生命保険の解約返戻金は自由に使う、緊急予備資金以外に計画的に。
法人契約の生命保険は福利厚生として加入する養老保険のハーフタックス以外は死亡保険金も解約返戻金も会社受け取りです。
法人契約のガン保険は付保規定を作成し福利厚生制度のように体裁は整えますが、保険金は入院給付金も診断給付金も、もちろん死亡保険金も会社受け取りです。
会社受け取りということは法人として何の色も付いていないキャッシュでしかありません。ガン保険の解約返戻金であっても使途を問われることはありません。
あたりまえですが、従業員の退職金に充てても経営者の役員退職金慰労金に充てても、さらには設備投資に充当しても何の問題もありません。
中途半端なすでに破綻しているような半官半民の退職金制度よりよほど融通が利きメリットが大きいのです。
でもしっくりこないのは従業員たる被保険者がガンになったりガンで死亡したときです。
さて保険金を会社受け取るために何も知らない遺族に死亡診断書の請求と保険金請求書にサインをしてもらうことが適当かどうか、保険金請求書は保険会社の指定の用紙ですから保険会社は遺族に知れてしまいます。
また保険会社は遺族代表の同意書もしくは承諾書を求めてきます。
生命保険の解約返戻金は堂々と自由につかえばよいのですが、従業員を被保険者にした会社受取の保険金は何かと厄介な面があります。