生命保険は相互扶助、戦争には対応できない保険免責。

ウクライナの悲劇から見えてくるものは、想定外の惨事、国際秩序では正義や道理はなすすべがなく、力がすべてです。かつての人類の歴史が示すように、支配者の保身が惨禍につながるということのようです。

ところが戦乱はどこの保険会社もどの保険も原則免責、これは仕方がないのです。他の言い方では、変乱とも言いますが、変乱とはとは戦争にまでならない内乱、クーデターなどの暴動です。どこの保険会社も使う言葉で変乱とは「変が起こって、世の中が乱れること。騒乱。」という意味です。いわゆる変乱で保険金がまるっきり支払われないのでしょうか。

■保険の基本は終身保険、メリットと特性に注目。

◆ 保険金が支払われない3つのケース。

保険事故が発生しても保険金が支払われない主なケースを3つあげます。保険金が支払われないケースと言ってもそれは、保険会社にしてはむしろ契約者の公平性を確保するうえで当然のことです。しかし「戦争、その他戦乱」の場合だけ意味合いが異なります。

1)告知義務違反

虚偽の告知を行い保険に加入すれば、告知義務違反です。巨額の保険金を支払う場合は必ず調査が入ります。そこで告知義務違反が確認され、契約が解除された場合、当然保険金は支払われません。ただし、告知の内容と死因に因果関係がない場合は、保険金が支払われる場合もあります。

■告知義務違反のリスクと知っておきたい告知のさじ加減。

2)保険金支払いの免責事由に該当

保険会社により期間が違いますが、多くの場合責任開始日から1年から3年以内の被保険者の意思による死亡は保険金が免責となります。もちろん保険金殺人は論外です。また契約者や被保険者には責任がありませんが、戦争、その他戦乱によって被保険者が死亡した場合も免責となります。

3)保険契約の失効

払込猶予期間内に保険料の払込がなく、契約が失効した場合は保険金が支払われません。何度も督促があり、保険料支払いの猶予期間が過ぎても保険料が支払われなければ失効免責となります。

上記以外には、保険契約者、被保険者または保険金の受取人が、反社会勢力に該当すると認められると保険金が支払われないことがあります。

保険金が支払われないケースとして明らかなように、戦争や戦乱で死亡しても保険金支払いの免責事由に該当するわけです。多数の死者が発生する状況では、保険という仕組みが成り立たないのです。平和な国でなければ保険が成り立たないわけです。何やかんや言っても日本は民主的で平和な国家であると言うことです。

■保険会社は元から破綻しているが、オドロキの潰れない理由。

◆ 戦乱による保険免責について考察。

プルデンシャル生命のサイトから以下情報を引用しました。保険会社としてのスタンスがよくわかります。払えるだけは払いますが、限度を越えたら保険金は払えなくなりますよと言っているわけです。

戦争その他の変乱とは?

・「変乱」とは戦争まではならない内乱、暴動等のことをいいます。

・お支払いできない場合として「戦争その他の変乱」を定めておりますが、これにより死亡、高度障害になったり、入院や手術をした被保険者の数が保険料計算に影響を及ぼさない限り、保険金や給付金の全額をお支払いします。

保険会社は基本的に営利企業です。保険料の算出は、予定利率と予定死亡率、予定事業費率の計算によって決まってきます。保険会社の損益の指標に基礎利益がありますが、予定死亡率が大幅に上回り保険金支払いが膨らむと基礎利益を圧迫します。

戦争などで一度に大きな保険金支出があると保険会社を守るため支払い金額が削減されたり、保険金を全額支払わなかったりすることがあります。全く払わないと言っているのではなく、限度を越えた保険金支払いには制限をかけるということのようです。

■生保決算、コロナ禍で保険料等収入減と運用難の苦境。

◆ 戦乱は保険免責、まとめ。

ロシアによるウクライナ侵略は、ニュースを見ていられないほど気の毒です。多くの市民が犠牲になり核施設まで攻撃対象になっています。これこそまさに戦争であり保険が無力さをさらけ出すことになります。

何度も申し上げますが、保険は平和でなければ機能しない仕組みなのです。多くの悲劇には対応できないと言う特性があります。だから保険は無力だということにはなりません。万人はひとりのために、ひとりは万人のために 「相互扶助」こそが保険の本質です。人間である以上争うのではなく助け合わなければなりません。

戦争では得るものはありません。侵略されるほうも侵略するほうも大きな痛手を被ります。戦争には無力ですが、生命保険は、その意味では平和社会の象徴と言えるかもしれません。

■人生には生命保険であがなうことができない悲劇がある。

リビング・ニーズ特約とは、わかりそうでわからない不思議な無料特約。

保険の基本は終身保険、メリットと特性に注目。

生命保険には、基本的な区分があり、大きく5つの型があります。

・終身保険

・定期保険

・養老保険

・年金保険

・医療保険

これらが組み合わされ、特約が付加され複雑な形になっています。その中で最も保険らしい保険が、終身保険と言えるのではないかと思います。終身保険についてその特性やメリットを解説します。

■生命保険の残す書類といらない書類、整理と保管期間まとめ。

◆ 終身保険とは、一生涯の保障と確実性。

終身保険を絵で描くと、右を向いた一本の太い矢印になります。矢印の先端がとがっているのは、一生涯の保障があるという意味になります。もっとも単純な保険形式ですので、わかりやすいと言えます。保険料はずっと同じ、どこで死亡事故が発生しても満額の保険金が支払われます。貯蓄性がある保険ですので、途中で解約すると解約返戻金があります。

保険料の払い方は、たとえば65歳で払込みを終える歳満了と、生涯にわたり保険料を払う終身払いがあります。短期で払えば保険料はその分高くなりますし、終身払いならお安くなります。どちらが得になるかは、長生きするかどうかによります。積立型の保険ですから、定期保険より保険料は高くなります。一時払いの終身保険も相続対策などに利用されています。

◆ 終身保険の特性について。

終身保険と定期保険との基本的な違いは、保険金を受け取れる確率です。定期保険は一定の期間の死亡を保障するものですから、告知と診査を受けて加入すれば保険事故はそれほど頻繁に発生するわけではありません。むしろ不運な巡り合わせのごくわずかの万が一のリスクを安い保険料でカバーするものです。

それに対し終身保険は解約しない限り保険金は100%受け取れます。なにしろ人間の死亡率が100%ですから、当たり外れがないのです。ゆえに終身保険の保険金は確実に受け取れる死亡保険金となるわけです。

蛇足ながら付け足すとすれば、終身保険は保険料を終身払い込みにして長生きでもしない限り損をすることがないのです。

法人で終身保険を契約されることは、あまりないと思います。しかし法人で契約する場合でも、終身保険はメリットがあります。全額損金や半損の保険商品のように、大がかりな出口対策が不要となります。

契約時点から満額の事業保障があり、いつか必ず訪れる保険事故に対し確実な保険金が支払われます。今や保険の主流となった感がある医療保険より終身保険がお得なわけは全期間の得失で考えれば明白です。医療保険で払込保険料を回収するのは、ほぼ不可能と言われています。しかし終身保険は途中解約でもしない限り損失はありません。

■生命保険の相談相手の選び方、売る側の裏事情を暴露。

◆ 昔は人気の終身保険。

昔と言っても30年近くも前になりますが、予定利率が5%を越えている時代がありました。この予定利率の高かりし頃は、保険設計もシンプルで無意味な特約もあまりなく、終身保険を契約するだけで資産運用になりました。

予定利率が史上最低になった今ならあり得ないことですが、解約返戻金が払込保険料を上回ることも普通にあったのです。今は保険料が割高に感じるので、終身保険は人気が落ちました。でも終身保険は定期保険・養老保険と並んで保険の基本中の基本形です。

■保険証券のなくなる時代に保険金の請求漏れをなくす法をまとめると。

◆ 貯金は三角、保険は四角、株式は六角。

「貯金は三角、保険は四角」などと保険の特性を説明する保険営業は見かけなくなりました。最近のセリフは「いくら落としたいですか?」でしたが、どうも過去形で言わなくてはならなくなりそうです。

貯金は三角とは言うまでもありませんが、貯金は預けただけしか貯まりません。また預けた金額に、雀の涙ほどの利息しか戻ってきません。しかし保険は加入したときから、保険事故が発生すれば満額の保険金が約束されています。

終身保険であれば、保険料を何回払ったかは関係なく一生涯の確定した死亡保障が確保されます。だから受け取るお金という視点でみれば、貯金はどこまでも三角、保険は最初から四角となるわけです。

そんなことはわかっているとおっしゃるでしょう。しかしすべからく誰にでも生身の人間にはまさかという万が一のリスクがあります。それをきちんと説明できていないと、保険は四角の意味も価値も伝わりません。

株式は六角とはhokenfpの創作です。株式というものは相場があります。どう転ぶかは保証の限りではありません。余裕のあるときの投資としての選択は否定しませんが、やはり保険とは異質のもので、安定感に欠ける六角なのですね。

老後の資金運用として、株式投資をすすめるセミナーもありますが、落とし穴にはまらないようご注意いただきたいと思います。ハイリスクハイリターンは経済の基本原則のようなものです。保険はノーリスク、確実リターンと言えると思います。

■契約者貸付のデメリットは督促なし、先取りキャッシュの甘いワナ。

◆ 保険の本質を見失う保険業界。

保険そもそもの本質は、福沢諭吉から始まる相互扶助の精神です。保険とは人の万が一を経済的に保障するものですが、保険契約を締結するときに相互扶助は誰も意識しません。誰かを助けようとして、保険に加入する人はありません。自分のためか、自分の家族や従業員のためです。保険というのは大切な人たちへのリスクをヘッジするための契約なのです。

ところが最近の保険商品は、売らんがための特約デコレーションはすごいです。しかし肝心の死亡保障は、必要額を満たしていない契約が多くなっています。保険の基本は終身保険ですが、保障の基本は死亡保障です。そのために保険販売ではお客様ご自身のリスクに気づいて頂くことが何より大事です。

そういう意味では節税保険は形こそ生命保険でしたが、その本質は課税の繰り延べを目的とした金融商品になっていました。それが悪いとは申し上げませんが、保険販売の基本的なスタンスを見失う原因でもありました。

図らずも今回のバレンタインショックは、保険業界が保険の本質を見失っていることに気づく機会になったと言えるのではないかと思います。

◆ 保険の基本は終身保険、まとめ。

保険業界で生き残るなら、終身保険が正しく売れるようになれば、一人前と言えるでしょうか。今頃の保険販売トークは、リスク発見以外のメリットばかり強調するものが目立ちます。

保険は一面では金融商品の性格を持ちますが、基本は保障に重きを置く保険でなくてはなりません。保険を選ぶとき金融商品としての魅力がなくなっても、リスクが軽減されるわけではありません。低金利政策が終身保険の金融商品としての価値を殺したとしても、保険という本来の役目は生き残るはずです。

保険の基本が終身保険と言えるわけは、もっともシンプルな形をしていることもありますが、保障と貯蓄を兼ね備えた保険本来の役割を確実に果たすところにあります。

保険は後に残された家族や従業員が生きていくための経済的保障を確保してくれます。確実に保障を確保するなら、終身保険がベストです。

保険料は節税のためだけに支払うものではありません。保険の基本は終身保険、もう一度見直す時期が来ているのかもしれません。

睡眠時無呼吸症候群になると生命保険に入れないのか。

養子縁組と相続の難しさは当事者になるとわかる。

がん保険は採算割れ、それでも不要と言えない3つの深刻な理由。

がん保険は医療保険の一種ですが、損得勘定で考えると少し意味合が違います。

医療保険は、がん保険と違い経済的な損得勘定で考えることができます。社会保険制度が充実している日本では、損か得かと問われれば、払った保険料より、受け取った保険金や給付金で得をするという可能性は低いと考えられます。

ところががん保険は、がん特有のリスクもカバーするので、損得だけでは不要とは言い切れないのです。がん保険でも、がんにならなかったり、軽くて済んだりすると採算割れということは当然考えられます。

保険で得するかどうかという考え方に、そもそも無理があります。あくまでも最悪の事態に備えて、保険で経済的なリスクをカバーするということが基本です。

がん保険は、医療保険としては採算割れになるかもしれません。しかしがん保険がカバーするリスクを考えると、不要とは言えない深刻な理由があります。がん保険の微妙な90日免責の体験などを踏まえて、がん保険の本当の意味と価値を解説します。

■がん保険、上皮内がんはあきらめなさい。

◆ がん保険が不要とは言えない3つの理由。

がん保険は、がんという疾病に特化した保険です。一般の医療保険では、がん以外の様々な病気に対応しています。がん保険の特性を考えると、医療保険のように不要とは言えない深刻な理由があります。

今やがんは二人に一人が罹患し、命を落とす原因となっています。がんという病気がもたらす特異性に対応した、がん保険の意味について3つの側面があります。

その1)健康保険や高額療養費制度が利かない高度先進医療に対応。

通常は健康保険に加入していますから、医療費は自己負担割合が決まっています。それでも医療費が高額になるときは、高額療養費制度があり、収入により支払限度額が決まっています。治療に大きな費用がかかっても健康保険でカバーできます。そのため高額な治療費のために、適切な医療を選択できないということがないようになっています。

ところが、がんという病気は、健康保険が適用できない治療が必要なことがあります。がん細胞をたたくために、高度先進医療や自費診療という選択肢を選びたいときにがん保険は有用になります。健康保険や高額療養費制度が使えない治療に、がん保険は対応しているのです。ここががん保険に加入する理由として一番大きいかもしれません。

その2)長期の通院費負担が重くなることに対応。

がんの治療は終了したからといって、安心できるわけではありません。すべてのがんには、再発・転移のリスクが伴います。再発防止のために、治療後も定期検診の受診が必要になります。

がんの再発予防は10年以上の長期にわたります。再発確認のための定期通院が毎月必要です。ホルモン注射などの保険適用外費用が長期的に大きくかかってくる場合があります。がんが運よく除去できたとしても、治癒後の通院費用負担が大きいのです。最近では通院負担に重きをおいたがん保険も登場しています。

運よく治療が成功しても、再発というリスクはずっとついて回ります。健康保険がきかないホルモン注射など、よいと言われるものは、お金がかかってもやめるわけにはいかないものです。それも毎月、10年以上にわたり家庭経済を圧迫し続けます。それを乗り越えなければ、健康を確保できないのががんの怖いところなのです。

その3)発がんリスクに対する予防的効果。

年をとれば、発がんリスクは急激に高まります。しかしがんはある程度予防できる病気です。そためには健康診断による早期発見が最も大事です。早期に発見できれば、手術などの処置も軽くなり医療費負担や再発のリスクも低くなります。

がん保険に入っていることで、発がんリスクに敏感になります。健康診断で必要な検診を受けておれば、よほど運が悪くない限り大事には至らないと考えられます。

人間ドックなどは、それなりに費用がかかります。最低限に必要な検診を受診することで身の安全を確保することが大事です。

必要な検査を必要レベルで毎年受けて、記録が連続するようにします。ご自分の健康管理に責任を持つということが大事です。保険金や給付金は受取らずに済めば、それに越したことはありません。しかしがん保険は、がんに限らず健康管理に注意を払うきっかけになります。

■睡眠時無呼吸症候群になると生命保険に入れないのか。

◆ がん保険の弱点は死亡保障。

がん保険は医療保険の一種ですから、生前給付に重きをおいています。そのため万が一の死亡に対するリスクヘッジになっていないという点に注意が必要です。生命保険の第一の目的は、万が一の死亡事故のとき保険金が支払われて、後に残された家族が生きていくための経済的な助けになるという点です。

がんは死につながる確率が高い病気です。しかしがん保険では、死亡時の保険金額は少額となっていることがほとんどです。このためあとに残された家族の助けにならないということがあります。

死亡保障は、別の保険で備えておかなくてはなりません。がん保険に入ったからと言って、保険は事足れりと考えるのは大きな間違いになります。

保険の目的と優先順位を間違えると、万が一のときの悲劇になります。がん保険は、家族を守るための保険ではないのです。この点はがん保険の性質上やむを得ません。

がん保険をはじめとする医療保険は、被保険者の生前に給付される保険金であり、死亡保障とはそもそもの目的が異なることを、認識する必要があります。

がん保険の注意事項を箇条書きにしました。

・死亡保障が少額、別途備えが必要

・がん以外の病気は保障の対象外

・リスクが高い高齢になると半額保障

・入院給付金が出ると医療費控除が使えない(診断給付金は別)

・入院期間は短期化、再発予防の通院を重視した保障内容が必要

◆ がん保険の免責は90日、これをはずすと無意味。

がん保険は基本的に90日免責です。がん保険に加入して90日以内にがんの確定診断がでると、保険金は支払われません。

もう少し詳しく定義すると、がん保険の免責とは、契約から90日が過ぎるまでに悪性新生物に罹患していることが、病理検査等で確定診断されれば保険金は支払われません。

もちろん90日を一日でも過ぎていたら、何の問題もなく保険金は支払われます。

がんの確定診断は医師のさじ加減で、微妙な場合があります。しかしがん保険は90日の免責があるからといって、疑わしい診断がくだっているとき手術を延期する人はいません。

数日のことでガン細胞が転移して、再発リスクが高まるかもしれないのです。それを思うと居ても立ってもいられないのが、がん患者やその家族の普通の心理です。

手術すればその場でがんの判定をして、切除する範囲を決めます。つまりその時点でがんであることはわかっています。しかし医師によっては、ガンの種類を病理検査で調べるため、確定診断は検査結果が届いてからというケースもあります。

知識があれば診断書を書いてくれる担当医に、確定診断の時期を相談することもできます。世の中、融通性と知恵比べという面があります。

・がん保険の免責90日の意味。

この免責90日が、人生に波紋を投げかけることがあります。

胃が痛くて胃カメラで診察を受けたとき、怪しいポリープが見つかって組織診断に出しているときに、あわててがん保険に入っても保険金はでませんよと言うわけです。ただし結果が出て、胃が痛いだけならがん保険に入れます。

でも医者に怪しいと言われて、90日放置しておく度胸は普通の人間にはありません。がんの疑いは、人間の生き続けたいという気持ちを心底刺激します。耐えられるものではありませんから、なるほどの90日です。

■告知義務違反のリスクと知っておきたい告知のさじ加減。

◆ がん保険が不要と言えない理由、まとめ。

がん保険に加入することは、発がんリスクに対する予防的効果があると申し上げました。しかし加入したからと言って、がん保険にがんを予防する効果はありません。

がんは、予防・早期発見がとくに重要です。がんリスクに敏感になり、がん予防・早期発見に積極的になることが身を守ることになります。そのためには人間ドックなどの健康診断と自己管理の心がけがとても有益です。

がんに対してはがん保険だけでなく、何よりも早期発見に努めることが大事です。

ここでいう「がん」とは、基本的には悪性新生物を指しますが、保険会社によっては上皮内新生物も保障対象なることがあります。

通常の医療保険でもがんは保障対象に含まれますが、がん保険であれば保障内容ががんに特化されているため、より手厚くがんに備えることが可能です。

保険金や給付金を受け取ったということは、運悪く、それに見合った保険事故があったからにほかなりません。医療保険は医療費の貯金のようなところがありますが、がん保険はガン独特のリスクに対する、まさに保険としての役割があります。

・がん保険は生き延びるためのリスク保険。

医療保険は出費のあてがない貯金がん保険は生き延びるためのリスク保険と言えるのではないかと思います。

従来のがん保険では、がんと診断されたとき一時金として診断給付金が支給され、入院・手術に備えた入院給付金と手術給付金がベースになっているタイプが主流でした。しかし、近年では、高度先進医療対応を重視したものや、長期の通院・抗がん剤治療などの治療を重視したものもあります。

がんに罹患すれば、生きるために可能性のある治療は、金額にかかわらず選択したいと思うのが人の気持ちの本音です。お金はあの世に持っていけないこの世だけの方便です。金に糸目をつけない、少しでも長生きできる治療法を探します。そのためにはがん保険が必要になります。

hokenfpの例でいえば、がん保険には加入していますが、今はやりの医療保険には加入する気はありません。家族に対する責任は重いですから、定期付終身保険で死亡リスクはヘッジしますが、生存給付型の医療保険にはそれほど必要性を感じません。

■保険営業が活用すべき周辺情報をまとめたページ
保険営業が活用すべき生命保険周辺情報、医療費控除・相続登記・保険ブログ。

保険料払込免除特約のデメリットと割増し保険料の功罪。

生命保険の残す書類といらない書類、整理と保管期間まとめ。

生命保険の指定代理請求の落とし穴。

被保険者は、死亡保険金の受取人になることはできません。自分が死亡した結果、死亡保険金が出るのですから受取れないわけです。しかし被保険者は、生前に給付される給付金を請求する権利があります。

指定代理請求人は、被保険者に特別な事情があり、自ら請求できないときに、給付金請求やリビング・ニーズ特約保険金などの請求を代行できます。

生命保険は金融商品ですが、人の生死に関わり大金が動きます。そのため特殊なルールがいくつもあります。たとえばリビング・ニーズ特約のように余命6ヶ月の宣告を受けると、生前に生命保険金が受け取れるという仕組みがあります。

実際死にゆく身の上では、お金などそれほど意味があろうはずはありません。しかし付き添う家族には、大きな意味があります。

リビング・ニーズ特約は本人が余命を自覚して、自分で請求する仕組みです。しかし、被保険者に特別な事情があり、自分で請求できないようなとき、代りに保険金などを請求できるのが指定代理請求人です。

■リビング・ニーズ特約とは、わかりそうでわからない不思議な無料特約。

◆ 生命保険の指定代理請求制度とは、わかりやすくコンパクトに。

指定代理請求制度とは、被保険者本人に特別な事情がある場合、指定代理請求人が保険金等を請求できる制度です。

保険契約者があらかじめ指定した代理人が、被保険者に代わって保険金等を請求することができます。契約者が指定代理請求人を指定する際には、被保険者の同意が必要になります。

契約するときに必要事項を記入すれば、自動付帯される場合もあります。しかし実際は、別枠で手続きを必要とする保険会社が多いようです。

指定代理請求できる保険金・給付金の種類は生命保険会社によって異なりますが、被保険者が受取人になる生前給付金に限られます。

たとえば入院給付金や手術給付金、高度障害保険金、特定疾病保険金、リビング・ニーズ特約保険金、介護保険金・介護年金などがあります。被保険者と受取人が同一人の場合の満期保険金や年金などを代理請求できる生命保険会社もあります。

ただし通常は、死亡保険金受取人と被保険者は一致しません。

そのため受取人が受け取れるはずの死亡保険金を被保険者が生前に受け取るリビング・ニーズ特約などは、利害が対立する可能性があります。受取人が指定代理請求人であれば、ほぼ利害関係の問題はなくなります。

指定代理請求人が指定できる範囲は、保険会社によって違いますが、結構広いです。しかしその範囲で誰でもよいわけではありません。適切な指定代理請求人を指定することで、トラブルを未然に防止することができます。

・指定代理請求人の適切な事例。

もっとも自然な指定代理請求人を選ぶ必要があります。契約者と被保険者が同じ場合、受取人を指定代理請求人に指定します。契約者と被保険者が異なる場合、契約者を指定代理請求人に指定します。

わかりやすく事例で説明すると、契約者=夫で、被保険者=夫という場合、受取人は配偶者ということが多いと思います。

この場合は、受取人である配偶者を指定代理請求人にします。また契約者=夫という契約で、被保険者=配偶者受取人=夫という場合は、指定代理請求人は夫ということになります。

よくある契約形態で、親が保険料を負担する契約者で、かつ体を提供する被保険者というケースがあります。この場合契約者と被保険者が同一人ですので保険料払込免除についても、代理請求することができます。

保険会社によっては「指定代理請求特約」とか「指定代理人請求特則」とか言い方はいろいろありますが、ルールはほぼ同じです。

これは保険料が余分にかかるわけではないので、付帯しておけばよさそうなものです。しかし契約者の意思と保険契約の時期により、付帯していない場合があります。ご自分の契約を今一度確認されることをおすすめします。

■生命保険の相談相手の選び方、売る側の裏事情を暴露。

◆ 指定代理請求の指定と範囲、誰が指定し誰がなれるのか。

指定代理請求人は、契約者が被保険者の同意を得たうえで、あらかじめ指定しておきます。指定代理請求人に指定できるのは下記のような身近な親族や肉親です。

①被保険者の配偶者(内縁関係は保管会社によります。)

②被保険者の直系血族(父母、子、孫、ひ孫、祖父母、曽祖父母)

③被保険者の兄弟姉妹

④被保険者と同居または生計を同じくしている3親等内の親族

契約時に指定代理請求特約(特則)を付加して、指定代理請求人を指定します。特約保険料は不要です。特約としてではなく、保険金受取人と併せて契約時に指定代理請求人を指定する保険会社もあります。

なお、契約途中でも被保険者の同意を得て、指定代理請求人の指定や変更ができます。

■人生には生命保険であがなうことができない悲劇がある。

◆ 指定代理請求人は契約者の代理はできない。

指定代理請求人は被保険者の代理ができるのであって、契約者の権利を代理することはできません。たとえば契約者としての解約や減額、契約者貸付、払済、契約転換、名義変更などの権利は代行でません。

指定代理請求特約のほかに、保険契約者代理特約を取り扱っている生命保険会社もあります。この制度は、契約者に代わって手続きを行うことができる特約です。

契約者が契約に関する手続きの意思表示ができない場合などに、あらかじめ指定された契約者代理人が住所変更、解約など所定の手続きを行うことができます。

■フツーに利用できない生命保険契約照会制度。

◆ 指定代理人請求が有効になる、特別な事情とは?

指定代理請求は傷害または疾病により重篤な場合で、被保険者の意思表示ができないようなケースが特別な事情に該当します。

たとえば認知症などでは、病状が進むと判断能力が低下し本人の意思決定能力が正常ではなくなることがあります。また、あるいは治療上の都合などにより本人に病名や余命を告知していない場合などに威力を発揮します。

特別な事情とは、下記のように定義されています。(生命保険文化センターから引用)

1)傷害または疾病により、保険金等を請求する意思表示ができないとき

2)治療上の都合により、傷病名または余命の告知を受けていないとき

3)その他(1)または(2)に準じた状態であるとき

■生命保険と認知症は相性が最悪である理由。

◆ 指定代理人請求の落とし穴。

生命保険には指定代理請求という仕組みがありますが、落とし穴もあります。指定代理請求人は、被保険者の代理をします。したがって、リビング・ニーズ特約で保険金請求もできることになります。

■リビング・ニーズ特約とは、わかりそうでわからない不思議な無料特約。

この場合、リビング・ニーズ特約で保険金を生前に請求したということは、被保険者の余命が6カ月以内ということが条件です。告知していない被保険者が、リビング・ニーズ特約保険金請求を知ったなら、それは自分の余命を知ることにつながります。

そんなに簡単に契約者であり被保険者である本人に気づかれずに、保険金を請求できるものでしょうか。治癒の見込みがあれば告知し本人の意志で抗がん剤治療をすると思います。しかし進行性のがんなどでは、告知しないケースもあります。

意思表示ができない程度に病状が進んでいれば、わかることはないかもしれません。しかし告知していない場合などでは、被保険者本人の意思能力は健在していると思われます。

・保険会社の立場と矛盾。

保険会社は、契約者に内緒で保険金を受け取った場合、契約者からの問い合わせには回答せざるを得ないと回答しています。

生命保険会社は指定代理請求人により保険金を支払ったことを被保険者に連絡することはないと説明します。しかし多くの場合、契約者は被保険者です。言っていることは、よく考えれば矛盾だらけの話です。

気の毒にもあっさり亡くなれば、問題は発覚しません。しかし抗がん剤治療が効を奏して、小康状態になったときどうするのでしょうか。余命が延びたり、治ったりしても保険会社が保険金を返せとは言いませんが、本人にばれる機会がないとは言えないのです。保険会社は保険金を支払ったお知らせを送付するのでしょうか。この辺は事例を知りませんが、ある程度リスクを覚悟する必要があります。

第一生命保険株式会社引用

代理請求人に保険金などをお支払いした後、契約者または被保険者からのお問い合わせがあった場合、当社はその支払状況について事実にもとづいて回答せざるを得ませんので、ご承知おき願います。この場合、回答により万一不都合が生じても、当社は責任を負いかねますので、関係者で解決していただくことになります。

補足:法人契約では、給付金も保険金も法人受け取りですから指定代理請求人はありません。

■消滅時効にかかる解約返戻金の請求権の真実に迫る。

◆ 指定代理人請求、まとめ。

指定代理人請求では、被保険者に内緒で保険金を請求するには相当の理由と勇気が必要です。生死が関わるととたんに難しくなる保険金請求です。

本人に告知していない場合は、ためらいがあると思います。ただ実際の場面では、かかわるのは肉親や家族です。それはお互いが理解を示すと考えるのが妥当かもしれません。

他人が請求するわけでなし、指定代理人請求は正当な保険金請求です。しかし被保険者たる本人にすれば、指定代理人請求で家族が保険金を請求していれば、自分が重篤な病気であることを知ることになります。

脳梗塞とかで意思表示ができないような場合は、後になって本人に知られても問題はありませんが、やはり告知していないがんなどの病気の場合はためらいが残ります。

最近はがんも告知する時代ですが、やはり言えないケースもあります。

契約者であり被保険者である本人が、家族の指定代理人請求で自分の本当の病気を知ったとしても、無理を承知で申し上げると、そこはショックを包み隠して知らぬふりをするのが配慮というものです。

■保険営業が活用すべき周辺情報をまとめたページ
保険営業が活用すべき生命保険周辺情報、医療費控除・相続登記・保険ブログ。

保険証券がなくなる時代に保険金の請求漏れをなくす法をまとめると。

医療保険ほど損な保険はない。

損か得かの判断基準は払込保険料合計に対して受取保険金が上回るかどうかです。

金融商品に関していえばいくら儲かるかですが、保険の場合は儲かるという言い方は不適切ですのであえて「払込保険料<受取保険金」公式が成り立つものはどれかで考えます。

もちろん途中解約はどのような金融商品でも、損をするか元本を割り込む場合があり得ます。保険でも途中解約は大きな損失につながるような、初期低解約返戻金型の保険商品もありますから注意が必要です。

説明の前提として生命保険の基本的な分類を理解する必要があります。

保険の基本構造は大きく5タイプ

①終身保険
②定期保険
③養老保険
④年金保険
⑤医療保険

上記の5つのタイプに分類できます。大方の保険はこれで分類可能です。主契約に様々な特約が付加されてバリエーションが広がっているのです。ややこしい保険でもこの変形タイプになりますから基本形に分類できるものです。

◆ 元がとれないリスクが高い保険が医療保険。

多くの場合、医療保険では払込保険料>受取保険金となります。

医療保険の単位は入院給付金です。給付日額が一日5,000円とか10,000円とかに
設定されていることが多いです。医療費がいくらかかろうが、入院日数×入院給付金とそこから派生する手術給付金であったり通院給付金であったりします。

ほとんどの場合何百万円かの保険料を払い込んで、入院が長くて10日ほどです。受け取った保険金は何十万に程度なるケースが多いと思われます。同じ病気で再入院しても180日以内の場合は継続カウントされます。

元を取るケースを考えれば、全身病気持ちで入退院を長期に渡り繰り返すような場合です。不幸にして特異なケースでないと払込保険料に対して受取保険金がプラスに転じることはないと考えて間違いありません。

定期保険やっ終身保険では、一度保険事故が起これば図らずも元はとれるというか、払込保険料に対してはるかに大きな保険金が支払われます。保険事故がなければ損得で考えるべきものではないはずです。(火災保険のような感覚です。)

がん保険は採算割れ、それでも不要と言えない3つの深刻な理由。

◆ 医療保険の採算、まとめ。

医療保険は元が取れないと申し上げましたが、これも考え方次第という面があります。どうせ貯金はできないから、医療保険で保障でも買っておくというスタンスはあるかもしれません。

また恐ろしく運が悪くて、大病で長期の入退院を繰り返しているような場合です、それも異なる病気で何度も入院をするようなリスクに備えるというなら、医療保険は心強い味方です。

それとか両親をがんで亡くしいるので、自分ががんに罹ったら高度先進医療を受けるためにがん保険に入るというなら、それなりに話はわかります。

日本は社会保険制度が充実していますからその面での条件も考慮に入れて医療保険の必要性を検討いただければよいのではないでしょうか。

自分の例でいえば、がん保険には加入していますが今はやりの医療保険には加入する気はありません。家族に対する責任は重いですから定期付終身保険でリスクをヘッジしますが、生存給付型の医療保険にはそれほど必要性を感じません。

人それぞれですが、保険の理屈をわかって選択するのとすすめられるままに加入するのとではやはり大きな違いがあると言わざるをえません。

医療保険の致命的なデメリットを3つあげると

貧乏人は医療保険、金持ちは終身保険

 

リビング・ニーズ特約とは、わかりそうでわからない不思議な無料特約。

リビング・ニーズ特約とは、被保険者(契約者や保険金受取人ではなく、体を保険の対象として提供した人)が医師より余命6ヶ月以内と判断された場合、死亡保険金の一部または全額(上限3,000万円)を生前給付金として受け取れる特約です。

生前給付金として死亡保険金の全額を受け取ると、保険契約は終了したことになります。保険料の支払いも保障もなくなります。

読まれている方が、生命保険の被保険者であるなら、もしもの時のために、知識の片隅に残しておけば、役に立つかもしれません。

■生命保険の指定代理請求の落とし穴。

◆ リビング・ニーズ特約は不思議な特約。

被保険者の権利としてリビング・ニーズ特約があります。被保険者にとり、一縷の望みと奇跡を信じて生きることに執着があるうちは、リビング・ニーズ特約で保険金請求をすることはできないかもしれません。この仕組みは、自分の死を前提にしていますから、まずはそんなことは考えないものです。

死亡保険金などは、本来保険金受取人に支払われます。しかしリビング・ニーズ特約を付加することにより、被保険者自身が死亡保険金などの一部を生前に利用できるようになります。受け取った保険金は、不足する医療費の補助や余命期間を充実させるための資金などに利用できます。

来るべき死を覚悟して、経済的に遺族に迷惑をかけたくないという理由でリビング・ニーズ特約を行使するような人は、それなりの達観した人物のような気がします。リビング・ニーズ特約は無料で付加できますが、わかりそうでわからない不思議な特約です。

※余命6カ月以内とは、日本で一般的に認められた医療(公的医療保険)による治療を行っても余命6カ月以内であることを意味します。なお、余命6カ月以内の判断は、医師の診断書や請求書類にもとづいて保険会社が判断します。

■生命保険と認知症は相性が最悪である理由。

◆ リビング・ニーズ特約で死ななかったらどうなるか?

医師の診断書で、余命を宣言されているわけですから、被保険者本人には責任がありません。死ななかったからと言って保険金を返却する必要もなければ、ペナルティがあるわけでもありません。

堂々と特約を利用すればよいと思います。 当然ですが、受け取った分だけ保険金は減ってしまうことになります。後に残された遺族の生活資金などに狂いが出る場合がありますので、よく考えてください。

何のために加入していたのか、 保険の目的を確認した上でリビング・ニーズ特約は、使う必要があります。

◆ リビング・ニーズ特約の保険金は非課税。

リビング・ニーズ特約で受け取った保険金は非課税ですが、保険金が残ると相続税の課税対象(相続税がかからなければ関係ありません。)になります。使い切るといっても余命6カ月ですから、今さら世界一周旅行にも行けないですし、酒池肉林という気分でもないと思います。

国税庁は、下記のように配慮を見せています。

リビング・ニーズ特約による生前給付金は、死亡保険金の前払的な性格を有していますが、被保険者の余命が6か月以内と判断されたことを支払事由としており、死亡を支払事由とするものではないことからすれば、重度の疾病に基因して支払われる保険金に該当するものと認められます。

 疾病により重度障害の状態になったことなどに基因して支払われる保険金は、所得税法施行令第30条第1号《非課税とされる保険金、損害賠償金等》に掲げる「身体の傷害に基因して支払われる」保険金に該当するものと取り扱っており(所得税基本通達9-21)、その保険金は非課税所得となります。

■フツーに利用できない生命保険契約照会制度。

◆ リビング・ニーズ特約は無料、指定代理請求人が請求可能。

基本的に無料の特約なので、普通に付帯されていると思います。(リビング・ニーズ特約がない保険会社もあります。)

特約のネーミングからは想像できませんが、余命6ヶ月の宣告を受けたら生前に3,000万を上限に保険金が受け取れるという特殊な特約です。

昔から生命保険にはセットされていましたが、保険営業の現場では、実際使われたケースに遭遇したことはありません。

聞くところによると、リビング・ニーズ特約の利用は、極端に少なく保険金などの請求の1%以下だそうです。

余命6ヶ月以内となると本人が保険金を請求できないような状況も想定されます。そういう場合は、指定代理人請求という仕組みがあります。

被保険者本人に代わり、保険金や給付金を請求してくれる人を指定しておきます。これは古い契約には付帯していない場合があります。もちろんあとから付けられますから、つけておいた方がよいでしょう。

リビング・ニーズ特約と指定代理請求特約はセットでつけておくこと安心です。

■生命保険の指定代理請求の落とし穴。

◆ リビング・ニーズ特約どころではない実際の場面。

実際の場面では治療費に困っているとか、特別な事情がない限り余命宣告を受けたらリビング・ニーズ特約どころではないのです。それでもリビング・ニーズ特約を考えるということは、目先の現金が必要な場合だと思います。

リビング・ニーズ特約と言えども、生死の運命の俎上に乗っているときお金の価値はあまり意味がなくなるのです。

リビング・ニーズ特約で保険金を生前に請求すると、別の問題が発生することがあります。相続での死亡保険金の非課税枠が使えなくなったり、相続放棄しても受け取れる、はずの受取人固有の財産だと考えていた保険金が、相続財産に加算されたりするようなこともあり得ます。

また6カ月後に保険金請求が発生し、保険が終了することが前提ですから、それまでの保険料は払わなくてはなりません。普通だと受け取る保険金から差し引くことになりそうです。

もう少し詳しく言うと保険金は、生前給付金の額に対する6か月分の利息と、6か月分の保険料相当額が差し引かれることになりますので、予定額より少なくなることがあります。

しかし、デメリットは考えずに余命の短い被保険者の意向に沿うことが結局はよろしいようです。

どのケースでも主治医の診断書を添えて、保険金を請求することになります。それゆえ被保険者当人に内緒で手続きすることは、実務的に難しい面があります。

◆ リビング・ニーズ特約の利用が少ない理由とまとめ。

保険営業の経験から言えることがあります。保険契約は契約者の意志で決まります。そのため被保険者は、多くの場合リビング・ニーズ特約の存在を知る機会がありません。

知らなければリビング・ニーズ特約は使えませんし、誰もアドバイスはしてくれません。

さらに言えば、保険契約者は、リビング・ニーズ特約の説明を受けていると思います。しかし遠い昔の契約内容の詳細は、すっかり忘れているのが普通だと思います。よほど生命保険に詳しい人が、家族にいないと宝の持ち腐れのようなことになりそうです。

相続税がかかるような方は、資金が足りず、医療費に困ることはないと思います。ですからリビング・ニーズ特約で保険金の前払いを受ける必要はないかもしれません。

もし実際にリビング・ニーズ特約を使うようなケースがあるとすれば、相続税がかからない庶民層の、さらには手許現金が心もとない方々になるように思います。

お金が必要なら契約者貸付で引き出して、死亡保険金で清算する方がしっくりきます。

・リビング・ニーズ特約の有効な使い方。

リビング・ニーズ特約は、被保険者に対する生前給付金です。使途は自由ですから、夫が妻に保険金を残さずに、生前に自分で高度先進医療などに使いたい場合に有効です、あるいは夫が被保険者である妻のために、高度先進医療を受けさせたい場合に使えれば、価値ある制度だと思います。

死にゆく被保険者が3,000万を手にして、お世話になった家族や知人等に現金を配りだしたら、それはそれで後始末が大変になりそうです。贈与税の対象になるだけでなく、相続財産に持ち戻し確実な贈与になります。

■生命保険の特殊な情報を体系的に解説したページ
生命保険は情報が足りないのではなく、多すぎる。

人生には生命保険であがなうことができない悲劇がある。

生命保険の残す書類といらない書類、整理と保管期間まとめ。

生命保険を比較すれば、保険料に差が出る原因を深掘り。

保険会社によって同じ保険料でも、保障内容が違うことがあります。言い換えれば、同じ保障内容でも保険料は各社まちまち、というのが実態です。保険商品を選ぶ場合は、まず保険会社から選ぶか、保険商品で選ぶか、あるいは保険の営業職員で選ぶかということがあると思います。

長い付き合いになるのが生命保険ですから、付き合うことになる人で選ぶということが実際は多いのではないかと思います。

しかし、最近では保険ショップがどこにでもあり、各社の保険を取り扱う乗合代理店として、保険の比較購買を売りにして伸長しています。

これで本当に生命保険の比較ができているのか、保険料と保障内容が釣り合っているのかは、容易に判断できない面があります。

保険料に差が出る原因を深掘りし、生命保険の選択に役に立つ考え方をまとめました。

■生命保険の相談相手の選び方、売る側の裏事情を暴露。

◆ 保険料に差が出る本当の理由。

生命保険の勉強をすると、最初に教えてくれるのが保険の仕組みです。

保険料は純保険料と付加保険料に分かれ、純保険料は生命表などの客観的な情報から将来の支払保険金を算出して計算します。

生命表は厚生労働省が発表する公的な資料です。そこに掲載されている死亡率が各社異なるはずがありませんから、純保険料は差がでません。

差がでるのは、保険会社のコストや預かった保険料を運用して得られる収益です。コストの方は付加保険料として純保険料に上乗せされるわけです。

当然コスト構造は各社異なりますから、結構な差がでます。極端な例では2倍の開きがでることすらあります。

ここに同じ保障内容で、保険料に差がでる原因があります。企業努力と言う面があり、普通の企業と同じことです。コスト削減して徹底的な合理化を進め、付加保険料を抑制し、できる限り安い保険料で競争に勝ち残らなければならないのです。

◆ 生命保険は、比較購買すべき、ハードルが高い原因。

ところが、家についで高い買い物なのに、最も比較購買ができていないのが生命保険なのです。保険会社に所属する保険営業は、その会社の保険商品しか扱えません。比較すると言っても本来の比較とは程遠いものになります。

かと言って、何社も保険営業を呼んで説明を受けるということも時間的にも精神的にも難しい面があります。仮に複数の提案書が揃ったとしても、どれが得な保険料なのか判断することは難しいと言えます。

比較が難しい原因は、保険会社がいろんな工夫をこらし、様々な特約で保険をよく見せようとしていることに原因があります。保険料が安くても、解約返戻率が抑えられていたり、配当がなかったりと様々です。

また、生命保険は買う側の事情と価値観が一つの判断基準となります。その上で、払える保険料ということになります。比較する場合でも、同じ条件で保険料が安いか高いかということは、見極めがつかないのです。保険料の差を比較するような、本来のコスト比較は生命保険ではあまり意味がないように思います。

業界の構造的な問題もありますが、一番は保険という形のない商品としての難しさにあるように思います。

■FPとはファイナンシャル・ディレクターという意味について。

◆ 生命保険の比較で、保険料に差出る原因、まとめ。

保険会社専属の営業職員にしても乗合代理店でも同じことですが、売る側の事情が比較購買を阻んでいます。生命保険の営業は、ほとんどが販売コミッションによる成果報酬型です。たとえば保険ショップでも、売りたい保険商品と当て馬があると考えて間違いがありません。残念ながら買う側で言えば、信頼できるアドバイザーは数えるほどしかいないと言えそうです。

そこまで言ってしまうと、生命保険の保険料の比較はそもそも無理ということになってしまいます。それでは深掘りし過ぎて、かえって迷いが出てしまうことになりそうです。

生命保険の比較購買とは、信頼できる人柄の保険営業に任せることもありです。ご自分の払える保険料と、家族の保障やガンなどの医療の不安をリスクとして整理します。その上で必要な保障をカバーする生命保険を設計することが大事なように思います。

■保険営業が活用すべき周辺情報をまとめたページ
保険営業が活用すべき生命保険周辺情報、医療費控除・相続登記・保険ブログ。

FPとはファイナンシャル・ディレクターという意味について。

書面添付制度を嫌がる税理士はやめなさい。

SだのPだの生命保険業界用語。

SだのPだの生命保険業界用語が商談では出てきます。

「P」premium=保険料 

「S」はSum Insured=保険金額

保険の商談はあまりオープンにするものではないのですが、商談室があるわけでなし、事務所に商談コーナーが設けてある所などでは小声で話をすることになります。

それでも気を使ってSだのPだの業界用語が混じります。最初はそんな表現を使うことはありません。前職がばれないようにうなずく程度にしておきます。

お互い慣れてきて口が滑りだすと危険です。気がつくとSだのPだのという一般には意味不明な会話をしています。相手も「ん?」てなものでしょうが、それはそれでお互い踏み込みません。

決して葵の印籠をだすようなまねはしません。あくまでも越後の縮緬問屋です。

Sは保障額Pは保険料のことです。SPは昔小学校でschool  policeの略語として幅を利かしていました。緑の腕章を付けて廊下を走る不届き者を取り締まる委員です。

ところが保険の方は、今思い出すことができないのです。Pはpremiumだと思うのですが、Sはsecurityではしっくりこないのです。はて何だったか20年目にして忘れている自分に呆然です。

保険業界用語:「S」はSum Insuredの略です。保険金額といった意味になります。

保険営業|飛び込み20日間で1,000軒の成果をまとめると。

FPとはファイナンシャル・ディレクターという意味について。

告知義務違反のリスクと知っておきたい告知のさじ加減。

リビング・ニーズ特約とは、わかりそうでわからない不思議な無料特約。