タワマン節税が封じられると相続税対策の効果半減!

タワマン節税が封じられると相続税対策の効果半減!

ネット上や日経新聞に自民党税制調査会の方針として、タワマン節税に対する相続税評価の見直しが話題になっています。2023年度の税制改正大綱に今後の検討課題として盛り込むとのことです。

タワマンほどではないですが、資産家は相続税の節税対策として賃貸マンション建設などに資金投資し大幅な評価減を狙っています。果たしてどこまで網をかけるかはまだわかりませんが、せっかくの相続税の節税対策の効果が減じるかもしれない雲行きです。

◆ 不動産の相続税評価見直しが、相続税対策に暗雲。

タワマンのような物件でなくても、世間には相続税の節税目的で不動産投資が行われています。不動産を購入するだけで現金で保有するより評価額が大幅に低くなります。

その土地に賃貸マンションを建てればさらに投資額の半分程度の評価まで下げられます。当然その評価減に対する相続税は大幅に減じることになります。

不動産の相続税評価の見直しということであれば、タワマン投資だけでなく不動産投資全体に網がかかる可能性があります。不動産の評価額と実勢価格との乖離を是正するという方針であれば、掛けられる網は広範囲に及びます。

相続税を大きく節税する手法としては、不動産投資が手っ取り早く効果が高いのですが、その節税効果が薄れるとなると、相続税対策に暗雲ということになりそうです。やりすぎて不動産投資が停滞すればそれはそれで困るのですが、今のところ落としどころは見えていません。

◆ そもそもタワマン節税は不公平、税法の抜け穴。

国税が伝家の宝刀を抜いてまでタワマン節税に警鐘を鳴らしましたが、庶民感覚からすればタワマン節税は無茶苦茶な税法の抜け穴です。

税は決して公平なものではありませんが、タワマン節税の不公平はいくら何でも行き過ぎです。

穴が開いているならふさがなくては税収確保もままならないところです。源泉徴収でぬけなくもれなく徴収されている庶民からは、あほらしすぎてため息が漏れるほど資産家のタワマン節税はおいしすぎます。税制の不公平感という点では是正されるべきでしょう。

タワマン節税に国税の網、伝家の宝刀が勝訴。

◆ 不動産投資してからでは遅い理由。

相続税の節税目的でタワマンに投資したり不動産を購入したりする場合、現行の税制が今後も続くことを前提としています。法人保険のときの規制通達のように既契約には遡及しないとはなりません。相続が発生したときに税制がどう変わっているかということが問題となります。せっかく節税対策を行い、節税の皮算用をしていてもルールが変わればあっさりとあてが外れます。

そうかといって、相続発生時期を前倒しするというわけにもいきません。そのときは、残念ながら神のみぞ知るわけですから、こればかりは自由が利きません。長生きするほど節税対策の効果が薄れ、相続税がかさむとは因果な時代になりました。

◆ まとめ

hokenfpとして法人保険を通じて節税対策を売りにしてきた身の上では、資産家の味方なのか庶民の立場で憤慨しているのか、税務署の回し者かわかりません。

節税も必要ですが、国民の義務として決して納税を否定する立場でもありません。資産家に生命保険や不動産で節税提案をしてきた方の胸の内には、貧しき庶民としての自己矛盾を内包していると思います。

相続税がかかるどころか、老後資金に憂いがある身の上で、他人の相続税の節税を提案しているのですから、タワマン節税どころではない情けない話ではあります。ご自身のマンションローンが70歳まで残っているがゆえに、なお必死で営業をかけているというのが実態だと思います。そういう保険営業の方にお役にたつ情報になれば幸甚です。

タワマン節税を実行された方は少数派、そもそも庶民にはかかわりがありません。

タワマン節税に網がかかっても、不動産投資による節税効果が薄れるとは考えにくいですが、いくばくかは生命保険にお鉢が回ってくるかもしれません。

よくわからないまとめになり失礼しています。タワマン節税から不動産投資節税まで網がかかるのか、もっと甘い結果になるのか誰にもわかりませんが、こういったご時世ですから税収を増加させる方向性は変わらないと思います。

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