生命保険名義変更のツボは入口法人・出口は個人で決まります。
法人契約のガン保険の名義変更で入口と出口の差を法人と個人で厳密に比較すると見えてくるのが大きなコストの差です。
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入口とは保険料を支払うとき、会社が保険料を負担すれば費用化でき節税できます。
個人で負担すれば役員報酬から保険料を支払うわけですから所得税や住民税を支払ったあとの個人のキャッシュから保険料を払うことになりことになり、オーナー経営者にとれば倍の保険料支払いと同じ負担です。
法人で負担すれば自分で出費せずに会社もちにするわけですから、この差は上下で見ると本当にでかいと言わざるを得ません。
出口とは受取保険金のことですが、法人がガン保険の入院給付金や診断給付金を受け取ると見舞金程度は経費となるでしょうが、ほとんどは雑収入となり法人税が課税されます。
軽減されたといってもまだまだ実効法人税率は36%前後と高い水準です。
しかし名義変更し個人が入院給付金や診断給付金を受け取れば非課税となります。保険金受取という出口においても名義変更するだけで得られるこの上下の差はやはり大きい。
実際ここまで手間をかけている人がどれくらいいるかわかりませんが、法人保険の知識とこまめさがお金を残すことつながります。
ただ老婆心までに申し上げると名義変更は生命保険の譲渡です。すぐにまた戻すなら良いですが、個人で保険金を受け取るなら、役員報酬のかわりに解約返戻金相当額で譲渡するか、相当の対価を個人からガン保険のかわりに会社は受け取っておかねばなりません。
また取締役会承認の議事録も作成しておいた方がよいでしょう。とにかくガン保険を名義変更してほったらかしは駄目だとお考えください。会社のものを対価なしで持ち出すことはできません。
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