生命保険の相談相手の選び方をまとめました。
生命保険を売る側では3年でしたが買う側では10年を越えました。おかげさまで売る側の事情は手に取るようにわかります。ところが生命保険は買う側も結構難しいのです。
買う側で生命保険選びが難しい理由は、そのまま相談相手選びが難しい理由と同じこととも言えるのではないかと思います。良い相談相手に恵まれないと納得できる生命保険契約はできません。
生命保険選びが難しい理由をあげてみました。
① 生命保険は比較検討が難しい。
大抵の保険営業は生命保険会社所属、他社の商品は扱えないので比較するなら他社の営業職員ともコンタクトを取り提案書をもらう必要がありますが、これを自分で比較検討するとなると結構厄介です。
保険ショップは比較購買ができるというのが謳い文句ですが、保険の乗合代理店と同じで売りたい生命保険会社、売りたい商品があります。
そこは商売ですから仕方がないことなので、比較購買のメリットという話は割り引いて考える必要があります。
② 生命保険には形がない。
生命保険は契約ですから形がありません。形がないということはわかりにくさの原因です。保険会社は絵や図を使い見える化に苦心していますが、形がないものに投資するわけですから生命保険の選択は、より良いアドバイスを必要とします。
③ 生命保険は結果が見えない。
生命保険は保険事故の発生を条件に生命保険金を支払う契約です。保険事故がなければ定期保険のように生命保険金を受け取ることなく契約が終了する場合があります。
つまり結果が約束されているわけではないので、生命保険は結果が見えないというわかりにくさがあります。
④ 生命保険は仕組みが難しい。
終身保険や定期保険だけならまだしもシンプルですが、昨今の保険商品は特約のオンパレードでまったく見栄えだけのデコレーション保険になっています。
そのせいで生命保険は一層煩雑になり仕組みが見えにくくなっています。生命保険の
基本知識がないと特約につられて必要な保障を誤るケースも散見されます。
特に初期低解約返戻金型の終身保険など、人生の潮目が変わり解約のはめになれば大損するような商品は慎重に見極めが必要です。
生命保険選びのポイントは相談相手選び、これが一番難しい。
生命保険の相談相手選びのポイントはまず人柄といえるでしょう。信頼できる人柄でないと扱う保険商品まで信用できなくなるものです。
自分の感性と波長が合う保険営業を選ぶことが第一です。その次に必要なことは専門知識、情報の幅、押し出しの強さ、決定力です。
人生におけるリスクの視点、生命保険に対する使命感なども大事です。
押し出しの強さと決定力をポイントとして挙げたのは、買う側にとって生命保険契約は誰かに背中を押してもらわないと決断できないという面があるからなのです。
ここは人選びの大事なところです。生命保険選びはまさに人選びなのです。
結局好き嫌いが相談相手を選ぶ基準になるという話は下記をご参考に。
◆好きか嫌いかがすべてを決める、ザイアンスの保険営業法則。
余談ですが、
実のところ理解すべきは保険営業の本音です。保険営業は甘い世界ではありません。ベテランでも保険営業に余裕はありません。いくら優績者でも、いつも崖っぷちでその1件にしのぎを削ります。
手前の事情はおくびにも出さずに、高楊枝で生命保険の価値を説明できなければ契約は取れないとしたものです。足元を見られるようでは長続きする営業にはなれません。
そういう保険営業の業界の内輪の事情を前提としてアドバイスを受けることも必要になります。
生命保険は誰に相談するかをまとめると。
生命保険は相談相手の資格や所属よりも、その人の人柄で選ぶことが第一です。
立場によりコミッションで生計を立てていたり、顧客からのフィーで生計を立てていたりと様々です。
保険の営業職員も代理店も、もちろん保険ショップも生命保険契約を取ることで得られるコミッションが収益源です。そうでない立場があるとすればFP(ファイナンシャルプランナー)ということになります。
しかし生命保険の相談相手として考えるときFP資格をもち、フィーだけで成り立っている独立系のFPはまだまだごく少数でしょう。ゆえに独立系のFPといえども保険のコミッションは比較的大きな収益源となります。
自分が代理店をしていなくても、共同募集という手法もありますからコミッションを折半するケースもよく見かけます。
一般的には独立系のFPであれば保険ショップや保険代理店ほど保険会社の影響が大きくないと言えると思います。
ただ保険会社所属のFPは自社の商品を売るためのFPの資格を取っているわけですから、独立系とは基本的な立場が異なります。
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