保険料と保険金の大違いをプロが解説。
プロは「保険金」と「保険料」の言葉をきちんと使い分けます。でも生命保険に日常的に関わっていない普通の人は保険金と保険料をほぼ混同します。
しかし、誰もその間違いをとがめません。その違いを知らなくても保険契約は成立し、保険事故があれば保険金は支払われます。
保険営業の方には、あえて説明する必要もないかもしれませんが、「保険料」と「保険金」の意味は大違いです。お客様にその言葉の意味するところはしっかりと理解していただき、契約された方がよいと思います。
◆ 保険料は払うもの、保険金はもらうもの。
専門用語というわけでもありませんが、保険料は顧客が保険会社に支払うもの、保険金は顧客が保険会社から受け取るものです。契約者の立場で言えば「保険料は払うもの、保険金はもらうもの。」となりシンプルに説明できます。
保険料は、契約者が保険会社に決まった時期までに支払うことで保障を買うためのお金です。保険金は被保険者に保険事故が発生したときに、契約で指定された受取人が保険会社に請求することで支払われるお金です。少ない保険料でも、保障としての保険金は大きくなります。その保険金が万が一にときに金銭的な助けになるという仕組みが保険です。
言葉的には、保険料と保険金は、反対語に近い違いがあります。混同すれば意味不明になりそうなものですが、不思議なことに話の文脈からどちらの意味かわかるものです。
生命保険の契約するとき話の流れの中で、毎月の支払額を確認するとき「保険金はなんぼやねん。」と聞かれて、3000万ですとは誰も言わないのです。しかし中には保険料のことですねと念を押す営業もいます。
契約者の立場で申し上げれば、保険の比較購買を目指すならプロでなくてもせめて「保険料」と「保険金」の使い分けは、明確な区別を意識されたほうがよろしいようです。
◆ 保険金詐欺と保険料詐欺。
保険金詐欺はありますが、保険料詐欺は聞いたことがありません。保険料の場合ありえるのは、営業職員か保険代理店の遣いこみぐらいのことだ思います。
しかし今では保険営業が、保険料の集金をするようなことは、ほぼありません。
保険料であれば、金額的には大きくはありません。しかし保険会社も金融機関ですから、営業部長の首が飛び支社長の左遷も起こります。それに比べると保険金詐欺は重大な犯罪であり、金額も巨額になります。過去には大きな事件があり社会問題になったこともあります。保険金詐欺が成功することはありませんから、そもそも割に合わない犯罪ですが、保険金と保険料の違いが明確になる話です。
◆ 保険料と保険金の大違いまとめ。
「保険料」と「保険金」は似て非なるものですが、区別してかからないと大間違いにつながることもあり得ます。「保険料は払うもの、保険金はもらうもの。」と覚えておけば間違いないですね。
契約者は保険会社に長年にわたり保険料を払い続けます。そして万が一の保険事故が起こったときに、保険金が助けになります。わずかに一文字の違いですが、その意味合いは本質的に別物です。言葉一つの重要性は保険業界に限りませんがね。
「保険料と保険金の大違いをプロが解説。」への2件のフィードバック