相続の生前準備は生命保険整理の次に戸籍集め。

相続の生前準備は生命保険整理の次に戸籍集め。

被相続人が相続発生前、すなわち生前に準備して法定相続人たる配偶者や子供たちが困ることがないようにすることは遺言書の作成以外にいろいろあります。

・財産目録の作成
・不動産の測量と地籍の確定
生命保険の受取人変更
・被相続人の出生から今日までの戸籍集め。

人にもよりますが、生命保険でも相続でも戸籍集めに泣かされることがあります。

複雑な家系の場合、出生から今日までの血縁のすべてを証明する戸籍謄本の一式を集めておかなければ、相続人が相続の手続きに困ることになります。

なぜかと言うと相続人を確定しなければ相続手続きができないからです。

それを証明する書類が被相続人の出生から今日までの戸籍ということになります。

生まれてから同じ所に住み、離婚もせず品行方正であればそれほど困ることもないのですが、人の一生はそれほど単純ではなく、至る所に波風があり迷いあり後悔があります。

波乱万丈とまでいかなくても、人それぞれ何かしら事情があり、一筋縄ではいかないものです。

CIMG2614戸籍は時代ともに変わり電子化が進んできましたが、故に古い戸籍や改製前の戸籍は入手に手間がかかります。

家制度の時代と異なり、結婚すれば親の戸籍から出て夫婦で新しい戸籍を形成します。

当然結婚以前の戸籍を揃えることも必要になります。

厄介なのは法改正で戸籍が再編成されるは「離婚」「転籍」「死亡」は省略されてしまいますから、それ以前の戸籍にさかのぼって確認しなくてはなりません。

生命保険でも契約者が存命ならば差入証で済むでしょうが、契約者が死亡した被相続人の場合手間がかかります。原戸籍[はらこせき]改製原戸籍[かいせいげんこせき])を求めて昔の本籍地を訪ね歩くようなことにもなります。

驚くことに当然といえば当然ですが、きちんと保存されているものです。日にちと根気をかければたどることはできるようになっています。自分のルーツ探しのようなものです。

過去の戸籍に有効期限はありませんから生前にしっかりと出生から今日までの戸籍謄本一式を集めておくと、相続人は大いに助かります。

間違いやすい生命保険の権利とみなし相続財産。

財産を整理し、遺言書を書き。生命保険の受取人を見直し、その上で戸籍謄本一式をそろえておけば完璧です。

いつお迎えが来ようと安心できるというものです。

みなし相続財産としての保険について。

争族は「相続メモ」で回避できる。

Pocket

「相続の生前準備は生命保険整理の次に戸籍集め。」への1件のフィードバック

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です