
生命保険を検討するとき、多くの人は「正しい保険」を探します。
ネット検索をすると、おすすめ保険ランキングや後悔しない保険選び、
さらには保険見直しの正解、といった情報が大量に出てきます。
しかし保険営業として長く現場を見てきた経験から言えば、
生命保険に絶対的な正解はありません。
同じ保険でも、「入って良かった」と思う人もいれば、
「失敗した」と思う人もいます。
その違いは保険商品の優劣ではなく、その人の人生そのものにあるのです。
この記事では、保険営業として多くの契約を見てきた経験から、
「保険に正解はない」と考える理由についてお話しします。
◆ 保険は数学の問題ではない。

生命保険は金融商品です。しかし株式投資や預金とは少し性質が異なります。
生命保険は、その人の年齢・家族構成・健康状態・収入・価値観
によって必要性が変わります。同じ40歳の会社員でも、
子供が3人いる人と独身の人では必要な保障は違います。
会社経営者と公務員でも違います。
数学のように、誰にとっても正しい答えが存在するわけではないのです。
保険に絶対解はないということです。
これは実は数学の問題と対比すると非常にわかりやすいのです。
数学なら、2+2=4です。誰が解いても同じです。
しかし保険は、同じ商品でもAさんには正解、Bさんには不正解になり得ます。
つまり生命保険は、正しい答えが存在しない商品なのです。
◆ 良い保険が良い結果を生むとは限らない。

保険営業の現場では、良い保険に入った人が幸せになるとは限りません。
例えば、低解約返戻金型終身保険があります。
保険料に対して死亡保障が大きく、一見すると非常に合理的な商品です。
ところが途中で資金が必要になり解約すると、大きな元本割れが発生します。
契約時には最適だった保険でも、人生の潮目や転機で価値が変わります。
たとえば、転職・病気・離婚・介護・事業不振
など予想外の出来事によって評価は変わります。
契約した瞬間には正解だったものが、後から不正解になることもあるのです。
◆ 保険営業の意見が割れる理由。

保険相談をすると営業担当者によって意見が違うことがあります。
ある人は、終身保険が必要と言います。別の人は、
「掛け捨てで十分」と言います。
どちらかが嘘を言っているわけではありません。
それぞれの経験や価値観が違うからです。
保険営業も人間です。
成功体験によって考え方は変わります。
そのため生命保険には唯一の正解ではなく、
複数の考え方が存在するのです。
よい保険やよくない保険という分類は意味がないのです。
まして保険ランキングは、比較のバーが明確でなければ
意味がないということもできると思います。
◆ 後悔しない保険選びとは何か。

生命保険で重要なのは、正解を探すことではありません。
率直に言ってみれば、後悔を減らすことです。
保険の内容を理解し、納得して契約すること。
そして万一のときに、自分で決めた選択だったと思えること。
これが保険選びで最も大切なことだと思います。
営業担当者の言葉を鵜呑みにするのではなく、
最終的には自分の価値観で判断する必要があります。
◆ 人間万事塞翁が馬。

長く保険の仕事に関わっていると、
人生は本当に先が読めないと感じます。
契約したときには失敗だと思った保険が、
年後に家族を救うことがあります。
逆に、
絶対に必要だと思っていた保険が結果として不要だったこともあります。
だからこそ生命保険は、これが正解と断言できる世界ではありません。
中国の故事に「人間万事塞翁が馬」という言葉があります。
幸運だと思ったことが不運になり、不運だと思ったことが幸運になる。
人生はそういうものです。
生命保険もまた同じなのかもしれません。
◆ まとめ|保険は正解探しではなく納得して選ぶもの。

生命保険に絶対の正解はありません。
その人の年齢、家族構成、収入、価値観によって最適な選択は変わります。
保険営業として多くの契約を見てきましたが、
本当に大切なのは「正しい保険」を探すことではなく、
「自分が納得できる保険」を選ぶことだと思います。
人生は予測できません。
だから生命保険もまた、あとから正解だったかどうかが決まる商品です。
保険に正解はありません。
しかし、自分で理解し納得して選んだ保険なら、後悔は少なくなるはずです。
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