生命保険の残高証明は出せるわけがない。

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生命保険の残高証明は銀行預金の残高とは違います。

生命保険の残高証明は出せないのです。生命保険はその種類に応じて経理処理が変わります。費用で落とせないものは資産計上します。終身保険や養老保険では全額資産計上ですが長期平準定期保険などでは保障期間にもよりますが1/2損金扱いになります。

資産計上したなら残高があるはずだから生命保険会社に残高証明を強硬に要求する経理担当に は困りました。資産計上額は証明できますが生命保険会社の預り金ではありません

生命保険には残高があるわけではなくその時点での解約返戻金があるだけです。解約すれば解約返戻金は戻ってきますが保険積立と一致するわけではありません。保険会社が出せるのは払込保険料総額、資産計上額、解約返戻金ですね。たぶん銀行預金と同じ感覚で残高証明書という言葉の行き違いです。

保険積立金はなかなか複雑、さてどう処理するか。

でも解約返戻金証明書はすんなり出ます。経理担当者からすれば顧問税理士に決算資料として残高証明をそろえるように指示されて申し入れているのでしょうが無理なものは無理です。

他の会社は出ていると言うので見せてもらうと公式なものでなかったり払込保険料と保険積立金の案内であったりします。そんなら自分で作ってハンコ押しとくがな。もう今は通じませんが。

保険の間違いやすい経理処理、注意点まとめ。

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