生命保険と遺産分割の経済合理性。

生命保険と遺産分割に経済合理性はあるか!?

CIMG3337税理士さんと話をしているとよく経済合理性という言葉が出てきます。最初はピンとこないのですが少しずつわかり始めてきます。

平たくいうとソロバンにあうかどうか、経済的なもうけの理屈に合うかどうか、理詰めで考えて説明のつく納得できる理由があるかどうか、どうもそのような意味です。

生命保険には、経済合理性があるかどうかとなるとリスクをどう判断するかによりますが、節税保険には明確な経済合理性があります。相続でもこの経済合理性が出てきます。相続に経済合理性は関係がないように思いますが、そうでもないのです。

◆ 生命保険の経済合理性。

生命保険に限らず保険というものは、万が一のリスクを金銭的に保障する契約と考えると経済合理性の理屈に相容れない部分があります。

保険はもうかるかどうかではなく、損失をカバーする仕組みですから最初から費用対効果を経済合理性で論じるところに無理があります。しかしリスクを評価しそれに対応する保険をかけているというなら一定の経済合理性がないとは言えなくなります。

保険の目的が事業保障であれば経済合理性という視点から見れば意見が分かれると思います。全損の節税保険などは事業保障という保険本来の目的から考えれば経済合理性は低いと言わざるを得ません。

しかし企業の利益を考えると課税の繰り延べを目的とした節税保険は明確な経済合理性があります。課税当局の理屈では経済合理性がなく税逃れと見えるでしょうがね。

◆ そして遺産分割の経済合理性。

遺産分割では経済合理性に優先して感情が先行することがあります。もめるような相続では相手のやることはすべて否定したいというような憎しみがからみます。

こうなると節税も経済合理性も説得力を失います。争族が経済合理性を超越しているのでもはや説明がつかなくなります。人は必ずしも経済合理性に従い判断し行動するものではないのですが、相続の時はこれが一オクターブ上がる感じです。

大事なことは、普通の心優しき人たちが相続では理性と経済合理性を失い争いに突入するのです。決して自分だけはそうならないと思っていても、相手があるとそうはいかないのです。それだけに相続では遺言書が争族をおさめる切り札になります。

◆ そもそも経済合理性とは。

法人は利益を追求する宿命ですから必ず経済合理性を追求します。個人では必ずしも経済合理的に動くとは限りません。

たとえば原発は再稼働すれば電気料金が値下げできますから経済合理性があるように思います。しかし長期的リスクや廃棄物処理などを根拠に国民感情に反するという理屈もあります。経済合理性という言葉はよい方の意味にあてられるときとそうでない使い方があります。

◆ まとめ

経済合理性があるか?とは難しげに言ったものですが、要するに金もうけの理屈に合っているかどうかということです。

企業が行う節税対策は表裏どうあれ、突き詰めればすべて経済合理性があります。いかなる経営者ももうけにならないこと、損なことはしないからです。

物事は立場が変われば経済合理性がないという理屈が出てきます。正確な言い方をすれば「一般的に見れば経済合理性がない。」とでも言うべきなのでしょう。

ただ、どのような節税対策を行うにしても課税当局に対しては表向きの経済合理性が説明できなくてはいけません。

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