変額保険のリスクと教訓は相続ビジネスの落とし穴。
生命保険業界には変額保険を扱う会社があり、変額保険の販売には特別な資格が求められます。
変額保険販売資格試験に合格し変額保険の特徴や仕組みを十分理解していなくてはなりません。リスクを説明できるより幅広い金融知識が求められます。
普通の生命保険販売とはリスクが異なるのでより厳しい制約があるのです。
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◆ バブル期の変額保険
元々変額保険は元手がなくても相続対策が可能という仕組みでした。
資産はあるがキャッシュはないという場合に銀行からお金を借りて変額保険に加入するというわけです。
バブル時期は何でも値上がりで、もうかりましたから変額保険も驚くほど運用益が上がり美味しかったとうことです。
ところがバブルが弾けると逆の現象が起こります。保険としての資産価値が目減りして、最終的には借りていたお金が返せなくなり担保に入れていた家屋敷までとられてしまうようなむごいケースもあったわけです。
結果的には初期の目的通り相続税は払わなくてよくなりましたが、何もかも失うような悲劇では意味がありません。
◆ 変額保険はハイリスク
変額保険は投資リスクが高いため一般の生命保険勘定と区別して特別勘定とする事が決められています。
今でも変額保険を扱う会社もありますが、商品を組み合わせて以前ほどのハイリスクではない商品として販売しています。
それでも投資リスクは伴いますから、やはり変額保険は慎重にと言うのが結論になります。
◆ 追記とまとめ
相続対策で銀行から借金をして賃貸アパートを建設する相続ビジネスが花盛りです。
何何建託というような上場企業が小金持ちをカモにしています。
これは変額保険の相続対策と同じ構図です。そこそこの土地持ち農家でしたが、相続ビジネスに乗せられて、自己破産して離婚された方もあります。
賃貸管理で収益を上げ続けるなどもともと素人には無理です。
駅前の一等地でもない限り、将来にわたり入居者を確保することなどできるはずがありません。
残るのは借金と老朽化して修繕もままならないアパートだけですが、それすらも金融機関に担保として持っていかれます。
注意すべきは相続ビジネスのうまい話です。
変額保険も不動産投資もリスクが高いことをご理解いただきたいと思います。
判断を誤ると「相続税を素直に払っときゃ良かった。」は後の祭りになります。下手な相続対策は何もしないより悲惨なことになります。ご注意を。
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