e-Tax、マイナンバーカード方式を簡便化?またか!

e-Tax、マイナンバーカード方式を簡便化?またか!

2023年度の確定申告からe-Taxのマイナンバーカード方式が簡便化されるという記事があります。

医療費控除の確定申告にe-Taxを利用する関係で、その遷移を追いかけてきましたが、5年前(2018年)にe-Taxの簡便化が発表されました。

インターネットの検索でも前回の簡便化と今回の簡便化が混在して表示され、経緯を知らない方には訳が分からないところだと思います。

先行してe-Taxに取り組んでいると、またか!という感じです。国税庁もシステム設計の見切り発車をするから簡便化が2度も出てくるのだと思います。利用する側の混乱もさることながら、簡便化のたびにかかる投資はハンパではないと思います。そんなムダ金があるのならウクライナに送れよ、と言いたくなる第二次簡便化です。

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◆ 第二次簡便化では、マイナンバーカード認証3回が1回に!?

来年の確定申告からマイナンバーカードを利用したe-Taxが簡便化されるという情報をかみ砕くと確定申告の際、認証が3回から1回になるということです。

これまでのマイナンバーカード方式では、実際にマイナンバーカードでe-Taxに取り組んだ経験から、同じマイナンバーカードを何度も認証しなければゴールにたどり着けませんでした。

そのときの呻吟、苦悶は以下の記事に書きましたが、本来同じカードであれば認証は一回でよいはずです。意味不明の認証手順は、はっきり言ってシステムの設計ミスだと言えると思います。

■医療費控除確定申告、マイナンバーカード方式の迷路、これは無理!?

具体的には、マイナンバーカードの事前確認で本人認証が1回、入力データを本人が作成していることの確認に1回、システムへのログインに1回というわけです。迷路の原因ともいうべき認証回数が来年1月上旬からは、過去にマイナンバーカード方式でe-Tax利用経験のある方に限りログイン時の1回の認証でよくなるようです。ただ初めてマイナンバーカード方式でe-Taxを利用する場合は、マイナンバーカードの署名用電子証明書を使用して本人確認を行う機能を提供するとありますが、わかりやすく便利になるかどうか、詳細は今後の情報になると思います。

すでにマイナンバーカード方式でe-Taxで申告している方は、わかりにくさは引き継がれると思いますが、便利になるかもしれません。

◆ 簡便化はいつもギリギリ、検証する時間がない。

医療費控除のような還付金申告は、税務署の確定申告受付期間外でも、領収書や関係資料が揃えばいつでも申告可能です。そういう先行チャレンジ型の医療費控除の確定申告には、今回の簡便化を享受する時間がないことになります。

いつもそうですが、新しい仕組みによる簡便化はギリギリになります。実際の運用が。来年1月上旬からということですから、利用者側からすれば検証する時間がないという点で不満が残ります。最低でも新しい仕組みは年内にスタートするぐらいの余裕が必要だと思います。

◆ 第一次e-Tax簡便化から第二次簡便化、勘弁してよと言いたくなる遷移。

第一次簡便化ではID・パスワード方式が登場しました。税務署に出向き利用者識別番号とパスワードをもらう必要がありますが、マイナンバーカードを使わずにe-Taxで申告できるのですから、これは便利でした。しかし国税庁がいうには、ID・パスワード方式は暫定的な仕組みでいずれはマイナンバー方式に集約するというわけです。

確かに、マイナンバー方式でe-Taxを利用するのはハードルが高く、評判が相当悪かって利用者が伸びなかったものと思われます。その結果、第二次簡便化に踏み込んだということだと推測します。行きつ戻りつつ2度にわたる簡便化は、技術力の欠如と方針が定まりきらない国税庁に問題ありです。利用者にしてみれば、毎年仕切り直して、新しいことに取り組ませられるわけですから、まったく勘弁してよと言いたくなる遷移です。この傾向は、まだまだ続くのではないかと思います。

◆ まとめ、国税庁DXに本腰!腰砕けちゃいますか!

国税庁は、情報システム部を新設するそうです。名目は「税務行政のデジタル化への対応」が一番にきています。何を今さらという感じがしないでもないです。今から本格的に始めるということでは、マイナンバーカード方式は出遅れ感が残ります。

国税庁のような組織は、周囲からの要望や圧力がないと腰を上げることはありません。予算がつかなければ何もできないという点でも、官公庁のお役所日の丸が出ています。税務行政のDXに本腰とは言いますが、どうもマイナンバーカード対応を見ていても後手後手で、実質腰砕けしているような簡便化です。

肩書ではなく、システム設計の要件定義をきっちりできる専門家を招聘すべきです。予算要求ではDX対応の部署の設置を求めて、人員増の要求をしていますが頭数だけ増やしても税金の無駄遣いとならないようお願いしたいところです。本当に誰でも使えて、ハードルがないシステムでないとマイナンバーの申請が増加しないという視点から言えることは、ユーザー目線でシステム設計ができるかどうかであり、情報システム部とか情報技術専門官などと肩書だけではDXは進みません。

簡便化の多重化に辛口の苦言を呈しましたが、このままではマイナンバーカードが普及しないどころか、なくても別に困らない、もっていても使えないので仕舞い込んでいるという実態を改善することはできません。水は高い方から低い方へしか流れません。便利にならなければ、誰もマイナンバーカードなど使いたくはないのです。

国税庁に恨みはないですが、いや恨み節はあります。金融庁と組んで中小企業いじめの節税保険封じは、中小企業の事業承継設計に重大な障害となることを知るべきです。課税の繰り延べは節税ではありません。キャッシュが乏しい中小企業の資金運用にすぎません。企業の大半を占める中小企業のキャッシュフローを追い込むことは、税収の増加にはつながりません。マイナンバーカード方式の簡便化でそこまで言うか、言います。

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