法人保険で節税する基本的な考え方、法人保険は各社とも全損商品がなくなり設計が難しくなりました。
一部の会社には全損商品がありますが使い勝手が悪いし被保険者の被齢が高いと返戻率がかなり悪くなってしまいます。
保険で節税する時代は終わったのでしょうか。いえいえ決してそんなことはありません。
法人保険で節税するなら見方を変えて全損にこだわらずに返戻率にこだわることです。
なんといっても長期平準定期には返戻率のよいものがあります。1/2損金とは言え戻りのキャッシュフローは大きいし全損の半分ではありますが節税効果もあります。
全損で返戻率の80%台の保険を選ぶくらいなら1/2損金でも長期平準定期か逓増定期を選ぶべきです。
よく考えれば雀の涙のような金利で銀行に置いておくよりはるかにコストパフォーマンスがよいと言えます。
保険はその気になればいつでも一週間以内に現金化が可能です。(保険会社によりますが)
これからの法人保険設計の基本的な考え方は節税一辺倒ではなく出口対策も含めて長期的に幅広く資金活用を考える時代だと言えるのではないでしょうか。
ただここにきて超低金利時代に突入し生命保険の予定利率も最低水準まで下がっています。かつてのような保険のうまみはもはや期待できない時代です。
とすれば生命保険は本来の目的である保障機能に特化できるのでしょうか。確かに保障機能としての役割が高まることは間違いありませんが、外資系の一部の長期平準定期は1/2損金ながら返戻率のよいものがあります。
中期的な全損定期と長期的な平準定期を組み合わせれば企業にとり有効な保険設計は十分考えられると思います。以前のような妙味はだいぶなくなりましたが。