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明けましておめでとうございます。
本来であれば、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます、と口上を述べるところですが、そうも言ってられない年頃になりました。新しいことにチャレンジするには、限界があることを感じています。
法人保険を活用して中小企業の財務を強化したり、事業承継の資金移動を円滑にしたりする手法は、これまでの記事で案内してきたようにここ数年で大きく足かせがはまり打つ手が限られてきました。
コロナ禍でも利益が出ている企業がありますが、そい言う企業にとって期末にまとめて損金化できる保険商品がほぼ無くなりました。その結果、保険本来の保障機能に立ち返ったということではありますが、金融商品としての投資価値が低下し保険を売る立場の保険営業も保険商品を買う立場の中小企業のオーナーも手詰まり感が否めないところです。
そういう状況は、そのことを記事のネタとしてきたhokenfpにおいても変化を余儀なくされています。賢明な読者諸兄におかれましてはお気づきのことと思いますが、記事ネタの範囲が徐々に保険からズレるようになってきました。平たく言えば、実務的に一歩踏み込んだ保険記事がネタ切れになりつつあるということになります。
2014年7月から個人的見解を含む保険関連記事を毎週書き続けて541記事、間違いや税制の変更、新たな見解による通達の発遣などにより現状と合わない記事も多く見られるようになりました。
手を入れるには膨大すぎ、キーワードはまとまりがなく検索でヒットするだけの順位を確保出来なくなってきました。
サイトのタイトルは「保険は相談するな!」で始めていますから、その点でも記事内容との食い違いが目立っています。サイト全体の方向性を見直す時期に差し掛かって久しいと感じています。記事更新のペースを落として内容やカテゴリー、キーワードの見直しを進めたいと考えています。まだ実務では現役ですから捻出できる時間に制限があります。その中でレベルアップを目論んでいます。
節税保険や名義変更のスキームは手を変え品を変え登場してきています。名義変更では知恵の利いた面白い保険商品もあります。通達の要件を守りながら保険を活用した資産の移転も可能です。税制改正大綱では、目立たない改正ですが財産債務調書の提出要件が厳しくなりました。10億前後以上の資産家は注意が必要です。
読者の皆様にお伝えしたい情報は、現役ゆえに多岐にわたりますが、時間の制限がある中で情報収集と内容の精度に関しては壁にあたっているという感覚があります。投稿の頻度にこだわらず、内容の精度を重視した方向性を考えています。投稿を継続することが、自己の情報量を拡大することにつながるということは間違いありません。また、新しいこと未知なことに対しても意欲的にチャレンジして記事ネタにする貪欲さもブロガーの宿命的な特色と言えるでしょう。
本年も、焦燥と苦悩の一年になると思いますが、引き続きよろしくお願い申し上げます。