外貨建て生命保険の為替リスクは半端ない。

考えられる範囲で為替リスクを最悪のケースとして検証しました。為替リスクだけではないですが、最悪のケースは十分起こる可能性がります。背筋も凍る為替リスクを確認して下さい。

1.外貨建て生命保険の為替リスクとは(前提)

外貨建て生命保険では、

保険料:円 → 外貨に換算して運用
解約返戻金・満期金・保険金:外貨ベース
円で受け取るとき:その時点の為替レートで円換算

・円高になると、円ベースの受取額が減る
・円安になると、円ベースの受取額が増える

つまり運用成績が良くても、為替だけで損が出る 可能性があります。

2.過去に実際に起きた「最悪に近い事例」

・事例①:円高局面での大幅元本割れ(2008~2012年)

背景:2007年頃:1ドル=120円前後
2011年頃:1ドル=75円前後(超円高)

何が起きたか、120円でドル建て保険に加入、運用自体は想定どおり進行、しかし解約時は75円

結果:為替だけで 約▲37%

解約控除も重なり、円ベースで元本の6割前後しか戻らないケース が実際に発生。

・「利回りはプラスなのに、大損した」という典型例です。
・事例②:途中解約+円高のダブルパンチ

外貨建て生命保険は、初期費用が高い、短期解約は返戻率が低い
そこに 円高 が重なると:

要因  マイナス要素
初期費用  ▲10~20%
解約控除  ▲10~30%
円高    ▲20~40%

・最悪の場合、払込総額の半分以下 になる事例もありました。

3. 将来起こり得る「最悪ケース」を想定すると
・想定シナリオ(十分あり得る)

加入時:1ドル=150円(円安局面)
20年後:日本の金利上昇
財政再建期待、世界的リスク回避

・1ドル=80円、これは過去に何度も起きています。

・数字で見る最悪ケース

前提:払込保険料:1,000万円(円)
加入時為替:150円→ 約66,667ドル
外貨ベースでは順調に増え、→ 満期時 80,000ドル
円換算(80円)80,000ドル × 80円 = 640万円

・円ベースでは▲360万円(▲36%)
・「増えているのに、円に戻すと減っている」状態です。

4.本当に最悪のケースは「保険としても投資としても失敗」

外貨建て生命保険の最悪ケースは次の組み合わせです。

・最悪の三重苦
円安時に加入
円高時に解約・満期
解約控除・手数料が重い

・結果:

資産形成として失敗
保険としても途中解約
流動性が低く身動きが取れない

5.では、破綻レベルの最悪は?
・為替だけでなく制度・商品構造リスクも考えると

為替が不利に動く、長期の低金利で予定利率が低下、インフレで実質価値が目減り、円転のタイミングを選べない。

・「20~30年資金を拘束され、実質価値が大きく毀損」これが長期視点での最悪ケースです。

6. まとめ(ひと目で)
外貨建て生命保険の最悪ケースとは、円安時に加入し、円高時に解約・満期を迎え、為替+解約控除で元本を大きく割り込むこと

ポイント:過去に何度も起きている(理論ではない)、運用が順調でも損は起きる
「長期だから安全」は誤解、保険と投資のリスクが重なる商品

こういう場合世間では「半端ない。」というそうです。正確に言えば半端ではないという意味です。半端ではないということはかなり大きなリスクがあると言い換えることが出来ます。

うまそうな話に乗るとリスクが待ち受けています。税務署の調査ではなく、怖いのは為替リスクです。外貨建て生命保険の最大のリスクは為替です。

この辺の怖さを身に染みている方もいらっしゃいいます。ドル建て生命保険のリスクを真に理解している方は少ないのではないかと思料致します。

◆ドル建て生命保険は有利な金融商品。

気をはいているのが、外貨建ての生命保険です。外貨建てでは多くが米ドルになっています。運用するのが予定利率3%台の国ですから、解約返戻率もよくなります。

予定利率最低時代の選択肢としてはドル建ての生命保険は意味があると思います。

・外貨建て生命保険の為替リスク

予定利率がよいのは確かに大きなメリットですが、ドル建てゆえのデメリットとして為替リスクがあります。保険金も解約返戻金もドルで受け取るわけですから、為替が円安に振れれば予定以上にメリットがでます。

しかし為替には円高という局面もあり得るのです。急に資金が入用になったとき円高に振れていると解約返戻金を円転したときに、思いがけない損失になることがあります。

実質返戻率を理解できる人はいない|法人保険の真価について。

◆ 外貨建て生命保険のメリット・デメリットまとめ。

 外貨建ての生命保険にはメリットも大きいですが、デメリリットもあります。

為替の変動は人知を超えたところで起こります。

想定外の円高が資産を毀損する場合があるのです。

かつてのオプション取引のような巨額の損失にはなりませんが、為替リスクを甘く見ないことが必要です。

円建ての保険であれば、契約時の保険金や解約返戻金は生命保険会社が倒産でもしない限り保証されています。

法人でも個人でも、目一杯の資金で外貨建ての生命保険にかけないことです。

資金余裕があるときに外貨建ての保険を考えるということが必要ではないかと思います。余裕がない時は保障を円建てでしっかり確保しておくことが優先になります。

資産運用型保険の事例を集めました。

驚きの生命保険で得する資産運用を紹介。

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