保険会社でもミスはする|解約返戻金が1桁違っていた実話。

保険会社や銀行などの金融機関というと、数字を扱うプロだから間違いはない
と思いがちです。しかし実際には、人が仕事をしている以上ミスは起こります。

私は保険業界に長く関わる中で、思わず耳を疑うような出来事に
立ち会ったことがあります。

それは、生命保険会社が解約返戻金を1桁間違えた事例です。

◆ 保険会社だから絶対に安心とは限らない。

保険会社は膨大な契約を管理しています。
契約内容、保険料、解約返戻金、保険金など、すべて数字で管理されています。

そのため一般の人は、保険会社が計算を間違えることなどないと思っています。

私もそう思っていました。

ところが実際には、人が確認し、人が手続きを行う以上、ミスがゼロになることはありません。

◆ 解約返戻金が1桁違っていた。

その契約は逓増定期の名変スキームにかかる名義変更が行われていました。
保険会社から提示された解約返戻金の金額を確認したところ、
どうも違和感があります。

よく見直してみると、本来は5,600万円程度あるはずの解約返戻金が、
560万円として扱われていたのです。

それは単純な桁間違いでした。100円と1,000円の違いなら誰でも気付きます。

しかし5,600万円と560万円になると、ゼロが並びすぎていて
意外と見落としてしまいます。

しかも契約者本人ではなく、相続や名義変更が絡むケースでは、
最初の契約者ではないので、理解ができていない場合があります。

保険会社が言うのだから正しいだろうと思い込んでしまいがちです。

◆ 私がその場にいなければ見過ごされていたかもしれない。

たまたま私はその場で数字を確認していました。
だから違和感に気付きました。

しかし関係者だけで手続きが進んでいたら、そんなものなのだろうと
受け入れてしまった可能性もあります。

もちろん最終的にはどこかで発覚したと思います。
しかし発覚までに時間がかかれば、その間に様々な誤解や混乱が生じたでしょう。

保険契約は金額が大きくなることがあります。
そのため数字の確認は想像以上に重要なのです。

◆ 保険会社も慌てる重大ミス。

間違いが発覚した後、保険会社は大騒ぎになりました。

夜にもかかわらず責任者クラスの方がお詫びに来られたほどです。

さすがに重大ミスである自覚があったのでしょうか、気の毒なくらい
油汗流しながらお詫びでした。

担当者だけでは対応できないレベルの問題だったのでしょう。

私はその様子を見ながら、やはり保険会社でもミスをするのだな
と改めて感じました。

人間が関わる以上、絶対はありません

◆ 契約者も内容確認をするべき理由。

この出来事から学んだことがあります。

それは、保険会社任せにしてはいけないということです。
もちろん保険会社を疑えという意味ではありません。

しかし、保険金額、解約返戻金、名義変更、受取人変更
など重要な手続きでは、自分自身でも確認する姿勢が必要です。
とくに相続が絡む場合や高額契約ではなおさらです。

金融機関だから絶対に正しいとは限りません。
契約者自身が内容を理解し、確認することが思わぬトラブルを
防ぐことにつながります。

◆ まとめ|保険会社も人が運営。

保険会社は巨大な金融機関です。しかし最終的に業務を行っているのは人です。

人が行う以上、ミスが起こる可能性はゼロにはなりません。
私が経験した解約返戻金の桁間違いも、その一例でした。

保険契約は長期間にわたり、多額のお金が動くことがあります。

だからこそ、保険会社だから大丈夫と考えるのではなく、
最後は自分でも確認するという姿勢が大切なのだと思います。

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