生命保険はなぜわからなくなるのか|加入判断を狂わせる構造。

生命保険を正しく理解して選択することは、簡単ではありません。
なぜここまで生命保険は複雑になってしまたのでしょう。

保険を選ばなければならない顧客には、大きなハードルになっています。

◆ 生命保険は「難しい」のではなく「混乱させられている」。

生命保険がわからない理由は、知識が足りないからではありません。

ほとんどの人は、
判断できない構造の中に放り込まれているのです。

そもそも生命保険には、形がありません。提案書などに書かれている
仕組み図は、見た目を誇張する傾向があります。

リスクと生命保険がカバーする保障を、実感することはできない相談です。

そのときまで本当の価値がわからいところに
生命保険の真の意味があります。

★商品が多すぎるのではない、軸がないだけ。

・医療保険
・がん保険
・終身保険
・外貨建て保険

これらは本来、同列で比較するものではありません。

にもかかわらず、同じ土俵で説明されることで混乱が生まれます。

医療保険、終身保険、外貨建て保険は、目的も役割も違います。
中には保障と資産運用を兼ねている保険もあります。

それぞれの目的を見定めて、自分なりの軸をもつことが必要です。

◆ 不安を煽る説明は判断を壊す。

・「万が一に備えて」
・「老後が不安ですよね」
・「皆さん入ってます」

これらは説明ではなく、判断停止ワードです。

不安が先に立つと、保険は必ずズレます。

生命保険に加入する一番の動機は、リスクの存在を自覚し
たことによります。

資産運用の保険や変額保険でも必ず被保険者がいて、
保険事故が発生すれば保険金が支払われます。

リスクを感じるということは、不安を感じることと言い換えることもできます。

しかし不安だけでなく、ご自分のリスクを数値化して分析
することで適切な保険選択ができます。

◆ 医療保険・がん保険が迷走しやすい理由。

医療保険やがん保険は、

・給付金などの支払条件が複雑
・保険料の支払総額に対し給付金が少額
・期待値が低い

にもかかわらず、「必要そう」に見える代表格です。
がん保険は採算割れ、それでも不要と言えない3つの深刻な理由。

公的な医療制度が充実している日本では、医療保険が採算割れになります。

そもそも保険で採算を考えるの間違いです。
医療保険で支給されるのは生前給付金です。

そういう前提であれば、支払保険料とかかった医療費を比較すれば、
採算割れになるかどうか、見えてくるものがあります。

がん保険の高度先進医療の保障などは、採算で考えることはできません。

この辺を考え併せて、医療保険をお守り程度に加入するかどうかの判断になります。

◆ 終身保険や外貨建て保険と有価証券投資の本質的違い。

終身保険や外貨建て保険は、

・貯蓄
・相続
・資産形成(資産運用)

といった文脈で語られますが、
目的が曖昧なまま加入するとただの高い保険になります。

保険に入るより株式などの有価証券投資、債権貯蓄の方が
投資効率は良いのです。

しかし保険は、保険金や解約返戻金がある程度約束されている
という点で、安全性が高いというメリットがあります。

さらに保障機能を兼ね備えているところが、債権投資と大きく違う
ところです。

◆ このページで扱う論点。

個人保険の判断軸を整理するため、以下の記事を参照してください。

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・保険の損得勘定
生命保険嫌いの頭は損得勘定、保険で得する悲劇。

◆ 保険は「商品選び」ではなく「構造理解」。

生命保険選びは、損得で考えると迷走します。

保険がわからないのは、あなたのせいではありません。

判断軸を持てば、驚くほどシンプルになります。
保険の基本構造を知ることです。

生命保険は、各社・各商品が特約のオンパレードになり、
簡単に理解できないほど複雑化しました。

生命保険の基本は、4パターンです。それ以外は保険料を
高くするためのデコレーションなのです。
生命保険の基本は4つだけ、ここを押さえれば保険はわかる。