おひとりさま時代の生命保険の考え方のツボを明快に。

人生ではどのような展開で、おひとりさまと呼ばれる状態になるかもしれません。

配偶者が親の介護で実家に帰ってしまうと、男やもめのようなシングル感を経験します。毎日の食事は主にコンビニ弁当となります。週末は外出が億劫になり、洗濯と掃除に追われることになります。

アルコールの量が増えて、見張りがいませんからお昼から飲み始めます。リキュール類が発泡酒になり、いつしかビールを箱買いし、一升瓶は大吟醸ヘと変化します。

そういう個人的な話はさておき、おひとりさまという言葉の定義が明らかでないと、保険設計はできません。ところがこのおひとりさまという言葉は、意外に多彩に使われているようです。

単に一人暮らしの人という意味で使用しても、保険設計の条件としては、不十分なことになります。保険設計を考える場合、保障を必要とする人がいるかどうかがポイントです。おひとりさま自身に、どのような保障が必要なのかということを精査しないと、保険が設計できないからなのです。

■フツーに利用できない生命保険契約照会制度。

◆ おひとりさまとは何者か?シチュエーションで変わる定義。

飲食店に一人で入店すると「お一人様ですか?」と問われます。未婚か配偶者離別の一人暮らしでも、おひとりさまです。自分のことを言う場合は「ひとりもん」と言います。

天涯孤独で身寄りがいない人を、おひとりさまということがあります。婚期を逸した生涯独身女性を指して、おひとりさまということがあります。

単身赴任のような場合も、疑似おひとりさまと言えると思いますが、保険的には意味合いが異なります。

終活でのおひとりさまは、ある程度お年を召され配偶者に先立たれて一人暮らしの方を意味するようです。

おひとりさまとは単純に言えば、同居する人がいない状態のことをいいます。しかし保険設計を考える場合は、それだけではなく、自分以外の誰かに保険金を残す必要がない方です。

それならばおひとりさまに、保険はいらないかもしれません。でもケガや病気、認知症などに備えて医療保険に加入するという選択肢があります。

日本には公的な保険制度が充実していますから、医療費で破産することは少ないかもしれません。それでも何度も入退院を繰り返したり、高度先進医療などが必要になったりすると、蓄えは底をついてしまいます。普通に健康であれば元が取れない医療保険ですが、最悪の場合に備えるという意味はありそうです。

■高齢者の生命保険、見直しのタイミングと重要な注意点。

◆ おひとりさま時代の保険リスクと見直しテクニック。

ここで言うところの保険リスクを考えるおひとり様とは、天涯孤独で身寄り無しの方です。さらに頼れる知人・友人なしという、なしなし尽くしの方です。あるいは兄弟姉妹、甥姪などの親族はいるが、疎遠で結局死後事務を託せる人がない方です。

本当の意味でおひとりさまというのは、一人暮らしというだけではありません。頼るべき家族もなく親族は疎遠になり、友人知人はいても死後の整理を託せるほど親しくないという場合です。どのような生命保険が役に立つのか、どのような準備が必要なのかを考えておく必要があります。

■養子縁組と相続の難しさは当事者になるとわかる。

死後の整理を目的として、死後事務委任契約を専門家と契約する場合は、結構な出費を覚悟しなくてはなりません。また葬式代にと考え死亡保険に入るにしても、医療保険に入るにしても先立つものはまずお金です。おひとりさまでも、すべてこの世は金次第とは悲しい話です。しかし、老後資金をしっかり貯めておかないと、死後整理も成り行き任せとなります。

切り詰めて保険で準備できるものを考えると、おひとりさまの場合は簡単な葬式代が必要です。さらにお墓がいらないのであれば、死後整理にかかる費用として、300万程度みておけば大丈夫かもしれません。おひとりさまは、基本的に誰かに保険金を残す必要がありません。ですから余裕があれば医療保険ということもお考え下さい。

・おひとりさまのリスクはがんと認知症。

また、がん保険はできれば入っておくべきです。がんは急性期よりも治癒した後の通院費用が10年以上にわたり大がかりします。運悪くがんにかかったときは、がん保険が経済的な助けになります。

おひとりさまの場合、老後資金が不安な方は、できれば保険にお金をかけるより貯金していただく方が確実です。何があるかわからないまさかの人生ですから、万が一の備えはキャッシュで確保する心掛けが大事かと思います。

おひとりさまで怖いのは認知症です。気を付けてどうにかなるものではありません。しかしおひとり様で認知症になれば、薄れいく記憶と判断力が低下する中で一体、誰を頼ればよいか不安になると思います。そういう場合、お金に余裕があれば専門家に、死後事務委任契約や任意後見をお願いするしかありません。

■生命保険と認知症は相性が最悪である理由。

■がん保険は採算割れ、それでも不要と言えない3つの深刻な理由。

◆ おひとりさまの保険設計、まとめ。

「驕れる者久しからず、ただ春の夜の夢の如し、たけき者もつひには滅びぬ」とは平家物語の出だしの言葉です。これまで地球上の覇者のように権勢を誇ってきた人類も、まもなく人口減少の局面を迎えます。

日本では出生率が下がり続け、その上未婚率が上昇しています。このままでは離別した人や死別した人も含めると、ある統計では2035年には2人に1人がおひとりさまになるとう超シングル時代がやってきます。

生命保険の主要な役割は、あとに残された家族の生活保障です。しかしおひとりさまには、生活保障が必要な家族がいません。

おひとりさまに必要な保障は、ご自分のための医療保障と葬式代(死後整理費用)となりそうです。貯蓄や財産が十分あればそもそもおひとりさまでは、生命保険による保障は必要がありません。

・おひとりさまの長生きリスク。

最後の面倒を見てくれて、死後整理をしてくれるであろうという家族がいれば、安心感があります。しかしこれから先の子や孫の世代では、未婚率は上がり続け、出生率は下がり続けるでしょうから先行きの不安は絶えません。仮に面倒を見てくれる子がいても遠方住まいであったりします。子が一人であったりすると仕事を辞めて帰ってくれば、経済的に共倒れになるリスクすらあり得ます。

■介護離職か介護放棄か!やせ我慢と無知が招く介護破産の危機。

何歳まで生きられるかは誰にもわかりません。しかし還暦・古希・米寿と長寿でめでたくなるどころか、悲劇に近づいていくとは、まったくこんな世に誰がしたと言いたくもなります。身体が動く限り働き、老後の収入を確保し、生活費を始末し、しっかりとした老後資金プランを組むようにしてください。その上で、遺言書を作成するぐらいの知恵と余裕は、残しておきたいところです。

リビング・ニーズ特約とは、わかりそうでわからない不思議な無料特約。

生命保険の残す書類といらない書類、整理と保管期間まとめ。

高齢者の生命保険、見直しのタイミングと重要な注意点。

高齢者とは、何歳からと問われると答えが分かれます。現役世代と引退後世代を分ける仕切りが、60歳から65歳、さらにはその上の世代に移動しています。

生命保険の見直しということで考えると、子供が独立し必要な保障額が減少する60代以降を、高齢者と定義してよさそうです。

高齢者の生命保険の見直しのポイントとタイミング、エクセル管理の方法と知らないと恐い重要な注意点を整理しました。また、相続に関係しますので、保険のことを家族で話し合う機会が大事になってきます。

■生命保険の更新型のデメリットとCVが批判される理由。

 ◆ 高齢者の生命保険を見直す3つのポイント。

高齢になると、子が独立し親のリスクが変わってきます。リスクが変われば、生命保険を見直すタイミングです。高齢者の生命保険を見直すポイントを3つ挙げました。

①死亡保障の減額または解約による、保険料の軽減。

親が相続のことを考える年になると、生命保険はたいていアンバランスになっています。もう子も独立して孫もできていると思いますから、配偶者の生活さえ確保できれば死亡保障はいらなくなります。この場合、解約や保障額の減額を検討します。

保険料が負担になっているなら、払込みが終わっていない保険を払済みにするなど、状況に合わせて見直す必要が出てきます。払済みとは、保険料の支払いを打ち切ってそこまでの保険料で残せる保険を考えます。

生命保険は人生のライフスタイルや時期に合わせて、見直していくことで無駄なコストが削減できます。高齢者の老後生活においては、保障額と保険料のバランスを考えて、保障額を下げて保険料負担を軽減することが生活の安定につながります。

②保険金受取人の見直しと変更。

保障額の見直しと同時に、大事なことは受取人の見直しです。保険契約時にはそのときとりあえず、配偶者や子を受取人にしていると思います。

時の経過とともに、受取人を見直す必要が出てきます。たとえば相続税がかかるような場合、受取人が配偶者になっていれば、二次相続の課税対象になりますから子に変更します。また受取人が長男ばかりになっていれば、相続のバランスを考えて他の相続人に変更することも考えます。

③医療保険は解約してもガン保険は継続。

医療保険は、特殊なケースを除いて採算割れになると考えてよいと思います。多くの場合、払う保険料より、受け取る給付金の方が少なくなります。医療費は健康保険でカバーされ、さらに高額療養費制度がありますので、それほど心配することはないと思います。

ただしガン保険は、できれば継続することがおすすめです。健康保険が使えない高度先進医療や退院後の通院費用が大きくなりますので、注意が必要です。

■生命保険の残す書類といらない書類、整理と保管期間まとめ。

 ◆ 保険契約の明細をエクセル管理。

保険契約の管理はエクセルがとても便利です。実は財産目録管理でもカード管理でも数が複数あるものは、エクセルに整理するとすっきりします。保険契約をエクセルで管理する場合に大切なのは、管理すべき項目です。

参考までに項目の例をあげておきますので、試しに情報を整理してください。頭の中もすっきりすると思います。エクセルで財産目録を作成する手始めとして、保険契約を整理してみてください。

項目としては下記のものがあれば大丈夫です。

保険種類(例 終身保険、養老保険、定期保険、がん保険、年金保険etc.)
保険名称(例 長割終身保険、みらいのカタチ、ジャスト健診断割、キュアetc.)
契約年月日(例 契約応当日を西暦で表記、2005/7/28etc.)
契約者(例 保険の所有者、保険料を支払っている契約者名を記載)
被保険者(例 加入するとき診査を受けたり告知書を書いた人)
受取人(例 契約者が指定した保険金受取人、2親等以内の血縁者)
年間保険料(例 月払保険料、半年払保険料、年間保険料、一時払保険料)
保険金(例 死亡・高度障害保険金額、保障額)
終身保険金(例 一生涯保障される保険金、定期保険部分を除く)
特約(例 払込免除、高度先進医療、医療特約、介護保障特約etc.)
払込満了(例 保険料払込が終わる年齢、65歳払込満了、終身払込etc.)
証券記号番号(例 N36572435、356-253647等各社毎の保険証券に記載)
取扱保険会社(例 ニッセイ、オリックス生命、メットライフ生命etc.)

生命保険契約の整理はある意味で相続準備ですから、みなし相続財産として引き継ぐ保険契約(相続時に保険契約として相続する保険)の区別もされるとなおわかりやすいと思います。

 ◆ 注意事項、保険契約者の変更は贈与。

保険を見直すついでに契約者を変更すると、贈与になる場合があります。下記を参考にご注意下さい。

■保険の支払調書で隠れ贈与がバレバレに!

生命保険の契約者を変更すると、贈与になる場合があります。生命保険契約の名義変更に、贈与税の時効は適用されません。名義変更とは契約者変更です。保険会社との間で保険契約者を変更しただけでは、課税当局にとっては贈与したことになりません。

しかし生命保険がお金に変わるとき、すなわち解約返戻金や保険金を受け取った時点で贈与もしくは相続が発生したと見なします。税務署はその時点で保険会社から送られてくる支払調書を確認して、贈与税なり相続税なりを課税すればよいだけです。残念ながら抜け道はありませんので、名義変更は注意が必要です。

◆ 生命保険の見直しと相続の話は、お盆がベストタイミング。

不思議なもので、お盆は相続や保険の相談をするには最適な時期です。同じ家族が集まる長期休暇でも、お正月やゴールデンウイークでは雰囲気がしっくりこないのです。お盆と言えばやはりご先祖様を供養する時間があり、お精霊さんに手を合わせるおごそかな気持が満ちています。

普通の会話から相続の話になっても違和感を感じさせないのは、お盆という独特の雰囲気のせいだと思います。

過去にもお盆は家族で相続のことを話し合ったり、生命保険の見直しを相談したりするにはとても良いタイミングです。

お盆には相続の話をと申し上げておりますが、これがなかなか難しい。遺言書に書こうと考えている遺産分割の内容を話そうものなら、まだ相続も始まっていないに争族にならないとも限りません。

そうなれば生前争族とは、ありがたくない話です。争いにならなくても、相続人どうしの関係がギクシャクすることは、避けられないかもしれません。

お盆に相続の話をする場合は、相続の大きな枠組みと親の思いを伝えるだけにとどめることが無難です。詳しくは遺言書で指定することです。遺言書に指定してあれば内容に多少異存があっても、生前に聞いていた親の意向として諦めがつくものです。

■生命保険を比較すれば、保険料に差が出る原因を深掘り。

 ◆ 高齢者の生命保険見直し、まとめ。

相続の話になると必ず出てくるのが生命保険です。不動産や銀行預金、債券などは誰に相続させるかを考えればよいのですが、生命保険には受取人を指定する仕組みがあります。また、生命保険金は受取人固有の財産と見なされますが、みなし相続財産として相続税の課税対象になります。

お盆には保険証券や保険会社から送られてくる契約内容のお知らせをしっかり読み込んで、整理しておく必要があります。

その辺は下記を参考になさって下さい。

■みなし相続財産としての保険について。

生命保険や相続の話は、やはり重い話になります。親も子も気になりながら切り出せないのです。それに相続権がない息子の嫁や娘婿(むすめむこ)まで納豆のようにウラで糸をひくようになると、話が混沌とします。

相続人の憂慮をよそに、親はテキトーなことを相続人それぞれに言いつつ、日々忘却の度合いがひどくなっていくというのが大方の現実ではないかと思います。

相談とは言いながら親の気持ちをどう伝えるか、いっそ何も言わずに遺言書という選択肢も出てきます。「今年のお盆こそ相続の話を!」と申し上げつつ、ご判断は読者にお任せすることになります。

■生命保険の加入判断を狂わせる事情を体系的に解説したページ
生命保険はなぜわからなくなるのか|加入判断を狂わせる構造。

リビング・ニーズ特約とは、わかりそうでわからない不思議な無料特約。

生命保険の指定代理請求の落とし穴。

生命保険と認知症は相性が最悪である理由。

還暦を過ぎると足腰の衰えを実感するようになります。体を鍛え直すつもりでも意志と体力が伴わないのです。それは人の定めですからジタバタもがいても仕方がないことです。その事実を自分が受け入れることにかかる時間だけの問題になります。

時間がたてば不思議なことに、そういう微妙な肉体的不便性も慣れることで適応できるようになります。

ところが、体力の衰えは自分自身で自覚できるのですが、知的能力の衰えや記憶力が伴わなくなることは自分ではわかりにくいものです。

単なる老化現象の場合と、病気としての認知症があります。昔は痴呆やボケなどと配慮のない言葉を普通に使っていましたが、最近は認知症と呼ばれるようになっています。

生命保険では体力の衰えは何の影響も与えません。しかし認知症のような認識能力に障害が発生するケースでは、契約者として適切な判断ができなくなる恐れが出てきます。

認知症になると生命保険はどうなるか、自覚はなくても差し迫った問題である可能性も否定できません。

認知症についてわかりやすいサイトです。⇒ ◇ 認知症ねっと

◆ 認知症になるとできないこと、保険と相性が悪いわけ。

認知症になると、生命保険では誠に具合の悪いことになります。どういう問題が起こるかを4項目にまとめました。それをカバーする仕組みもあります。

1)認知症になると生命保険が解約できない。

契約者たる地位に基づき的確な判断ができない状況では、成年後見人がいないと解約や名義変更、受取人変更もできないということが起こります。

最悪の場合は自分の生命保険契約の存在を忘れます。症状によっては疑心暗鬼に陥り相続の正しい判断ができなくなります。

家庭裁判所で選任された成年後見人がいなければ、契約者以外に受取人を変更することも解約することもできません。

そうならない前に、ご自分が契約している保険の受取人や指定代理人を確認し、問題がないことを押さえておかなくてはあとで困ります。

2)認知症になっても生命保険は下りない。

認知症は病気ですが、被保険者が死亡しているわけではありません。また保険金が請求できる高度障害にも該当しません。よって生命保険金は被保険者の方が生きている限りおりないことになります。

入院した場合、入院給付金特約があれば一部わずかな給付金はでると思いますが、認知症保険でもない限りあてにできない保険金です。

3)指定代理人が先に亡くなったり、認知症になったりすると生命保険の手続きができなくなる。

生命保険ではあまり知られていないですが、リビングニーズ特約とか指定代理人特則の付加のように、お金がかからずに使える便利な仕組みがあります。

不幸にして高度障害になったり、認知症になったりした場合、代わりに生命保険の手続きをしてくれるのが指定代理人です。主に配偶者や子などの最も近い家族を指定します。

■リビング・ニーズ特約とは、わかりそうでわからない不思議な無料特約。

ところが因果なもので、指定代理人が先に死亡したり認知症になったりすることも珍しくないのです。生命保険の契約者自身が認知症になる前に、配偶者などの指定代理人が認知症になると、代わりに手続きできる人がいなくなります。

生命保険では受取人の指定や変更はとても大事です。しかしそれ以外に指定代理人の、健康状態にも注意が必要になります。

■生命保険の指定代理人請求の落とし穴。

4)認知症になると生命保険に入れなくなる。

認知症保険も同様ですが、健康でないと普通の生命保険に加入できなくなります。認知症リスクを感じた時はすでに遅く、生命保険には入れないものとお考え下さい。

ただ相続税対策などで、無告知型のドル建て一時払い終身保険などに加入しようとするときは微妙です。症状の進行程度で、本人に契約の意思を確認できるかどうかになります。約款を理解することはできないでしょうが、サインできれば加入できる可能性はあります。

◆ 認知症の診断は恐怖。

認知症と生命保険で、間違うと恐いのは経営者の場合です。中小企業のオーナー経営者には定年などありません。後継者さえ決まれば会社に顔を出しながら、悠々自適に相続設計や遺言書の作成をすればよくなります。

ところが経営者に限らず、自分の身じまいは乗り気にならないもので、先送りしがちになります。

先送りすれば認知症により判断力が低下したり、記憶があいまいになったりすることがありますから、気がつかないうちにリスクを抱えることになります。

怖いのは自覚症状がないままに症状が進行し、何かおかしいと感じつつ遺言書などが手遅れになる場合です。しかしながら、ご本人にとれば認知症と診断されるのは怖いことです。

早期に発見すれば、治療により進行を遅らせることもできるようです。嫌な言い方がネットでは流行っていますが、早期発見が早期絶望につながるケースもあるようです。

やはり告知されるのは怖いですから、自覚症状があっても医者には行きたくないのが本音です。誰しも自分の弱点を、人に知られるのを嫌がります。

その分対応が遅れがちになるようです。周囲が気を付けていく他ないですが。

■高齢者の生命保険、見直しのタイミングと重要な注意点。

◆ 生命保険と認知症の相性、まとめ。

生命保険契約では認知症は大敵です。誠に相性が悪いので、ある程度の高齢の方は生命保険管理に十分な注意が必要です。

誰にも認知症リスクはあり得ます。認知症になる前に契約者名義や受取人、指定代理人を変更して対策を講じておくことが重要になります。

また契約者が認知症になるとお金の管理ができなくなり、保険料の支払いが滞る恐れがあります。一方、受取人が認知症になっても保険金の受け取り手続きができなくなることが起こります。

家族が生命保険の存在を知らず、保険料の支払が滞れば、生命保険契約は失効することもあります。

契約者本人が判断能力のあるうちに、別居していても生命保険情報は家族で共有していくことが重要です。

■引退の引き際を誤る経営者を体系的に解説したページ
社長の引退は制度では決まらない|引き際を誤る経営者の共通点。

おひとりさま時代の生命保険の考え方のツボを明快に。

フツーに利用できない生命保険契約照会制度。

老後に難民とならないための耳の痛い処方箋。

契約者貸付のデメリットは督促なし、先取りキャッシュの甘いワナ。

生命保険には、種類や時期に応じて解約返戻金があります。緊急に資金が必要なとき、解約返戻金の7割から9割の範囲(保険会社によって異なります。)で契約者貸付を受けることができます。

生命保険の契約者貸付は、便利な仕組みですが、あまりおすすめできません。保険業界の隠語で略して契貸(ケイガシ)と呼んでいます。個人契約で、契約者貸付を受けている人のかなりのケースで、返済されずに解約に進みます。

■生命保険の更新型のデメリットとCVが批判される理由。

◆ 契約者貸付は、解約返戻金を担保にした無審査貸付。

一般の融資と違って、審査なしでお金を借りられるのは、契約者貸付の大きな特徴です。そのため、初めてのキャッシングでも借りやすいと思います。自分が契約している保険会社に申し込めるというのは、安心できるのでハードルが下がります。

契約者貸付は、生命保険の解約返戻金を担保にして、借り入れをする仕組みです。そのため仮に返済できなくても、責任を問われることはないわけです。

生命保険の契約者貸付には、ローン審査に通らない人でも、お金を借りられるというメリットがあります。言ってみれば、自分のお金を一時的に借り出しているだけという安心感があります。

◆ 契約者貸付は、手続き簡単、入金までは一週間程度。

インターネットから手続きをすれば、条件次第で即日入金する場合もあります。通常は手続きから、入金までに1週間程度かかるのが一般的です。

急ぎの場合、土日祝や銀行の営業時間外では、翌営業日の振込みになるので、注意してください。

契約者貸付制度を利用したい場合は、加入している生命保険の担当者へ連絡しても対応してくれます。またはWeb会員ページで申請すると、人に知られずに借り入れが可能になります。

◆ 契約者貸付のメリットは保障を温存。

お金を借りるとき、生命保険の契約者貸付であれば契約を解約しなくても利用できるのが魅力です。

しかし最初から生命保険を解約すれば、返戻金を受け取れるから、借りる必要がないのではと思う人もいるかもしれません。

生命保険は一度解約すると、年齢や持病などの理由から再加入できなくなったり保険料が高くなったりする可能性があります。また、解約をしてから再度契約するまでの間に、万が一のことがあった場合に保障が受けられなくなります。

一番怖いのは生命保険が失効すると、万が一の際に保障を受けられなくなることです。

養老保険などでは、お金を借りているときに保険満期を迎えると、満期保険金から借入金額と利息が差し引かれた金額が受取金額になります。契約者貸付を受けている間に保険事故が発生した場合、貸付金額を差し引いた保険金が支払われます。

経済的にピンチになっても、契約者貸付を利用して保険契約を解約しないでいれば、保険金が助けになることがあります。

■告知義務違反のリスクと知っておきたい告知のさじ加減。

◆ 契約者貸付できる保険の種類と初期低解約返戻金型のリスク。

契約者貸付制度は解約返戻金の一部を借り入れるため、解約返戻金のある保険を契約している必要があります。貯蓄性があり、解約返戻金のある保険は、以下のとおりです。

終身保険

養老保険

学資保険

個人年金保険

ただ貯蓄性がある保険でも、初期低解約返戻金型の保険もあります。このような保険の場合、通常の保険の解約返戻金の7割程度に抑えられています。

そのため契約貸付の限度額は、さらに厳しくなります。この手の保険では、契約者貸付で借りられるお金はすくなく、返済できずに失効すれば、保障を失うことになり、踏んだり蹴ったりです。

生命保険を契約しようとするときは、将来的なことを意識することが大事です。初期低解約返戻金型の生命保険のデメリットも、しっかり見るようにした方がよいと思います。

■保険証券のなくなる時代に保険金の請求漏れをなくす法をまとめると。

◆ 契約者貸付の手順と必要書類。

保険会社により、手順が若干違いますが、申し込みをするために必要な書類は2つです。

保険証券

振込先口座

これらを手元に用意してから、契約者専用のWebサービスに申し込みをするとスムーズにできます。(契約者専用のWebサービスを利用する人は、会員登録が必要)

契約者貸付の申し込みフォームに、借り入れ金額とご自分名義の銀行口座の2つを入力します。

保険会社の営業職員に依頼して、手続きを進めることもできます。またカスタマーサポートに電話して、関連書類を郵送してもらい、必要事項を記入して返送するような手続きでも可能です。

◆ 契約者貸付の利率はサラ金やカードローンより安いが、複利のリスク。

生命保険の契約者貸付は、ほとんどが年3~7%の低金利な設定になっています。契約者貸付は、生命保険の解約返戻金を担保にお金を借りる、有担保融資になります。

保険会社は金利で儲ける必要がないので、カードローンなどの10%超の金利と比べると低利になっています。

ところが契約者貸付は複利になっています。この複利計算が曲者(くせもの)なのです。複利は元本プラス利息に金利がかかってきます。たとえば長期に返済せず放置すると、複利によって雪ダルマ式に借金額がふくらんでいきます。この点は、生命保険の契約者貸付でとくに注意が必要な点です。

複利は、原則的に貸金業法で禁止されているので、銀行や消費者金融、カードローンに適用されることありません。

しかし生命保険の契約者貸付は複利ですので、元金と利息の合計額が生命保険の解約返戻金の額を超えた場合に問題となります。かりに返済できなければ、保険契約が失効というリスクがあります。

失効とは万が一のときの保障を失うということです。そうなれば、何のために生命保険をかけてきたのか意味がなくなります。

契約者貸付を利用した場合は、たとえ面倒でも返済計画を立てて、返済状況の把握を怠らないようにしましょう。

■保険会社は元から破綻しているが、オドロキの潰れない理由。

◆ 契約者貸付は、返済日が決まっていないので先送りリスク、返済は自己責任。

生命保険の契約者貸付は、返済に決まったルールがあるわけではありません。自分の都合でまとめて返済しても、分割で返済しても自由です。

一見、余裕を持った返済ができるメリットがあるように思います。しかし、実際は返済の計画をしっかりと立てないまま安易に利用してしまうと、元利金が年々ふくらんでしまいます。

その結果、返済に困り、保険契約の失効などということになります。

契約者貸付でお金を借りた後の返済計画は、自己責任です。

保険会社からは、契約内容や貸付金に関して「契約内容のお知らせ」が年一回は届くので、無視しないで、必ずこまめに返済額を確認し返済計画を見直してください。

保険会社は、解約返戻金と言う確実な担保を押さえていますので、サラ金のような取り立てをする必要がありません。

◆ 契約者貸付の返済を怠ると、保険契約が失効リスク。

個人の生命保険契約で契貸を受けている人のかなりのケースで、返済されずに解約に進みます。

何故かと言うと、もともと自分のお金という意識があることが原因です。形こそは貸付ですが、自分の貯金を下ろして使っているような気になります。無理して返済しようと言う義務感が起こらないようです。

また当座のお金に困って契貸を受けるケースが多いですから、はなから返済するアテがありません。

これは顧客サービスのように見えて、保険会社にとっておいしい仕組みであり、契約者にとっては厳しい仕組みなのです。

生命保険の契約者貸付は、返済せずに放置しておくと保険契約の失効に進みます。契約者貸付が返済できないくらいですから、保険料の支払いも滞っているかもしれません。

その結果、気がついたらバカ高い利息を払うことになります。そして雀の涙ほどの解約返戻金が残り、大事な保障を失う結果になります。

生命保険の契約者貸付が返済できないなら、というか返済する気がないなら生命保険に入ることは、そもそももったいない話です。

◆ 契約者貸付の甘いワナ、まとめ。

資金的な急場がしのげるというのは有り難いですが、返済計画のない契約者貸付はくれぐれも慎重にと申し上げておきます。

くどいようですが、保険会社は解約返戻金という絶対的な担保を押さえて貸付を行いますから、リスクが全くありません。それゆえ返済の督促もありません。

借金は、返済の督促があり、返済期限があるからプレッシャーもあります。それが全くない生命保険の契約者貸付は、やはり先取りキャッシュの甘い罠と言えるのではないでしょうか。

しかし、キャッシュが不足したからと言って、慌てて解約するより契約者貸付を利用して急場を乗り切るほうが、保障が続くという点で価値があります。

一番恐れるべきは、契約者貸付を返済せずに放置して失効した後に、保険事故が起こるようなことです。これではあとに残された家族を守ることはできません。

生命保険の契約者貸付には、メリットもありますがそれだけではありません。返済できなくなる前に、返済計画をしっかり立ててできるだけ早く返してしまうようにして下さい。

保険料払込免除特約のデメリットと割増し保険料の功罪。

FPとはファイナンシャル・ディレクターという意味について。

睡眠時無呼吸症候群になると生命保険に入れないのか。

家族に言われて初めて気が付く、睡眠時無呼吸症候群という厄介な病気があります。いびきがひどくて、家族が寝ていられないと言います。

本人はすやすや眠っているつもりですが、頻繁にいびきが途切れるようです。その間呼吸が止まっているので、苦しいはずですが眠っているとわかりません。

病気のような病気でないような病気ですが、睡眠時無呼吸症候群と診断されると、生命保険に入れなくなる可能性があります。昼間の睡魔と闘いながら、不安を感じておられる方に、筆者のSAS体験談をお話しします。

■生命保険の相談相手の選び方、売る側の裏事情を暴露。

◆ 睡眠時無呼吸症候群の診断基準。

眠るときいびきをかきますが、呼吸が止まるといびきも止まります。ずっと呼吸が止まったままだと死んでしまいますので、苦しくなると眠りが浅くなり、一気に口から呼吸しているようです。

一息つくとまたいびきが始まり、呼吸困難から眠りが浅くなります。それを一分間に何回繰り返すかで、睡眠時無呼吸症候群の重症度が決まります。眠りが深まらないため、十分な睡眠がとれずに睡眠不足と疲労が蓄積していきます。重症になると命にかかわることもあるそうです。また居眠り運転などのリスクも高まります。

専門的には無呼吸低呼吸指数(AHI:Apnea Hypopnea Index)と呼びます。AHIが5以上(呼吸が止まったり、浅くなったりする回数が1時間に5回以上)だと睡眠時無呼吸症候群と診断されます。5~15回を軽症、15~30回を中等症、30回以上を重症とみなします。筆者は中等症ということですので、CーPAPを装着する治療法になりました。

 

◆ 睡眠時無呼吸症候群とは、C-PAP装着体験。

SAS(Sleep Apnea Syndrome/睡眠時無呼吸症候群)という病気があります。C-PAP(シーパップ)というヘッドギアみたいなマスクを鼻に装着して毎晩寝ます。

機械から空気を送り陽圧にすることで、鼻からの呼吸を促進する仕組みです。鼻先からホースが伸びていて、機械につながっています。

まるで動物園の象が寝ているような奇妙なスタイルで、寝返りもはばかられます。いびきのかわりに機械の音がしますが、家族にすればその方が安心するようです。

アレルギー性鼻炎とかがあると鼻が詰まり、C-PAPから出た空気が口に抜けます。点鼻薬で鼻を通しつつ枕元にお茶を置いて喉の渇きをいやします。

これを一生続けるのかと思うと、慣れるまでは辛いものがあります。C-PAP持参でないと、社員旅行にも行けません。また毎月一回定期検診があるので、通院しなくてはなりません。

・SASの費用負担について。

どこかで挫折しそうな仕組みです。定期的な診察費用と、それに含まれるC-PAP関連機器のリース料がかかります。

保険適用になりますが、毎月4,000円~5,000円程度かかります。年間で6万円程度は、かなりの負担です。また通院のために、半日ほどは休みを取得しないといけません。

実感として言えることは、SAS患者は昼間睡魔に襲われることはありますが、自覚症状があるとは限りません。寝ている間のことは覚えていないのですから、本当に自分はSASなのかわからなくなります。

◆ 睡眠時無呼吸症候群の検査入院。

SASの診断には、自宅で睡眠時の酸素濃度を測定します。そのデータでSASの可能性が疑われる場合は、一晩だけ検査入院が必要になります。頭や体に検査用の電極をいっぱい貼付け、身動きできない状態で一晩脳波を測定し診断確定します。

一番困るのは、トイレです。検査用の線がいっぱいつながっているので、勝手にトイレにいけません。看護師さんにお願いしてベッドで用を足すよりありません。朝はシャワーしないとべっとり糊のようなものがついているので、どこにも行けない感じです。それでもいつしか眠ってしまい、相変わらずいびきをかきながら、知らない間に朝が来ます。

一通りの検査を受けて、晴れて睡眠時無呼吸症候群と診断されれば、終わりなき通院が始まります。検査入院の結果、治療のための検査となれば、保険によっては医療保険の給付金の対象になる場合があります。SASでなければ、ただの検査入院ですので、保険は適用になりません。ここの縛りは意外に厳しい保険会社がありますので、出るかでないかは確認が必要です。

■保険証券のなくなる時代に保険金の請求漏れをなくす法をまとめると。

◆ 睡眠時無呼吸症候群になると生命保険に入れなくなるのか、検証。

生命保険にも入れなくなりました。きちんと治療を継続すれば、生活習慣病のリスクが低減されるのにおかしなことです。

と思って調べてみたら、終身保険ではいくつかの保険会社から引受基準緩和型の生命保険が出ています。当然保険料は、割増しになり条件が付きます。

告知事項も厳しくなりますが、入れないことはないようです。家族がいてまだ子供にお金がかかる場合は、必要な生命保険となります。

睡眠時無呼吸症候群の多くは肥満などにより、寝ている間に気道が閉塞し呼吸が止まる病気です。睡眠中に呼吸が断続的に停止するので、血液中の酸素濃度が低下し様々な合併症の原因となります。

動脈硬化や血圧だけでなく、心筋梗塞や脳卒中、生活習慣病につながっていくリスクが高いので、生命保険では引き受けのハードルが高くなります。

睡眠時無呼吸症候群の診断を受けて、生命保険の加入を考える場合の注意点を専門的立場からアドバイスします。睡眠時無呼吸症候群の種類によっては、入れる保険がない場合もありますので、ご自身の診断結果を正確に把握するようにしてください。

①比較購買、納得できるまで確認。

保険会社や保険商品により、引き受け基準が微妙に異なりますので、比較購買することが大事です。保険営業でも保険ごとの引き受け基準が頭に入っていることはないので、突っ込んで納得するまで確認することです。

②告知は正確に、間違いないように。

過去の病歴や入院歴は、詳しく正確に告知することが大事です。余計なことを言えば入れないというようなことは一切考えずに、間違いのない告知をしてください。それでだめならあきらめるくらいの気持ちです。

■告知義務違反のリスクと知っておきたい告知のさじ加減。

保険金や給付金を請求するようなとき、告知義務違反を疑われるようなことがないようとくに注意が必要です。

③がん保険とは無関係。

がんの発症率と睡眠時無呼吸症候群では、因果関係がありません。がん保険は問題なく加入できます。

■がん保険は採算割れ、それでも不要と言えない3つの深刻な理由。

◆ 睡眠時無呼吸症候群と生命保険の関係、まとめ。

睡眠時無呼吸症候群について自身の体験を交えて、生命保険に加入できるか検証しました。

生命保険に入れるかどうかという以前に、睡眠時無呼吸症候群にならないに越したことはありません。何度も言いますが、自分では病気という自覚はあまりありません。また、肥満でなくても睡眠時無呼吸症候群ということは珍しくありません。

自覚がないので、一人暮らしのような場合、自分では睡眠時無呼吸症候群と気が付かないことが多いと思います。

生命保険との関係で言えることは、条件は厳しくなると言うことです。しかし、生命保険に入れるかどうかでは、じっくり選べば入れないことはないようです。

睡眠時無呼吸症候群は、自然に治るということはあまり期待できません。ゆえに、長い付き合いになることを覚悟しなければなりませんから、やはり気が重いことです。

生命保険を比較すれば、保険料に差が出る原因を深掘り。

書面添付制度を嫌がる税理士はやめなさい。

生命保険の残す書類といらない書類、整理と保管期間まとめ。

生命保険で残す書類といらない書類の区別が、なかなかできないということがあります。保険を契約すると様々な書類が手元に残ります。毎年契約内容のお知らせやら、案内が届くとさらに収拾がつかなくなることがあります。

どれを見てもよくわからないというのが、実際のところだと思います。どこかの節目で、残す書類とそうでない書類を区別する必要があります。邪魔になるからと言って、まとめて断捨離してしまうと、契約内容を確認するときに困ることがあります。

一件二件の契約なら全部残せば良さそうなものです。でも通常は保険関係書類の山になり、どうしても選別廃棄せざるを得ないのです。

■保険証券のなくなる時代に保険金の請求漏れをなくす法をまとめると。

◆ 残す書類といらない書類。

まず残す方ですが保険証券です。見てもよくわかりませんが、解約するときや保険金請求に必要になります。保険証券の再発行は可能ですが、しっかりした紙でできているものが多いですから、何となく捨てにくいと思います。

ただ、保険証券がない保険会社や、印鑑不要の保険会社もありますので、その場合はそれに代わる書類として、契約時に送付された契約内容のお知らせを残しておく必要があります。

また保険営業が最初のときにもってくる提案書は、残しておく方がよいと思います。保険証券だけではわからないことが、詳しく書いてあります。

生命保険会社からくれる約款は、邪魔になりますが残しておきましょう。最近はCDだったりしますが、生命保険会社との約束事をまとめた契約書ですから大事です。また保険契約ごとに、また契約時期により約款も異なります。契約した時にもらった約款が生きていますから、残すようにしてください。

契約時の控え等の書類は、契約成立時点で廃棄しても構いません。保険会社から「契約内容のお知らせ」という書類が年に1回程度送られてきますが、念のため直近の1年だけ保管すれば良いでしょう。

■FPとはファイナンシャル・ディレクターという意味について。

◆ 法人契約では、提案書に契約目的を書いて残す。

法人契約では初期の提案書が大事になります。保険証券でも約款でも契約の意図はわかりません。時間が経過して生命保険の目的を思い出すとき初期の提案書は大切な資料になります。

でも税務署には見せる義務はないので、見せなければいけないときは、保険証券だけにしておきましょう。保険証券だけを見て生命保険の意図が分かるほどの調査官はほとんどいません。

◆ 生命保険関係の書類の整理法。

生命保険などの契約時の説明は、ほぼ覚えていません。かと言って契約内容のお知らせをみて、しっかり理解できる方は少ないと思います。

生命保険の難しさ、メンテナンスの難しさも、この辺にあります。結局自分で見ても、契約内容が理解できなくなる原因でもあります。

これを克服するには、エクセル管理がベターです。最初の手間はかかりますが、契約内容をエクセルに整理すれば、そのまま頭の中が整理されます。一度整理すれば、更新や修正の都度、エクセルの内容を修正すればよいだけです。

見にくいですが、こんな感じのエクセルで十分です。

・縦軸には[保険種類]

・横軸には[No. ][保険種類][契約日][契約者][被保険者]

[受取人][年金受取人][指定代理人][保険料][保険金額][満了][終身保険][払込満了][特約日額/入院/通院/一時金][骨折]

[特約満了][保険会社][P免][RN][証券記号番号][備考]

この見本は少々レベルが高いので、自分が理解できる範囲で項目を決めてください。できれば、損保も一緒に掲載すると一元管理ができてとても便利です。

この表が自分で作成できると理解が進むので、次回からはこのエクセルだけで状況把握ができるようになります。

■生命保険の相談相手の選び方、売る側の裏事情を暴露。

◆ 生命保険関係の残す書類、まとめ。

契約している生命保険や損害保険を把握することは、簡単なことではありません。できる限り無駄な書類を処分して、最低限の関係書類だけを残したいと思うのは、誰でも考えることです。

ただ必要最小限の書類を正しく残せたとしても、保険契約の全体像が頭に入ることはありません。できる限りA4一枚に情報をまとめることです。そうすれば、保障全体が見えてきます。

同時に保険の定期的な確認と見直しもできるようになります。エクセルは、何事において情報を一元的に整理することにかけては、優れたソフトウェアです。時間があるときにまとめられれば、すべてはすっきりすると思います。

きちんと整理ができれば、書類の保管期限もクリアに見えてきます。保険金や給付金、満期金を受取って保険契約が終了しても、関係書類は確定申告が終わり、その後問題がないことが確定するまで保存しておくことが望ましいと思います。

ただ、処分していたとしても、保険会社のカスタマーサポートに連絡すれば、必要な証明書類を発行してくれることもあります。生命保険の残すべき書類は、なかなかに難しいということです。

■保険営業が活用すべき周辺情報をまとめたページ
保険営業が活用すべき生命保険周辺情報、医療費控除・相続登記・保険ブログ。

高齢者の生命保険、見直しのタイミングと重要な注意点。

親孝行保険の親不孝。

保険証券がなくなる時代に保険金の請求漏れをなくす法をまとめると。

高齢化時代になると、多くの保険契約者が高齢になります。また核家族時代ですから、息子夫婦は遠方に別居ということが多いと思います。

その結果、高齢の保険契約者は、保険契約の情報が家族と共有できていないということが起こります。

また、高齢になると自分の認知症などで、給付金の請求漏れが心配な高齢者がいると思います。さらにそれだけでなく、保険証券などの情報が整理できていないということもあるかもしれません。

まだ少数派ではありますが、いまどき、印鑑不要、保険証券なしという保険会社もあります。

せっかくかけておいた生命保険があっても、情報共有ができていないために受け取れないことがあります。また受け取れるはずの給付金や保険金が、請求漏れになるようなことも起こります。

保険金や給付金の請求漏れは、高齢者に限らずあり得る話です。保険証券がなくなる時代に、どうすれば保険金の請求漏れをなくせるか、検証しました。

■高齢者の生命保険、見直しのタイミングと重要な注意点。

◆ 保険金請求の手続きや必要書類について知りたい。

保険証券がなくなる時代に、保険金の請求漏れをなくすための注意すべき点をまとめました。

契約内容を正確に覚えておくことはできないですから、請求漏れがでるということになります。しかし定期的に、一通り保障の範囲を見直しておくと、いざという時思い出しやすくなること思います。

・保険金請求漏れをなくすための手順。

まず保険契約書や保険証券を確認し、保険の範囲や条件を把握することが大事です。情報の手がかりが見つかれば、契約している保険会社に直接連絡し、保険金請求の状況を確認します。本人確認がありますが、請求に必要な手続きや書類について適切なアドバイスを得られます。

また保険会社のウェブサイトやカスタマーサポートを活用して、保険金請求手続きに関する情報を収集することもできます。

家族とのコミュニケーションを促進し、保険に関する重要な情報を共有しておくことが請求漏れをなくすことにつながります。必要に応じて、家族で保険の再確認や管理を行うことを心がけてください。

・保険金や給付金の請求窓口。

保険金や給付金の請求は、必要書類が多岐になるためWebなどのオンラインで完結することは無理があります。

①保険会社カスタマーサポート(電話で問い合わせ)

②保険営業担当(担当営業に内容を説明し訪問依頼)

③保険会社支社・支部窓口(支社や支部の窓口を訪問)

・必要書類

①保険金・給付金請求書(保険会社から指定用紙をもらいます。)

②診断書(死亡・入院等、保険会社指定の診断書用紙を病院で記入してもらいます。)

③本人確認書類(免許証やパスポート、マイナンバーカード等)

死亡保険金の場合は、保険金受取人本人であることが確認されます。入院給付金などは、被保険者に請求する権利があります。しかし被保険者が死亡されている場合は、相続人に権利が移行します。被保険者の相続人であることを証明する、戸籍謄本などの書類が必要になります。

保険会社からは、保険金請求書、保険会社指定の診断書用紙、記入見本、返信用封筒、提出必要書類指定、個人情報取り扱いなどの書類が送られてきます。

契約内容により、実印と印鑑証明を求めてくる場合もあります。保険会社により異なりますので、しっかり確認して不備がないようにしてください。少しでも疑問に思えば、何度でもカスタマーサポートに電話して確認することです。

カスタマ―サポートの窓口は、どこの保険会社の窓口でも回答内容が極めて正確かつ親切です。遠慮はいらないので、何度でも確認すればよいと思います。

■生命保険の残す書類といらない書類、整理と保管期間まとめ。

◆ 契約者死亡の場合の混乱。

やっかいなのは契約者が被保険者と同じであり、その被保険者死亡の場合です。被保険者が死亡すれば、契約内容をもっともよく理解しているはずの契約者が死亡しことになります。生命保険契約の情報が家族と共有できていないと、保険金請求ができることがわからないということになります。

よくある話ですが遺品を整理していたら、保険証券が見つかったというような場合です。念のため保険会社に問い合わせた結果、保険金がおりることになったというケースです。

前もって自分の資産や保険契約を整理して、家族に伝えていればよいと思います。しかし死亡事故は予告なしで突然やってくることがあります。そのため予定どおりにはいかず、ドラマのようなことも起こります。

がん保険は採算割れ、それでも不要と言えない3つの深刻な理由。

◆ 「契約内容のお知らせ」や郵便物で確認。

昨今は印鑑不要(署名のみ)、保険証券なし(まだ証券を発行する会社はたくさんあります。)という流れになりつつあります。さて遺品の中から保険証券というストーリーは、過去のものになり保険金請求漏れは増加するのでしょうか。

実際は保険会社から「契約内容のお知らせ」というものが毎年届きます。契約時には契約内容を書いた書面を送ってきますから、分厚い紙の保険証券ではありませんが、覚えは残すことができます。

しかし「契約内容のお知らせ」という郵便物はあまり見向きされないようです。印鑑不要、保険証券なしというのが顧客サービスに合致しているかどうか、今後を待ちたいところです。

他にも、生命保険料控除証明書などが送られてきますので、郵便物の確認はヒントになります。また契約者が亡くなっている場合、銀行の通帳を確認すれば、保険料の引き落としの記録があるかもしれません。ただし保険料の払込が満了になっていると、保険料は引き落とされていません。

■フツーに利用できない生命保険契約照会制度。

◆ 保険金の請求漏れをなくす方法、まとめ。

保険契約を整理して生前に遺族に伝えるのがいちばんよいのですが、自分がしっかり理解していないと難しいものです。とくに高齢になってからは、保険契約の理解がますます難しくなります。

詳細を伝えることは無理にしても、常日頃から保険契約の存在を話題にするような配慮が必要です。そうすれば遺族もそのつもりで遺品を整理するからです。

保険金請求はこちらが申し出ない限り発生しません。契約者宛ての郵便物をしっかり確認することで、請求漏れは多くの場合クリアできるように思います。

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