
保険営業は会社に所属している社員です。
しかし現場の感覚としては、会社員というより独立採算に近い働き方になります。
給与は会社から支払われますが、収入は個人の契約実績に大きく左右されます。
また、人脈づくり、見込み客の開拓なども、
基本的には個人の努力に委ねられています。
個人事業主に近い働き方であるため、営業活動に必要な経費を
自己負担するケースも少なくありません。
会社から支給される給与から、必要経費を引いた残りが収入となります。
このため1年間の営業活動の締めとして、確定申告が必要になります。
保険営業への転職を考えるなら、
この特殊な働き方を理解しておくことが大切です。
注:一部の保険ショップや保険代理店などでは、固定給というケースもあります。
その場合は個人事業主ではありません。
■保険営業はやめた方がいい?向いている人・向いていない人を元営業が解説。
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◆ 保険営業は会社員でありながら成果主義で評価される。

一般的な会社員は、毎月ほぼ一定の給与が支払われます。
一方で保険営業は、固定給があったとしても
契約実績による影響が非常に大きい仕事です。
契約が継続的に取れる営業は高収入を得られます。
しかし成果が出なければ収入は伸びません。
そのため保険営業は、会社員でありながら個人事業主のような働き方になります。
同じ会社に所属していても、収入差が大きくなる理由はここにあります。
◆ 保険営業に向いている人、経営者感覚がある人。

保険営業は会社員でありながら、経営者のような感覚を求められる仕事です。
顧客開拓から収入管理まで自己責任の部分が多くあります。
そのため、安定志向の人や指示待ちの人よりも、
成果主義を受け入れられる人や人脈作りが得意な人、
長期的に顧客基盤を築ける人の方が向いていると感じます。
自分の創意工夫と努力で結果が出せるかどうかが問われます。
会社も上司もアドバイスはしますが、顧客を紹介してくれるわけではありません。
■保険営業は自由に営業できない|SNS・独自資料・情報発信が制限される理由。
◆ 経費は自分持ち、確定申告で収入が確定。

保険業界では、多くの営業が保険会社の営業職員ですが、
営業活動に要する経費は自己負担となっています。
保険業界は個人の成績が給料に反映されますから、
営業活動に要した経費は個人負担として処理されることが一般的です。
保険業界だけに通用する社員なのに、実は個人事業主という
不可思議な仕組みが保険業界には当たり前になっています。
保険営業は、自分で確定申告をする方がほとんどでしょう。
しかし社会保険は会社持ち、退職金もありますから見た目は社員です。
保険会社によって違うとは思いますが、
成果報酬型であることに変わりはないと思います。
個人であっても、結果がでなければ赤字決算、
資格転落、退職や困窮が待っています。
◆ 保険営業は顧客基盤を作るまでが最も苦しい。

保険営業で最も難しいのは、見込み客を確保することです。
商品知識を覚えることよりも、「誰に会うか」の方が重要と言われるほどです。
転職直後は、親族・友人・知人・元同僚
など既存の人脈を頼る営業が多くなります。
しかし、その人脈だけで長く営業を続けることはできません。
保険営業として生き残るには、紹介や既契約者から
新たな顧客基盤を作る必要があります。
多くの営業が苦労するのは、この段階です。
現場で見聞きしたこととして経験者が言えることは、
この厳しい時期に、自らの資格を維持するため一部の現場では、
自ら保険契約を行って実績を作ることを「自爆契約」と呼ぶことがあります。
もちろん全ての営業職員に当てはまる話ではありません。
しかし成果主義の厳しさを象徴する言葉として語られることがあります。
◆ 同僚であってもライバルという側面がある。

保険会社には組織的なチームがあります。
しかし営業現場では、個人の成績が評価や収入に直結します。
そのため、同じ職場の仲間、同じ支社の同僚であっても、
対顧客には直接競合となります。
担当エリアや人脈が重なると、営業上の競争が生じることもあります。
もちろん助け合いもあります。ただし最終的には個人の契約実績が問われるため、
一般的な会社員とは少し異なる職場環境になります。
保険営業はあくまで個人なので、自分の成果は、自分で達成するしかありません。
保険営業が「孤独な仕事」と言われる理由の一つです。
◆ なぜ保険営業の離職率は高いのか。

保険営業の大量採用と離職率について、経験談になります。
国内生保では営業職員を継続的に採用しています。
その背景には離職率の高さがあります。
営業経験がない人でも挑戦しやすい反面、
十分な顧客基盤を作る前に退職するケースも少なくありません。
私自身の経験では、入社時の同期が数年後に
ほとんど残っていないことも珍しくありませんでした。
これは保険会社の採用ページには、書けない現場の実態です。
営業経験があっても、見込み客開拓・紹介獲得・契約獲得
を軌道に乗せるには時間がかかります。
成果が出る前に生活が苦しくなるケースがあるからです。
とくに転職後の数年間は、「顧客基盤づくりの期間」
と考えた方が現実的です。
この期間を乗り越えられるかどうかが、
保険営業として定着できるかどうかの分かれ道になります。
経験者として言えることは、保険営業という仕事を甘く見て転職すると
危険だということに尽きると思います。
◆ 保険営業への転職で知っておくべきこと。

保険営業は、「努力すれば高収入が狙える仕事」でもあります。
その反面、「結果が出るまで時間がかかる仕事」とも言えます。
前職で人のネットワークが豊富な営業経験者でも、
保険営業に転職するとそう簡単には軌道に乗りません。
経験的に申し上げれば、低空飛行で3年前後は苦しい時期が続きます。
これに耐える覚悟が必要です。
その間の給料を保険会社が保証してくれることもありません。
保険営業に転職するならそこまで考え、
貯金と収入予測を計算しながら生き延びる道を探さなくてはなりません。
それゆえ転職前には、生活費の準備・家族の理解・
数年単位での収入計画を考えておくことが重要です。
短期間で成果が出ると考えるよりも、
顧客との信頼関係を積み上げる長期戦として捉えた方が現実に近いでしょう。
◆ 社員なのに個人事業主、まとめ。

保険営業は会社員でありながら、個人事業主に近い責任と
成果主義を求められる仕事です。
結果が出ない保険営業を雇用しているほど甘い世界ではありません。
ある程度の基礎的な顧客をつかまないと生きていけないのですが、
そんな悠長な余裕は与えられないのが厳しいところです。
顧客基盤を築くまでは苦しい時期もありますが、
その壁を越えれば大きなやりがいと収入を得られる可能性があります。
転職を検討するなら、華やかな成功例だけでなく、
現場の厳しさも理解した上で判断することが大切です。
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