと、一手間かかります。余裕はありますが、先送りせずさっさと済ませるのがよろしいかと思います。

◆ e-Taxで申告できる期間と時間、便利か不便か注意事項と落とし穴。

医療費控除の確定申告をe-Taxで済ませるためには、e-Taxで申告できる「期間」と「時間」を把握しておく必要があります。

国税庁のe-Tax利用可能期間のカレンダーがあります。ネットだからいつでもOKなどという早合点をされませんように、注意事項を含めてご案内させていただきます。

■国税庁 e-Tax利用可能時間カレンダー

・年末年始はe-Taxの停止期間となります。一般企業のような年末年始のお休みがあります。この間はe-Taxが使えなくなります。

令和2年12月29日~令和3年1月3日までの6日間は停止。

・基本的には土曜・日曜・祝祭日はe-Taxの停止時間になりますが、1月から所得税等の確定申告時期はほぼ全日24時間稼働になります。

注意:全日24時間稼働と言いながら、日曜日の深夜0時から翌朝の8時30分までは、e-Taxのシステムが停止します。e-Tax利用可能時間カレンダーの落とし穴ですが、日曜日に医療費控除の確定申告をe-Taxでしようと思う方は深夜0時までに申告データが送信できなければ、翌月曜日の朝8時30分以降まで持ち越しになり完了することができません。

◆ 実際に利用可能時間外にe-Taxを試してみました。

国税庁 確定申告書等作成コーナーで利用者識別番号とパスワードを入力して試してみましたが「利用可能時間外です。」と表示され先へ進めませんでした。

■国税庁e-Taxトップページ

e-Taxの運転状況・利用可能時間、この説明だけで利用可能時間を理解できる人はいないと思います。ここを見落とすと、停止期間中でも確定申告書作成コーナーにはログインできますが、ストップがかかります。確定申告時期は、全日24時間稼働というのは正しい表現ではないですね。

◆ 1月中に還付金をゲットする医療費控除e-Taxはやわざ。

結論から言うと「医療費控除e-Taxはやわざ」令和2年度分の医療費控除の確定申告を最も早く終わらせ還付金をゲットする方法は、e-Taxを利用し1月4日(月)の朝8時30分以降に申告することです。そうすれば、過去の事例からすれば1月中に還付金が入金すると思います。まさに「医療費控除e-Taxはやわざ」で、世間で確定申告の期間が始まる前に医療費控除の確定申告が完了し、還付金までゲットできます。

コツは、それまでに必要書類を整理しておくことです。医療費の領収書も家族それぞれに分け、医療機関ごとに集計した医療費の明細書を作成しておくことです。e-Taxで申告する場合は、マイナンバーや源泉徴収票などの情報を入力する必要があります。ただe-Taxで申告する場合は、本人確認書類や源泉徴収票などを税務署へ郵送する必要はありません。もちろん医療費控除の明細書も医療費の領収書も提出不要(5年間保管)です。

こちらから医療費控除の明細書や医療費の明細書のエクセルフォームが
ダウンロードできます。自己責任でご利用ください。

■医療費控除の明細書|エクセルダウンロード。

◆ 医療費控除e-Taxいつまで、まとめ。

医療費控除の確定申告をいつまでにするのか、いつまでできるのかについてまとめました。

前提条件としてe-Tax利用の場合に限定していますので、e-Taxの利用者識別番号とパスワードがまだの方は下記の記事を参考にしてください。

税務署が発行する利用者識別番号(ID)とパスワードがあればe-Taxはスマホで完了します。ICカードリーダーライタも買う必要がありません。この点ではとても便利になりました。PCがあれば作業がはかどります。画面が大きくて見やすいですし、わからないことは検索しながら同時進行できますからとても便利です。

医療費控除は対象となる支出がかなりややこしいのでその辺は事例ごとに検索してください。インフルエンザの予防接種や人間ドックなどのように治療目的でないものは医療費にカウントできませんが、補聴器やインプラント、通院のタクシー代などは医療費に含めることができます。介護費用や妊娠・出産にかかる医療系の費用も細かい区分がありますが対象となります。

保険金や医療保険の給付金を受取っていればその分は医療費からマイナスしなければなりません。疑問に思われる方が多かったので、納得で出ない方向けに下記の記事で説明しています。

 

2021年の医療費控除に関する期間の最新情報をまとめました。医療費控除は結構奥が深く、e-Taxで申告するとなるとそれなりの準備と知識が必要になります。どうにかe-Taxで申告を終えても、来年の申告の時期にはすっかり忘却してしまい、仕切り直しになります。できれば今回取り組まれたなら、その手順や関係資料をコピーして残しておかれるとよろしいかと思います。

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