保険がなくても助け合える社会が理想です。
知人や友人が若くして不慮の死を遂げると生命保険に入っていたろうか、奥さんや子供たちはこれからどうするのだろうかと考えてしまいます。
生命保険は人の生死には無力です。
核家族化が進んで親子同居はもはや過去の家制度の名残になりました。子供が親の面倒を見るという古き社会習慣はすたれてしまい、自分の始末は自分でつける、運が良ければ家族葬という有り様です。
「子ども叱るな来た道だもの、年寄り笑うな行く道だもの。」
という言葉がありますが、どこか言葉の教えるところが虚しく響きます。保険のない昔は地域社会があり家制度がありましたから助け合いは教えなくても当たり前でした。
戦後の民法による過剰な平等主義と経済の発展、個人の権利の強まりは家族の亀裂を深める方向に作用しました。
保険のない時代には代わりとなる社会の仕組みがあり相互扶助の精神は自然と培われていたと思います。
それらがなくなったから生命保険がはびこったというのは、少々うがった見方かもしれませんが一面の真理であると言えないこともないのではないでしょうか。
まだまだ寿命には間がある年齢ながら奥さんと子ども2人を残し白血病に倒れた親友の訃報に接したばかりで、神様の計らいに理不尽感じているところです。
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