保証・保障・補償の違い|保険営業なら知っておきたい使い分け。

生命保険では「保障」という言葉を使います。
損害保険では「補償」です。
そして一般社会では「保証」が最も多く使われています。

保証人、連帯保証人、保証書、品質保証など
いずれも日常で見聞きする言葉です。

ところが「ほしょう」という音だけを聞けば全部同じです。
耳から入る情報だけでは区別できません。
しかし漢字を見ると意味はまったく違います。

保険営業をしていると、この使い分けが意外に重要です。

お客様は細かい部分まで見ていないようで見ています。
保証・保障・補償を混同すると、説明内容そのものよりも、
「この営業は本当に保険を理解しているのだろうか」
という違和感を持たれることがあります。

私自身、生命保険営業時代には「保障」、
損害保険では「補償」をきっちり使い分けていました。

ところが買う側になると、この違いを曖昧に使う営業担当者が
意外に多いことに気付きました。

保険営業では生命保険と損害保険で使われ方が異なりますから、
きちんと区別できてこそプロだと思います。

■保険営業はやめた方がいい?向いている人・向いていない人を元営業が解説。

◆ 3つの「ほしょう」を一文で使うとこうなる。

少し無理やりですが、一文で表現するとこうなります。

「生命保険で安全の保障はできないが、
事故の補償が損害保険で可能であることは保証できる。」

漢字の意味だけで組み立てると成立している文章です。

保証=責任を持って請け合う 「保証できる」
保障=守る        「安全の保障」
補償=損害を埋め合わせる  「事故の補償」

もう少しかみ砕くと、
生命保険で安全そのものの保障はできません。
しかし事故による損害の補償は可能です。
そしてその仕組みがあることは保証できます。

3つの違いを覚えるための語呂合わせ・例文ですが、
意味の違いを覚えるきっかけになれば幸いです。

◆ 保証は保証書、身元保証人、連帯保証人。

「保証」は比較的身近な場面で使われる言葉です。

保証書、保証期間、保証付き、身元保証、連帯保証など
こうした使い方が一般的です。

意味としては、「大丈夫であると請け合うこと」
あるいは「責任を引き受けること」になります。

たとえば家電製品を購入したときのメーカー保証です。
一定期間内に故障した場合、メーカーが修理や交換を行います。
つまり品質や性能について責任を持つという約束です。

また連帯保証人であれば、本人に代わって債務を負担する責任を負います。
保証とは、人や物に対して責任を持つという意味合いが強い言葉です。

日常生活に最も近い「ほしょう」と言えるかもしれません。

◆ 保障は生命保険や社会保障。

生命保険業界で最もよく使われるのが「保障」です。

死亡保障、医療保障、就業不能保障などのように
保険営業なら毎日のように使う言葉でしょう。

また社会保障や安全保障という言葉もあります。

保障とは、「ある状態や地位が損なわれないよう守ること」です。

保証よりも対象範囲が大きく
社会や人生全体に関わる概念で使われることが多いように思います。

生命保険の保障も考え方は同じです。
病気や死亡そのものを防ぐことはできません。
しかし経済的な不安を和らげることはできます。

実際には保険金というお金で穴埋めしているのですが、
その考え方は「保障」になります。

保証が身近な責任なら、保障は人生や社会を支える仕組みと
言った方が近いかもしれません。

この違いは微妙ですが、保険営業なら理解しておきたいところです。

◆ 損害保険では補償。

損害保険で使われるのが「補償」です。

読んで字のごとく、損失を補って償う、これが補償です。

事故の補償、損害の補償、災害補償などのように
こうした使われ方をします。

自動車事故で修理代が発生した。火災で建物が焼失した。
旅行トラブルで損害が発生した。
そうした損失を金銭などで埋め合わせるのが補償です。

損害保険が補償という言葉を使う理由もここにあります。
発生した損害を埋め合わせることが中心だからです。

生命保険の保障とは似ているようで少し違います。
損害の回復という意味合いがより強くなります。

◆ 「ほしょう」の区別は、専門家としての信頼。

生命保険営業をしていると、
保障と補償の違いを意識しないまま使っている人もいます。

しかし法人営業では士業の先生や金融機関担当者と話をします。
そのとき、「死亡補償」、「医療補償」と言ってしまうと違和感を持たれます。

指摘されることもなく意味は通じますが、専門家としての信頼に影響します。

今は買う側で保険営業と頻繁に面談しますが、この違いをあいまいに使う
保険営業とは距離を置きます。提供される情報があっても精度が低いと
判断しますから、信頼度が下がります。

保険営業にとっては単なる漢字の違いではなく、専門知識の基本だと思います。

◆ 保証と保障と補償の使い分け、まとめ。

保証、保障、補償。
読み方は同じですが、本来の意味も用途も異なります。

だからこそ誤った使い方をされると違和感があります。
保険営業の世界では、その違和感に敏感な人も少なくありません。

とくに法人営業では税理士や社労士、金融機関担当者と話をすることがあります。

そんな場面で用語を混同すると、年季の入った相手には、
見透かされることがあります。

もちろん言葉だけで営業が決まるわけではありません。
しかし言葉はその人の知識や経験を映します。

・保証は責任を負うこと。
・保障は人生や生活を守ること。
・補償は損害を埋め合わせること。

この違いを理解できれば、保険営業としての基礎知識は十分だと思います。

保険営業をするなら最低限理解しておきたい知識です。

■保険営業が活用すべき周辺情報をまとめたページ
保険営業が活用すべき生命保険周辺情報、医療費控除・相続登記・保険ブログ。

■SだのPだの生命保険業界用語。

■困ったときの保険用語集大成。

■保険料と保険金の大違いをプロが解説。

■生命保険でCVとは?契約転換とキャッシュバリューの違いを解説。

「保証・保障・補償の違い|保険営業なら知っておきたい使い分け。」への4件のフィードバック

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です