がん保険、上皮内がんはあきらめなさい。

がん保険、上皮内がんはあきらめなさい。

がん保険、上皮内がんはあきらめなさい。生きることをあきらめなさいと言っているのではなく、保険金を手にすることをあきらめなさいと申しあげています。

上皮内がんとは、上皮内腫瘍、または上皮内新生物とも呼ばれます。上皮内がんと表記されることもあります。上皮細胞と間質細胞の間にある基底膜を破って浸潤(しんじゅん)していない腫瘍です。 浸潤していないと再発リスクがないため、言い方は「がん」ですが通常はがん(悪性新生物)には含めないことになっています。

がん保険の多くは、昔から上皮内ガンを免責としています。

上皮内にがん細胞がとどまっていれば、リスクは大幅に低くなります。それで保険での保障対象にはなっていないのです。

◆ 上皮内ガンは、保険的には免責。

最近は、上皮内ガンでも保障するものがあります。当然、その分の保険料はお高くなります。一応病理的にはがんですが、ほとんどの場合完治します。このため、命に関わることがないので免責になっているわけです。

上皮内がんは上皮内新生物とも言います。まるで体内のエイリアンのようないやな言い方です。同じく新生物でも、上皮内新生物とは違い、悪性新生物は完全ながんとなります。

上皮内新生物は保険金が出ないくせに、新規契約で告知しようものなら簡単に入れる保険はありません。しかし、5年経過後、医師の完治証明付きで入れる保険がある時代にはなりました。

実際では、大腸ポリープでさえ完治の診断書を求めてきます。宿命的に、保険とがんはどうしても相容れない関係にあります。

◆ 上皮内がん体験とがん恐怖心理。

上皮内がんと悪性新生物を区別できるのは、医者だけです。保険を契約するときに、この区別をしっかり理解している方などほとんどいらっしゃいません。がんの区別を真剣に調べるのは、自分が当事者になってからです。

人間ドックで精密検査をすすめられて、医者へいきます。このときはまだ高をくくっている方がほとんどです。しかし組織を採取して病理検査に出しましょうとなると、もうインターネットかぶりつきです。本屋の医学関係で立ち読み、人の話に聞き耳を立てるようになります。

・がんの恐怖と診断結果。

検査の結果ガンということがわかると、目の前と人生が一気に真っ暗になります。人に動揺を悟られまいと、必死になります。

家族のこと子供の将来、マンションのローンまで考えて、団体信用保険を思い出すというお決まりのパターンです。世の中の色彩が変わったようにすら感じられるのです。

でもよく聞くと上皮内ガンで早期発見なので、内視鏡で切除できます。さらに再発の可能性も低いことがわかると、不安な気持ちは消えませんが、気持ちが落ち着いてきます。

実はそこで自分の契約している保険のことが、気になりだします。ガン保険はどんな契約だったか、入院給付金はいくらだったか、そうそうガンの診断給付金が出るはずだ、などと思います。

契約して日が浅いと90日免責もありますから、約款と提案書を引っ張り出して真剣に読み漁ります。

そして見つけるのが、上皮内がんの免責という契約条件です。

かくして上皮内がんという医学的にはガンなのに、保険的には免責という理解しがたい現象が起こります。

本人にしてみれば、すっかりがんの気分を味わっていますから、これで免責といわれると引っ込みがつきません。

◆ あきらめきれない上皮内がん、まとめ。

同じ道筋をたどり保険嫌いになる人と、保険にとことん詳しくなる人がいます。

これは上皮内がんが悪いわけではなく、きちんと大きな文字で説明できない保険会社に責任があると言えるのではないかと思います。

都合の悪いことは老眼鏡か虫眼鏡で見なければわからないように書くパターンは、決して顧客視点ではありません。保険も顧客の立場でタバコのようにリスクを明示することが、求められる時代だろうと考えています。

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