法人保険で損出し節税、益出しすれば赤字が黒字に。

法人保険で損出し節税、益出しすれば赤字が黒字に、簡単に利益が調整できます。

法人で契約している保険は事業保障ばかりが目的ではありません。

財務的な調整弁としてとても有効です。

損金で簿外に資産を積み立てているケースでは解約返戻金がそのまま雑収入となり益出しが可能となります。本業で赤字になるような場合非常な助けになります。

逆の場合は保険積立がある逓増定期保険を名義変更するとき損が出ます。損出しできるものは他にも変額保険や証券、不動産、ゴルフ会員権などもあります。

しかし最も手っ取り早いのは保険料を損金処理ができる保険です。法人保険を活用することで会社の利益をある程度コントロールすることも可能になります。CIMG2023

事業承継・相続設計だけでなくあらゆる場面で法人保険は使い勝手があります。

実質返戻率を理解できる人はいない|法人保険の真価について。

保険の強みは契約ですので解約返戻金などは契約時点で景気変動に関係なく確定しています。またわずかの手間でキャッシュに早変わりします。

例え契約している保険会社が破綻しても別の保険会社に契約が引き継がれたり生命保険契約者保護機構がセーフティーネットとして機能します。

また保険独特の融通性として部分解約や契約者貸付、失効等の活用範囲はとても多彩なのです。

資金準備には法人保険が一番である理由が3つ。

法人保険の機能は保障、節税、財務コントロールの3つに集約。

 

法人に資産を積み上げる間違いを指摘すると。

法人に資産を積み上げる間違いを法人保険で解消することができます。

中小法人で継続的に利益がでていると自己資本比率は高まります。

会社としては結構なことでしょうが長期にわたり利益が積みあがると事業承継的には自社株評価が高くなりすぎて困ることがあります。後継者に自社株を譲渡するときの評価額が高すぎて、贈与しようにも贈与税でどうにもならないことになります。

しかし経営者としてはいくら自己資本比率が高くなっても安心できると言うことにはならないものです。一番良いのは経営者自身が資金力を持つことですがそのためには役員報酬を上げて多額の所得税を支払わなくてはなりません。

右を向いても左を見ても税金でがんじがらめになっています。

保険料は保険積立でもキャッシュアウト法人保険もほどほどに。

これをクリアする最も手堅い手法が法人保険の活用です。

一つは法人保険の損金で利益を落としておき簿外に積み立て退職金で受け取る方法です。有利な退職金税制を最大限活用します。

もう一つの方法はやはり逓増定期の名義変更を活用し資産の移転を行います。逓増定期の名義変更サイクルは多くの場合5年ですので、毎年逓増定期に加入し5年後から順に毎年名義変更を行い一時所得を手にする戦略です。

名義変更後に解約すれば被保険者の契約枠が空きますし、法人としてもこれまで払っていた保険料の枠も空いていることになりますから引き続き加入します。

加入枠は一般的に最大保障額の5億が多いですから契約としては被保険者一人に契約一本ということになります。経営者の奥様が役員をされているならもう一本加入も可能です。若い後継者では保険料が伸びないので移転できる額も少なくなります。

法人から名義変更する契約者は経営者の親族であれば誰でもかまいませんが、経営を継続するために資金を必要とする人、いわゆる後継者がもっとも適切です。CIMG2022

現経営者に名義変更することも多いですがよく考えるとせっかく安い税率で移転した資金が最終的に相続税にかかることから考えものではあります。

社長の生命保険は後継者に譲渡で得する裏ワザ!?

事業承継に長期契約の法人保険活用がメリット大!

後継者なら解約返戻金を受け取った時、差額利益に対し一時所得だけになります。

実際10年間で役員報酬以外に2億から3億以上の資金移動が可能です。しかも堂々と税務署には一時所得で申告済みですからまずは安心です。

いかんのは欲を出しすぎて支払調書が行かないという話を鵜呑みにすることです。保険の理屈から言えば解約返戻金が支払保険料累計を100万以上回ることは逓増定期保険では普通あり得ません。(保険会社によりますが)

とすれば支払調書は本来税務署にはいかないのです。がしかし、ここは変わりつつあるところなので、名義変更のながれは当局は把握されているものと考えるのが安全です。

ゆえに解約返戻金から個人で払った費用を差し引いた部分を一時所得として申告して下さい。

得た資金はそのまま相続税の納税資金にもなります。まさに一石二鳥どころか一石三鳥にも四鳥にもなります。嘘のような本当のウルトラスキームです。

ガン保険の名義変更を突き詰めると見えてくるツボについて。

ガン保険の名義変更を突き詰めると見えてくるツボについて、うますぎる仕組みです。

ガン保険を法人から個人へ、個人から法人へ名義変更しながら個人の保険料を会社負担で費用化するスキームがよく紹介されています。

人間ドックの前に個人に名義変更し何事もなければ法人契約に戻すという例の手です。

実際そんな面倒なことを健康診断や人間ドックのたびにできるものでしょうか。確かに保険の約款でも名義変更お一人様何回までと決まっている訳ではないので、契約者が手間を惜しまなければ保険会社は対応するほかないのですが、ついつい邪魔くさくなり今回くらいは大丈夫とパスしそうです。

ガン保険の保険料は法人では費用ですが、受取保険金は雑収入になり本人には見舞金程度しか渡すことができません。でも個人に名義変更しておけば受取保険金は非課税となりますからとても有利です。

できるならその都度きちんと名義変更したいところですが、実際どこまで融通性があるのでしょうか。

CIMG2021事例を見ると確定診断さえでていなければ名義変更は有効に機能します。つまり人間ドックで「要精密検査」のようなケチが付いたら医者にいく前に名義変更しておけばよいのです。

ガンになったら保険料免除、0円で名義変更はやり過ぎ!!

ただし検査入院とかガンの疑いがあると医者から言われるとたいてい人は動転してしまい名義変更どころではなくなります。

本当に疑わしいときガンだった場合に備えて名義変更なんて縁起悪くてできたものではありません。

それどころではなくなります。生きたいという欲望はおおきな心理的プレッシャーを実際起こします。

生死にかかわるとお金は意味がなくなります。お金は焼き場まで持って行かれますがあの世には持って行かれませんからね。

人間ドック毎にとは言いませんが、安全を見て「要精密検査」ごとにぐらいにしといてください。ガン保険を利口に活用するだけでも知恵と知識とこまめな気配りが必要だと言うことです。

保険名義変更のツボは入口法人・出口は個人で決まり。

法人で医療保険を契約する理由。

生命保険名義変更のツボは入口法人・出口は個人で決まり。

生命保険名義変更のツボは入口法人・出口は個人で決まります。

法人契約のガン保険名義変更で入口と出口の差を法人と個人で厳密に比較すると見えてくるのが大きなコストの差です。

入口とは保険料を支払うとき、会社が保険料を負担すれば費用化でき節税できます。

個人で負担すれば役員報酬から保険料を支払うわけですから所得税や住民税を支払ったあとの個人のキャッシュから保険料を払うことになりことになり、オーナー経営者にとれば倍の保険料支払いと同じ負担です。

法人で負担すれば自分で出費せずに会社もちにするわけですから、この差は上下で見ると本当にでかいと言わざるを得ません。

ガンになったら保険料免除、0円で名義変更はやり過ぎ!!

出口とは受取保険金のことですが、法人がガン保険の入院給付金や診断給付金を受け取ると見舞金程度は経費となるでしょうが、ほとんどは雑収入となり法人税が課税されます。

軽減されたといってもまだまだ実効法人税率は36%前後と高い水準です。

しかし名義変更し個人が入院給付金や診断給付金を受け取れば非課税となります。保険金受取という出口においても名義変更するだけで得られるこの上下の差はやはり大きい。

CIMG2020名義変更の手間暇かける価値が十分あると言うものです。

実際ここまで手間をかけている人がどれくらいいるかわかりませんが、法人保険の知識とこまめさがお金を残すことつながります。

ただ老婆心までに申し上げると名義変更は生命保険の譲渡です。すぐにまた戻すなら良いですが、個人で保険金を受け取るなら、役員報酬のかわりに解約返戻金相当額で譲渡するか、相当の対価を個人からガン保険のかわりに会社は受け取っておかねばなりません。

また取締役会承認の議事録も作成しておいた方がよいでしょう。とにかくガン保険を名義変更してほったらかしは駄目だとお考えください。会社のものを対価なしで持ち出すことはできません。

ウルトラ医療保険は解約返戻金が少ない。

法人保険の間違いやすい経理処理、注意点まとめ。

経営者の保険は多目的、法人保険の有効活用で緊急資金。

経営者の保険は多目的、法人保険の有効活用で緊急資金。

本サイトでは、法人保険という言葉をよく使いますが、契約者が会社で、被保険者が社長や役員という企業向けの経営者保険のことを意味しています。

企業にも、個人と同じようにリスクがあり、想定外のまさかがあります。そういう万が一に備えて、会社で保険をかけることは重要な意味があります。

中小企業では、とくにオーナー経営者に決裁権が集中していることが多いと思います。それだけに、経営者万が一のリスクも大きくなります。

それに見合うだけの経営者保険をしっかりかけておくことが、企業の存続という意味において大きなことなのです。

■生命保険解約で失敗したくない方、ベストな手順公開!

◆ 経営者保険の目的と役割。

経営者の保険は、単に死亡保障だけでなく多目的な機能を期待できます。会社を経営していると、様々な難局に直面します。経営者死亡という一大事だけでなく、急な資金需要や事業承継での相続税の納税資金などが必要になります。それぞれの目的と役割を整理しました。

・事業保障対策

一番重要な役割は、経営者が死亡した場合に、経営上で発生しうる損失を生命保険金で補填するという事業保障です。保険金が、経営体制を立て直すまでのつなぎ資金として、役に立ってくれます。

会社を契約者として、経営者を被保険者とする生命保険契約を締結します。もちろん保険金の受取人は、会社になります。

・役員退職金準備

役員退職金は、一時に多額の資金を必要とします。これを会社で契約する生命保険で準備すれば、事業保障を確保しつつ積立てていくことができます。まさに一石二鳥のほかに、一部損金処理も可能ですから、節税効果もあります。

経営者を被保険者として会社を契約者とする生命保険を契約し、退職時期に合わせたピーク時期に解約すれば、解約返戻金を役員退職金に充当することができます。

・事業承継対策

後継者に事業を引き継ぐ場合、自社株を相続させるための相続税の納税資金を準備しておく必要があります。

また、経営者の遺族の生活を保障するという意味もあります。経営者を被保険者として保険をかけます。

保険料を負担する契約者を経営者とすれば、保険金は相続財産となり相続税の対象となります。契約者が後継者であれば、保険金は一時所得となります。

・福利厚生と緊急予備資金

従業員の福利厚生を充実させつつ、簿外に緊急予備資金を蓄えることができます。契約者を会社、被保険者を従業員とするハーフタックスなら、満期金や解約返戻金は会社受取りですから、解約すれば緊急の資金不足に対応することができます。

■生命保険の解約返戻金とキャッシュフローがピンチの会社を救う。

◆ 経営者保険の種類。

経営者保険に加入する主な要因のひとつは、経営者が死亡した際の企業側のリスクをカバーすることです。

経営者の遺族に対する生活保障や、自社株買取りなどの後継者への事業の引き継ぎ、事業再建までの必要資金を保険で準備できます。

事業保障と役員退職金準備を兼ねた保険では、4割損金の長期平準定期保険が適当でしょう。解約返戻率の山になる時期と、退職を考えている時期を一致させられる契約を探します。

4割損金の場合の最高解約返戻率は、85%以下に決められていますので、なるべく解約返戻率の高い時期が長い契約の方が融通か利くようです。

事業承継で生命保険を考える場合は、外貨でも円建てでもよいのですが、基本は終身保険となります。終身保険であれば、最後には必ず保険金が出ますので取りはぐれがありません。手持ちの資金があれば、一時払いを考えてください。

単に事業保障や資金の運用を考えるのであれば、外貨建ての一時払の終身保険や変額保険が予定利率的に有利になります。円建てでは、いまどき保険で資産運用は期待できません。

従業員を被保険者とする場合は、養老保険になります。養老保険では、半分損金処理が認められるハーフタックスとなっていますので、課税の繰り延べ効果があります。解約返戻金や満期金は会社が受け取れますが、保険事故が発生した場合の死亡保険金は、社員の遺族が受け取ることになります。

上記に述べた保険は、会社がキャッシュに困ったときに解約すれば、早期に現金化が可能です。社長万が一のときも、会社もしもの時も力強い味方になってくれます。それこそ入ってて良かった法人保険という日が来ます。

■法人保険の経理処理は間違いの落とし穴、解約管理が必須な理由。

◆ オーナー経営者は会社と一心同体。

オーナー経営者にとっては、会社も個人も同じことと言う感覚があります。中小企業の経営というものは、多くの場合オーナー経営者が、すべての実権を握っています。金融機関も、経営者個人としての信用で貸し付けています。

ゆえに、経営者万が一の法人保険の重要性は大きくなります。一方では社内に反対勢力はいないわけですから、リスク対策も保険加入も経営者の一存で決めることができます。

これは同時に公私混同につながりますが、経営者にしてみれば会社の株はすべて自分が押さえています。個人と会社を区別することに、意味はあまりありません。それゆえワンマン経営者は、会社の資産も自分の所有物として考える傾向があります。

良い悪いは別にして、期間で成果を求められる社長ではないですから。中長期的視点での施策も可能になります。

中小企業の経営者にとり、法人契約の生命保険の解約返戻金は、自分のものと考えても無理ないところがあります。実際、解約返戻金は会社受け取りですから、正しい手順を踏まないと退職金として支給できません。退職金税制を利用して税金負担が最小になるようにします。

◆ 法人保険は中小企業の生き残りに有効。

中小企業のオーナー経営者は、私物欲が強くなくてはなれません。

こういう立場のオーナー経営者になると、巨額の退職慰労金を受け取るより、会社に資金を残しておいて後継者の一助になればそれでよいという考えも生まれます。個人として一定の資産もあり、相続対策もそれなりに準備できていればこその余裕でしょうか。

法人の保険契約は、基本的にどれもこれも会社受け取りです。福利厚生だのハーフタックスだの言ったところで解約返戻金は、常に会社の資産でありオーナーにとれば自分の貯えと同じです。

普通の中小企業には、そこまでの余力はなかなかないでしょうから、無い袖は振れない退職慰労金ということもあると思います。

しかしどちらのケースにしても、経営者の判断で節税も保険加入も名義変更すら容易にできますから、ここを活用すべきところです。中小企業の強みはオーナー経営者が、全権を握って自由自在に経営できるところにあります。

誰からも助けてもらえない、自分のリスクは自分でカバーするという気概がないと経営はできません。孤独なオーナーにとって、保険というのは無機質ですが、契約すれば好き嫌いも恫喝も必要ありません。

そういう意味では中小企業のオーナーは、一般人とアウトローの境界に位置します。人間的にかなり問題があるから経営者をしているのです。ちょっと言い過ぎですが・・

法人保険は、ある意味でこういう中小企業の生き残りのためにあるように思います。

■解約控除とは、法人保険の解約にからむ欲得人間模様。

◆ 経営者保険の活用、まとめ。

法人契約の生命保険は、会社として経営のリスクを考えて必要性を判断した上でかけているものです。ですから課税当局から、とやかく言われる筋合いはありません。

生命保険契約が過大であるかどうかは、それほど心配することではないと思います。保険料を払う余裕があれば、生命保険契約は安全な投資でもありますから、多いほど安心感があります。

注意することはいくつかありますが、全額損金でも半額損金でも解約返戻率に着目して判断しておけば、法人保険は会社にとっても経営者にとっても思いがけない価値があるものです。全額資産計上の保険ですら事業保障的には十分意味があるのですから。

生命保険の解約返戻金と解約払戻金の違いについて。

生命保険の解約返戻金はいつ振り込まれるか、各社比較を事例で紹介。

保険料は保険積立でもキャッシュアウト法人保険もほどほどに。

保険料は保険積立でもキャッシュアウト、法人保険もほどほどに。

法人保険の節税効果や簿外資産の積立効果を身にしみて感じる時期があります。

これまで順調に増収増益であっても為替の動きや世の中の潮目が変わり売り上げ不振に続き利益が大幅減になることもあります。CIMG1800

そういうとき本業の営業利益はマイナスでも保険の解約返戻金を組み込めば営業外利益が発生し決算を黒字にすることができます。

解約返戻金でつなぎつつ体制を立て直し合理化を進める時間的余裕が生まれます。

また経営者自身の退職時期が迫ってくると退職慰労金計算と引退時期の模索が始まります。経営が順調でも巨額の退職慰労金を支払うことは中小企業にとって簡単なことではありません。

ところがB/Sにのらない簿外の資産から退職慰労金を調達できれば本業に影響を与えることなく何ら気兼ねせずに退職慰労金を受け取ることができます。

そこまではめでたしめでたしの話ですが、法人保険は利益がでてキャッシュフローが十分回っていることが保険加入の条件になります。下り坂の経営局面ではキャッシュフローを重視し節税保険は後回しにしなくてはいけません。

生命保険で簿外積立の効果。

運転資金を借金しながら節税保険に入るなど本末転倒になってしまいます。

これまでの保険代理店とのつきあいから無理して加入するのは如何なものかと思います。残念ながら結構そういう場面に出くわします。

それくらい保険代理店の売り込み圧力は強いのです。ほんまに自社の営業に爪の垢を煎じて飲ませたいくらいと言う経営者もいます。

節税を目的とした法人保険は経営状態によるのです。

勘違いされてはならないのは事業保障を目的とする法人保険は経営ピンチのための保険です。これは必要最小限の保険として経営事情に左右されずに守っていくべきなのです。

この区別をしっかり理解しなければ保険のマネジメントはできないといってよいでしょう。

法人保険のメインの役割は緊急予備資金。

法人保険の間違いやすい経理処理、注意点まとめ。

生命保険の解約返戻金は自由に使えるがガン保険の保険金は。

生命保険の解約返戻金は自由に使う、緊急予備資金以外に計画的に。

法人契約の生命保険は福利厚生として加入する養老保険のハーフタックス以外は死亡保険金も解約返戻金も会社受け取りです。

法人契約のガン保険は付保規定を作成し福利厚生制度のように体裁は整えますが、保険金は入院給付金も診断給付金も、もちろん死亡保険金も会社受け取りです。

がん保険の死亡保険金を会社が受け取る奇々怪々。

会社受け取りということは法人として何の色も付いていないキャッシュでしかありません。ガン保険の解約返戻金であっても使途を問われることはありません。

あたりまえですが、従業員の退職金に充てても経営者の役員退職金慰労金に充てても、さらには設備投資に充当しても何の問題もありません。

中途半端なすでに破綻しているような半官半民の退職金制度よりよほど融通が利きメリットが大きいのです。

会社の万が一にはキャッシュに変わり心強い味方となります。CIMG2010

でもしっくりこないのは従業員たる被保険者がガンになったりガンで死亡したときです。

さて保険金を会社受け取るために何も知らない遺族に死亡診断書の請求と保険金請求書にサインをしてもらうことが適当かどうか、保険金請求書は保険会社の指定の用紙ですから保険会社は遺族に知れてしまいます。

また保険会社は遺族代表の同意書もしくは承諾書を求めてきます。

生命保険の解約返戻金は堂々と自由につかえばよいのですが、従業員を被保険者にした会社受取の保険金は何かと厄介な面があります。

法人契約のがん保険は保険金請求が難しい。

法人保険の間違いやすい経理処理、注意点まとめ。

相続で遺留分の放棄をさせることはできるか、その意味と手続き。

相続で遺留分の放棄をさせることはできるか、その意味と手続き。

経営者にとって事業承継は、相続設計以上に重要なことです。

自分が苦労して発展させた会社を、一番適任な子に継がせて守り発展させてほしいという思いがあります。兄弟が何人かいると、会社を継ぎたくない子もいます。同時に継がせたくない子もいます。そんな中から一人を選び、次期経営者として仕込んでいかなくてはなりません。

今回の記事のキーワードは「遺留分放棄」です。後継者以外の子に遺留分放棄させることができるかどうかを考えている、高齢の経営者がペルソナです。

経営者の遺留分放棄にかける思い。

「後継者以外の子に遺留分放棄をさせたい経営者、これまで後継者以外の子には十分な特別受益を与えているので、相続では相続放棄させたいが、できれば自分の生前に遺留分を放棄させて、後継者への事業承継を安泰させたい。遺留分放棄と言うことが仕組みとして適用可能かどうか、どういう手続きが必要か知りたい。」

◆ 遺留分放棄と相続放棄。

自社株を親族で分散保有したために苦労した経験のある経営者は、一人の後継者に自社株を集中したいと考えます。また後継者となる子には、経営者としての一定の資産を継がさなくては重石がつきません。

そうなると後継者以外の子に対して、最低限の相続にするために遺言書をしっかり書かねばなりません。これまでにも遺留分代わりに家を建ててやったり、保険契約を渡したりしていますから、遺留分の放棄もさせておきたいところです。

遺留分放棄とは、被相続人の生前に行う相続放棄のようなことです。相続放棄との違いは、放棄している内容が遺留分だけという点です。相続放棄は、相続権そのものを放棄しています。しかし遺留分放棄は、相続権まで放棄していないという点で違いがあります。

遺留分放棄を苦心惨憺取り付けても、被相続人の死後相続権を主張されれば相続権は有効となります。そんなはずはないという経営者もおられるかもしれません。どうも趣旨がかみ合っていない遺留分放棄ですが、遺言書で指定しておくことが後でもめない要諦です。

■自社株贈与が特別受益になると時価で持ち戻しの恐怖。

◆ 遺留分放棄とは。

本来相続人には、法定相続割合で相続権が認められています。その権利をたとえば遺言書で侵害されるようなことがあっても、その権利の半分である遺留分は奪うことができません。

遺留分侵害額請求が、相続人の権利として認められています。相続人本人の意思で相続放棄をすれば、遺留分の権利を放棄したことになります。遺留分放棄とは、相続人に認められた最低限の権利である遺留分を相続が発生する前に放棄する手続きです。

遺留分放棄をさせておかないと、遺言書で遺産の分割を指定しても遺留分は遺言書でも侵害できません。他の兄弟から遺留分侵害額請求を起こされる可能性があります。

遺留分放棄という仕組みも、納得していない子には適用できません。

◆ 遺留分放棄の要件と必要書類。

一般の相続では借金が多い場合、相続放棄はあります。しかし遺留分放棄となると事業承継が関係する相続など、特殊なケースに限られると思います。

相続人に遺留分放棄をさせるためには、納得させるだけの十分な代償(特別受益)を生前に与えていることが必要になります。遺留分放棄は、相続人本人の意思にもとづくものでないと認められませんので、その点は注意が必要です。

また、手続きとして被相続人の生前に遺留分放棄をするためには、家庭裁判所の許可を必要とします。家庭裁判所の許可がない、本人の念書があっても効力は認められません。

審判の条件としては下記内容が審査されます。

① 放棄が本人の自由意思にもとづくものであるかどうか。

② 放棄の理由に合理性と必要性があるかどうか。

③ 代償性があるかどうか(たとえば放棄と引きかえに現金をもらうなど)。

・遺留分放棄の許可申立の必要書類。

被相続人の住所地を管轄する家庭裁判所へ相続人本人(遺留分権利者)が申し立てます。決して親である被相続人ではありません。

必要書類は結構手間がかかります。親が財産目録を作り、不動産の登記簿をあげて目録に追加しておく必要があります。戸籍謄本は役所で入手できます。「家事審判申立書」を書いて必要書類を揃えます。

・家事審判申立書

・不動産・現金・預貯金・株式などの財産目録

・被相続人(親)の戸籍謄本(全部事項証明書)

・申立人(相続人)の戸籍謄本(全部事項証明書)

後継者ではない子に遺留分放棄をさせることは、違法ではありません。でも本人の納得性がなければ、家庭裁判所が認めないということです。

親は十分説明して納得させたつもりでも、遺留分放棄する子にとれば、面従腹背で渋々従っているかもしれません。そういう場合不当な干渉がなかったとは言えないと、家庭裁判所が判断する可能性があります。

◆ 遺留分放棄、まとめ。

後継者でない子が納得している話なら、相続開始後でも特に家庭裁判所の審判なしで遺留分放棄はできますし、相続放棄もできます。要するに、後継者ではない子が十分な特別受益を自覚していれば、遺留分放棄をさせなくても遺言書に従うでしょうから特に問題はないわけです。

しかし後継者でない子が財産分与に納得していなければ、いくら遺留分放棄の制度があってもどうしようもないという、まったく様にならない結論になります。

思惑どおりにならない遺留分放棄ですが、会社を守るため決断するのもオーナー経営者の仕事です。

相続相談は遺言信託か税理士法人かに決着。

知らないと絶対損する長期平準定期保険の美味しさ

知らないと絶対損する長期平準定期保険の美味しさ、

実のところこういうタイトルは本意ではありません。しかしながら世の保険嫌いの方にお伝えしたい価値があるが故に言い回しがくどくなりました。

長期平準定期保険を活用しお金を残す視点で保険のアドバイスをします。今の法人保険で本当に美味しいと言えるのはまず長期平準定期保険です。半損ではありますが解約返戻金の単純返戻率が100%を越す(保険会社によります。)時期がある保険です。

この保険は事業保障として長期的に管理する保険になります。半分は費用化でき解約返戻金の戻りを考えるとかなりの節税効果もあります。また解約返戻金を退職金準備にも適用しやすい保険です。

逓増定期のように解約返戻金のピーク時期が限られていないのでその点、比較的気を使わずに済み、解約時期の融通性があります。

まず長期平準定期保険で必要な事業保障を押さえて退職金額の推移を見ながら追加していく考え方です。CIMG2015

その上で利益がでるときは内緒の裏技、全損保険があります。今時全損で利益を繰り延べできるうまい方法があるのでしょうかと言う声も聞かれますがあるところにはあります。

節税保険、バレンタインショックまとめ。

まず検討すべき法人保険は長期平準定期保険(超長期平準定期保険)と言えるでしょう。

長期平準という意味は長期に渡り保険料が一定であるということです。この保険は満期が各社各様で95歳100歳105歳など様々です。将来の死亡保険金リスクを前払いしているところが解約返戻金が多額になる理由です。

長期平準定期保険こそ比較購買すべき保険であり、解約返戻金のパターンは多彩です。

自分の資金需要(退職時期や設備投資等)に合わせた解約返戻金のピーク設計が必要です。

これだけはどこの保険会社が自分にマッチするか、単純返戻率は十分かを慎重に検討し、比較するべきです。

よく抜け落ちるポイントはどこの保険会社が長期に安全かという視点です。20年~40年以上の長きにわたっての付き合いですから経営状態、格付、外資系か国内生保かという判断も求められます。

ま、嫌味じゃないですが、企業存続率について言えば株式会社は30年でその99.98%が消えるという事実のまえでは それまで自分の会社があるかどうか、ということになりますが。

法人保険の間違いやすい経理処理、注意点まとめ。

法人保険の機能は保障、節税、財務コントロールの3つに集約。

定期保険を法人契約すると20年定期で十分価値がある全額損金。

定期保険を法人契約すると20年定期で十分価値がある全額損金。

定期保険とは一定の期間、死亡保障を確保するための保険です。期間が終われば保障も終わり満期金はありません。いわゆる掛け捨てと言われる保険です。途中で解約すれば、わずかばかりの解約返戻金があります。20年定期保険では、解約返戻率が50%以下になります。

■法人保険の間違いやすい経理処理、注意点まとめ。

◆ 法人の事業保障を低コストで考えるなら短期定期保険。

事業保障を低コストで確保するには、短期の定期保険は、それなりに適切な保険といえるでしょう。保険契約は終身であったり、30年、50年であったりが当たり前ですから、20年間の保障を買う定期保険は短期に属します。

短期の定期保険では貯蓄性はあまりなく、一定の期間の保障を買うという割り切った考え方です。

短期の定期保険では、貯蓄性がありませんから、保障に対する保険料だけになります。節税保険で巨額の保険料に慣れていると、拍子抜けするくらい安い保険料で大きな保障が確保できます。

しかも最高解約返戻率は50%以下ですから、全額損金にできます。本来、保障にあてる保険料は、損金が当たり前なのです。

■法人保険の目的の第一は事業保障という当たり前を噛み砕くと。

◆ 国内生保の20年定期の事例。

法人で事業保障を目的とした、保険期間が20年以内の短期の定期保険についての話題です。解約返戻金がほとんどないと申し上げましたが、一応ピーク時期があり単純返戻率で29%前後と低いながらも、解約すればいくばくかの解約返戻金が出ます。

国内生保に依頼して、被保険者42歳、男性で20年定期保険の提案書を作ってもらいました。

解約返戻率の推移と損金算入割合は図の通りです。法人税基本通達9-3-5の2に従う場合の損金算入推移は、全額損金となります。

■20年定期保険シミュレーション

保険会社:国内生保

種  類:定期保険

期  間:20年

被保険者:43歳・男性

死亡保険金:1億円

年間保険料:526,700円

最高解約返戻率:29.0%

経理処理:全額損金

定期保険で一切の特約を付けずにシンプルに20年定期保険を作ると、上記のような解約返戻率の推移になります。最高解約返戻率が30%以下ですから、全額損金できます。当然、課税繰り延べ効果はありません。

節税目線で見ると、まったく妙味がないように見えるのですが、もともとの保険契約の目的は事業保障だとすれば、目的にかなった低コストというメリットがあります。

年間保険料が50万ちょっとで、1億円の死亡保障が確保できます。保険で節税とか資産運用を考えずに、事業保障だけを担保すると、その保険料は全額損金とすることができます。保険料も驚くような安さになります。

解約返戻金や満期金に期待すると、貯蓄性がある保険になり、保険料がその分お高くなります。保障を買うだけなら、保険積立金に計上し、税金を払ってまで保険で運用することを考えなくてもよいということです。

保障は保障で低コスな定期保険で確保し、資産運用はもっと効率の良い設備投資や債券などで運用すればよいのです。これからの時代の考え方はこの割り切りがとても大事です。

■保険の払済は保険会社によりバラバラ、問合せた驚きの結果。

◆ 短期定期保険を法人が全損でかけるメリット、まとめ。

全額損金として費用化できるということは、保険に入るために税金を払わなくてよいと言うことです。有税で積み立てしないなら定期保険でよいのです。

目的をはっきりさせると、保険メリットの見え方や役割がはっきりします。解約返戻率が高いと言うことはそれだけ余分に保険料を払っているだけです。

解約返戻金にばかりに目がいくと、保険の役割や目的が曇りがちになります。目的がはっきりしていれば、その機能に特化した保険を選ぶことができます。

企業の状況や経営者の価値観によって、考え方分かれて当然なのです。

かつての様に全損保険はなやかなりし頃とは違い、損金算入も条件が厳しくなりました。それだけに目的によっては、20年以内の全額損金定期保険も十分価値があるということを申し上げたかったわけです。

・定期付終身保険の考え方。

節税保険の締め付けが厳しくなり、保険業界も保険の本質に立ち返帰れば、提案すべき方向が見えてくるのではないかと思います。課税の繰り延べを目的とせず、資産運用を考えずに、単に保障を目的とするなら、当然保険料は安い方がよいはずです。

もし保障と資産性が欲しいのであれば、保険料が全額資産計上になりますが、終身保険という選択肢も当然意味をもってきます。定期保険と終身保険を組み合わせるということも検討してよいわけです。

定期付終身保険という保険商品があります。まさに定期保険と終身保険のメリットを組み合わせた保険商品として見直されてくるように思います。

本記事での主張は、短期でかける事業保障目的の定期保険も、見方を変えると十分価値があると言えると言うことになります。

買う側から見た法人保険4割損金の最終価値。

低解約返戻金型終身保険の罪作り、ピンチで解約すれば大損デメリット。

保険積立金はなかなか複雑、さてどう処理するか。

保険積立金はなかなか複雑、法人で契約する生命保険は保険料を費用化できるものと保険積立金として資産計上するものがあります。

資産計上すれば決算書には報告事項として掲載されますが、P/Lには出てきません。キャッシュフローとしては当然マイナスになります。

資金準備には法人保険が一番である理由が3つ。

ただ他の資産に比べると保険積立金の現金化ははるかに容易です。

保険積立の複雑さは金融庁の通達や税制改正の影響を受けたり、課税当局の判断がからんだりと込み入ってくる場合があります。

配当金があれば当然保険積立に加算されるべきものですが、この辺まで正確に経理処理することはそれなりに難しいと言わざるを得ません。CIMG2018

実務的にはもっと複雑なケースもあります。古い時代に契約して一度CV(契約転換)しているような医療保障付の定期付終身保険などは経理担当者が変わるともう全くわかりません。保険会社から保険積立金の明細を出してもらっても金額は一致しないし、保険会社に問い合わせてもCV(契約転換)以前の保険料の内訳は判明しないことすらあります。

また終身医療保険なのに主契約として10万円の終身保険部分が隠れていたりします。当然医療保険部分は費用ですが10万円の終身保険部分は保険積立となります。提案書などの資料に保険料の内訳として主契約と特約ごとの金額明細があればそれを残しておくことが必要です。

もちろん正確にできていなくても保険金や解約返戻金を受取った時には保険積立金を取り崩して残りの部分を雑収入として処理することになりますから、大きな誤りがなければ良しとするようなところでしょうか。

法人保険の間違いやすい経理処理、注意点まとめ。

法人保険で頼れるアドバイザーの見分け方、事例を紹介。

法人保険で頼れるアドバイザーの見分け方、事例を紹介。

今やネット時代ですが、法人保険はそういうわけにいきません。法人保険の選択や管理は、税務や法律、経営上の問題や事業承継・相続設計まで一定の知識を必要とします。社内のブレーンだけで判断するのは、現実的とは言えません。

そうかと言って、法人保険の頼れるアドバイザーを見つけることは、それほど簡単なことではありません。

■法人保険の間違いやすい経理処理、注意点まとめ。

◆ 国内生保のアドバイザーとしての限界。

よく企業を訪問するのが、生保レディです。しかし彼女らに多くを期待することは無理があります。営業部長なる支部長がついて来れば、ある程度知識と経験もありますが、専属担当とはなりません。2年以内に転勤になり縁が切れてしまいます。

代わりの営業部長が、どこまで親身になってくれるかは未知数です。必要なのは短期的な支部の成績ですから、長い目でアドバイスを期待することは仕組み的に無理があります。やはり保険の販売を目的とした営業活動です。その点では、アドバイザーとして多くを期待することには、限界があります。

◆ 銀行や証券会社の保険提案は副業感覚。

銀行や証券会社も保険を扱っていて、あれこれ提案してくれます。でもやはり転勤族、しょせんあてにはなりません。それに保険関係の知識は、個人差が大きすぎてどうにもなりません。

生命保険得意の証券会社の営業マンが来て、あれこれ説明しますが、保険の加入目的すら分かっていないようなケースも珍しくありません。

保険商品も相手の事情を読み込んで提案するレベルではなく、研修で教えられえた新製品をもってきたりします。最大の乗合代理店なのに、比較検討などとは夢にも思えません。

金融機関の保険販売は知っていることは知っているが、知らないことは知らないという底の浅さが見え見えです。

証券会社や金融機関、士業の先生は、保険のことではアドバイザーとしてはあまり役に立ちません。売りたい商品は、付け焼き刃で詳しいですが、他の商品情報、メリットとデメリットの比較検討では限度があります。本業でないだけに知識が浅く、無理があります。

あくまでも固定給の人がやる副業感覚です。これでは大事な法人保険を任しきれません。

■法人保険で圧倒的な結果を出すための企業情報データベース活用法。

◆ 押しの強さと、特化型代理店の強み。

銀行系の代理店や証券会社の提案では、保険で大事な説得と押しが弱いので、顧客もなかなか決めることができません。これでは保険を買う方にも、実は迷惑なのです。

しっかりアドバイスしてメリットを示し、契約まで持ち込まなくては、保険契約というものはなかなか決断できるものではないからです。

となると外資系の保険会社専属の保険営業か、保険代理店という選択肢に絞られてくるように思います。外資系の保険会社の所属する保険営業は経験年数によりますが、それなりの人物も時々います。

乗合の保険代理店は、やはり知識・経験・売り込みの強さでは図抜けています。とくに自分の得意パターンを持つ保険営業は強いです。

得意分野に特化した代理店レベルになると、徹底的に情報武装しています。税理士以上に詳しくて、わかりやすい説明をします。あらゆる変化技、裏ワザの知識も豊富です。

しかしそこまでの専門家でも、顧客のフォローは完全にできません。

また優秀な乗合代理店の営業がいても、いつまでも保険業界で元気でいるとは限らないのです。保険とのお付き合いは、数年から数十年に及ぶ長いものとなります。

ここが法人保険を縦横無尽に活用するときのネックになります。よきアドバイザーに出会っても、どこかで縁の切れ目がきます。

そういう点では、どうしても社内にセミプロを育てるか、経営者自身が一定の知識を身につけて、キーポイントを抜かりなく処理する必要があります。

■法人生命保険の解約返戻金を把握することがピンチの会社を救う。

◆ ネット時代の有資格者の価値と特化型アドバイザー。

法人保険に限らず、会社の財務でも労務問題でも、また補助金などの申請においても素人がネットで情報を収集すれば、ある程度のことまでできるようになりました。

ネットがない時代、有資格者は別格の専門家として頼りにされてきました。しかし今ではアドバイザーとしての価値が、様変わりしました。

有資格者の専門家としての価値が低下し、分野を特化した専門家の価値が上がってきました。たとえば税理士さんでも得意分野があります。経験的に申し上げれば決算専門の税理士さんは、相続対策の経験は少ないです。また不動産を活用した節税にも明るくないです。ところが不動産評価に強い税理士さんもいます。もちろん法人保険が得意な税理士さんも、たまに見かけます。

また法人保険を販売する代理店は、お得意のパターンをもっています。当然ながら得意でない保険商品に対しては知識も少ないですが、なにより熱がはいりません。ゆえに何ごとも専門家、それも特化型の本当の専門家でないと、ベストなアドバイザーにはなれないようです。

◆ 法人保険の専門家と言えるアドバイザーはわずかしかいない。

仕事柄(hokenfpは保険ブログが仕事ではありません。)いろいろな専門家や情報源と接します。その中でも詳しい専門家が、時折いらっしゃいます。

先日も貴重な話を聞く機会がありました。何事も専門家、しかし実感として本当の専門家はわずかしかいません。弁護士でも税理士でも有資格者として知識だけでなく継続的に情報収集や勉強をされていると思いますが、それだけでは万能ではないのです。

得意分野がありそれを外すと、一般的知識にとどまることが多いようです。士業の先生方に相談するにしても、相手の得意分野、経歴、実績を見た上でないと奥の深い相談はできないのです。もちろん保険分野においても、同じようにアドバイザーといってもピンからキリまであります。肩書きで相手の能力を測ることはできないように思います。

■生命保険会社が残高証明を出せない理由。

◆ 特化型の専門家の中でアドバイザーを探す。

ただ特化型の本当の専門家に出会うには、それなりのアンテナとネットワークが必要です。

自分が抱えている課題を解決する提案ができれば良いのですが、経営者はもっと良い解決策はないかと模索します。通り一遍の解決では満足せず、さらに踏み込んで行くからこそ経営者なのです。その結果として、提示された提案のウラをとろうとセカンドオピニオンを探します。

こういう貪欲さが、本当の専門家的アドバイザーに出会う機会を拡大します。本当の専門家に出会うには、思いのほか手間がかかるということです。

保険代理店でも同様です。税理士顔負けの税制情報に明るい代理店もいます。とにかく情報が早い代理店もいます。相手の人格と人間性、知識の奥の深さはさまざまです。法人保険は事業保障の設計だけが目的ではありませんから、特に詳しいアドバイザーが必要になると思います。

相続・事業承継、財務などにも明るくないと、強引なおすすめしかできないことになります。それはそれでGNP(義理人情プレゼント)戦術ですからよし悪しは言えませんが、専門的な情報が加われば鬼に金棒となります。

■法人保険の損金ルール、改正前の既得権見直しチャンス。

◆ 特化型営業で自分ブランドを構築。

特化型のアドバイザーは、得意分野を絞り込みます。そして○○なら誰それという自分ブランドを構築します。

買う側から言えば、保険に限らず何ごとも専門家を見つけることです。反対に売る側の立場から言えば、いかに得意分野に特化した自分ブランドを構築するかが、生き残りのポイントのように思います。

法人保険の頼れるアドバイザーは、特化型の専門家に出会うことが大事です。どこにそのようなアドバイザーがいるかは、会って話して問題点を投げかけてみないとわかりません。セミナーで意見を聞いたり、紹介を受けたりしながら、出会いの機会を増やしていくことがポイントになるように思います。

◆ 法人保険で頼れるアドバイザー、まとめ。

法人保険の選択をするときに、頼れるアドバイザーが必要なことを、事例をあげて説明してきました。法人保険に限らず、保険は二面性がありアドバイスする角度によりデメリットがメリットに見えたり、その逆も起こります。

また買う側の状況や時期、考え方によってところ変われば品変わるで、考え方の幅が広がります。雑損失ですら、儲けであるように思えたりします。

法人保険の第一の目的は事業保障の確保ですが、法人のリスクは多岐にわたります。それをすべて保険でカバーすることはできない相談です。しかし法人で契約する保険の機能や役割をきちんと説明し、納得させてくれる専門家が良きアドバイザーになるように思います。

セカンドオピニオンとしてのアドバイザーを求めても、それほど簡単に出会うことはできません。まずは、中小企業は複数の生命保険代理店と取引をされて、提供される情報、アドバイスの方向性と質を確認して信用できるかどうか判断してください。売らんかなという、売込みが見え見えのアドバイザーは、避けた方がよいということは言うまでもありません。

法人保険の失効は、思いがけずリスクが大きい理由を具体的に。

買う側から見た法人保険4割損金の最終価値。

生命保険金詐欺の採算が取れない理由。

生命保険金詐欺の採算が取れない理由。

 

世に生命保険金詐欺はいろいろとありました。生命保険金は死亡保障ですから金額が大きくなります。それだけに保険金目当ての犯罪も起こりやすくなります。

◆保険会社からすれば不正な保険金取得は無効です。

約款には「重大事由による解除、詐欺による取消、不正取得目的による無効」に関する規定があります。不正な詐欺による保険金請求は契約解除となり保険金も支払わないし払込保険料も返還しませんという立場です。

通常の告知義務違反なら解約返戻金は支払われるでしょうが悪質な場合は不正取得目的による無効となり解約返戻金の支払いがされないことがあります。

「払込保険料は返却しません。」というのは各社同じですが解約返戻金を支払うかどうかは明確に規定されていないケースが多いようです。悪質度により変わるということでしょうか。CIMG2011

 

また「解約」と「解除」は意味が違います。「解約」を一歩進めて保険会社の立場で将来にわたって契約しない意思を示しているのが「解除」です。

それはさておき、保険金詐欺もっとも悪質なものが保険金殺人ですが、どうも事例を見ていると再犯の傾向があります。一度うまくいけばまた犯行に及ぶ、それも規模を大きくして悪質さが増します。その結果、保険会社の支払い拒否にあい犯行が明るみに出ます。

過去の保険金殺人を見ても同様の傾向が見られます。一度味を占めると巨額な一時所得が入りますから金遣いが荒くなり遊び癖が付き、結果貧すれば再犯に及ぶというパターンです。

当然長い目で見たら採算が取れないのは当たり前です。失うものの方がはるかに大きいのに相変わらずの事件は起こり続けます。

果たして表に現れない保険金殺人がどれくらいあるのか、なかなか興味あるところです。

告知義務違反のリスクと知っておきたい告知のさじ加減。

睡眠時無呼吸症候群になると生命保険に入れないのか。

保険の事務手数料は3%の値引きと同じ意外と大きい。

本来一般的な団体扱いの事務手数料と言えば、会社が窓口になって保険募集を行い、社員に変わって会社が保険料を取りまとめて保険会社に払う仕組みに対する手数料を意味します。

保険契約を希望する社員の窓口となって、保険料を従業員個人の給料から天引きします。この方法を「団体扱い」などと言います。

しかし、契約者が会社であり保険料も会社が負担する場合でも、契約が10人以上集まれば団体契約とすることができます。募集や保険料の取りまとめなどの事務作業がなくても、団体として割引が適用されます。

保険料の支払いに対する事務手数料が割引となると、実質的な保険料の割引です。

事務手数料の割引は、保険料が大きくなれば金額も大きくなります。意外と大きい割引になります。

団体契約をお考えの経営者に向けて、事務手数料のメリットを詳しくまとめました。

■法人保険の間違いやすい経理処理、注意点まとめ。

◆ 事務手数料は、会社が保険料を取りまとめて支払う手数料。

生命保険会社によって、事務手数料の割引率には違いがあります。しかし同じ生命保険会社に加入している従業員が、10人以上集まれば「団体扱い」にすることが可能とされています。

「団体扱い」で保険料を支払うことにより、従業員にとっては、

・保険料の割引が受けられる。

・支払い忘れが起こりにくい。

・年末調整の際の「保険料控除等申告書」に会社側があらかじめ記入してくれる(場合が多いと思われます)。

などのメリットがあることから、従業員が契約している保険が、その勤め先である会社が「団体扱い」の取り扱いをしている保険会社のものであれば、従業員は、そのメリットを受けるために「団体扱い」を希望することが多いと思われます。

法人が契約者で、保険料も法人が全額負担しているような場合でも、社員である被保険者が10名以上いれば、同じように事務手数料の割引を受けることができます。

このケースでは、社員から保険料を徴収して取りまとめる必要はありませんが、事務手数料の対象とされます。

■養老保険は福利厚生か、節税メリットが残るハーフタックスの功罪。

◆ 事務手数料は、会社の営業外収入、経理処理について。

事務手数料の収入は、あくまでも会社に帰属するとの考え方です。これが一般的でしょう。

各従業員の保険料の取りまとめのほか、会社を契約者とする保険料についても一緒に取りまとめていることも多くあります。まとまった保険料の額になれば、会社にとっても事務手数料収入は貴重な収入となる可能性があります。

事務手数料の消費税も割引となりますから、預かり消費税として処理することも必要になります。

<会社の仕訳例>

営業外収入である雑収入を使用することが一般的です。

(借方)預金/(貸方)雑収入

最終的に会社が受領する生命保険会社からの事務手数料は、会社の収益(益金)に計上しなければならないということです。

全額会社の収益に計上するケースであれば、その全額が会社の収益(益金)になります。各従業員部分を従業員に帰属させるケースであれば、その帰属させた部分以外の残りの部分について、会社の収益(益金)に計上することになります。

■低解約返戻金型終身保険の罪作り、ピンチで解約すれば大損デメリット。

◆ 事務手数料が割引される契約条件。

「団体扱い」適用にはいくつかの条件があります。

・保険会社が定めた人数を満たすこと。

(10名以上で「団体扱い」が適用となる保険会社が多いようです。)

・保険料の払方(月払・年払、銀行振込・口座引落 等)が同一であること

一般的には、契約初年度は事務手数料の割引はありません。2年目以降の保険料振込みからになります。3%+消費税が2年目以降ずっと事務手数料が割り引かれて、営業外の雑収入となって入ってきます。

そこから何年継続するかわかりませんが、1年だけでなくその間ずっと割引が利きますから、その額はいかに大きいかわかると思います。

たとえば1,000万の保険料なら30万+3万=33万になります。10年かけていれば330万と半端でない収入になります。完全な収益事業になっています。

このため、節税保険が盛んなりし頃は、保険料が大きくなりますから3%の事務手数料も大きくなります。

裏の手では、必要な契約は1件だけでも、無理やり保険料の安い契約を9件同時契約すれば、全体としては保険料が安くなるような逆転現象を利用して、契約をおすすめすることもありました。

■変額保険のデメリットは長期塩漬けリスクと早期解約リスク。

◆ 事務手数料が廃止になる国内生保、既契約はどうなる。

配当がある大手国内生保は、2024年10月以降の契約より、事務手数料が廃止になるという案内が届きました。割引競争をしているかと思えば、事務手数料の廃止とは、顧客サービスに逆行しています。

事務手数料の3%+消費税を保険料から割引くことは、保険会社にとっても負担が大きいと言うことかと思います。会社の経理に保険料を取りまとめてもらう代価として事務手数料があるのですが、実情は契約者が会社であるために保険料も会社が一括で支払います。それほど手間がかかるわけではありません。

とくに養老保険のハーフタックスで、事務手数料を割引しているケースが多いと思います。保険料は生保団体ネットなどから振込用紙を取り出して振り込むだけですから、取りまとめ作業があるわけではありません。

事務手数料が廃止になることは、やむを得ないかもしれません。しかし他の保険会社からはそのような情報がありませんので、国内生保一社だけの方針かもしれません。既契約の割引は残るそうですから、すぐさま他社へ切り替わることはないと思いますが、競争は激しくなるように思います。

割引率は、保険会社により若干異なります。また事務手数料を廃止している保険会社もありますので、それぞれにお問い合わせが必要です。

■保険の払済は保険会社によりバラバラ、問合せた驚きの結果。

◆ 法人保険の事務手数料は3%の値引きと同じ意外と大きい。

法人契約の生命保険の事務手数料は3%の値引きと同じ、意外と大きいことはご理解いただけたかと思います。

これは1%を争う解約返戻金の返戻率では実質の返戻率において、とても大きなことになります。

生命保険の事務作業は、大した仕事ではありません。生命保険会社によって違いますが、所属員の確認が主な仕事です。保険会社から送ってくる被保険者リストを確認し、退社して所属員でない場合、回答をする仕事です。

一般的な保険事務は社員の給料から保険料を控除して一括で振込む事務作業です。しかし法人契約の生命保険では、法人の費用から一括で振込みますので社員の給料から天引きというようなことはありません。純粋な意味での事務手数料とは少々異なります。

◆ 保険料の送金手数料は、契約者負担。

仮受消費税は別にしても、これは実質保険料の割引と同じですから、大きいと感じてしまいます。

通常保険料を振込むときは、振込手数料は保険会社が負担します。しかし事務手数料を受け取るときは、振込手数料は契約している会社側が負担することとなっています。老婆心までに補足させていただきます。

◆ 法人保険の団体扱い事務手数料、まとめ。

事務手数料は経営者、役員の事業保障を対象とする生命保険も同様の割引対象になります。考えてみれば妙なことですが、会社にとっては結構大きなメリットがあります。保険料が多きいですから3%の事務手数料も大きくなります。

大手企業では、保険会社と契約し社内の福利厚生制度として、生命保険を取りまとめているところもあると思います。結構、保障額に対して保険料が安くなるようです。中小企業では、ぜいぜい節税目的半分の福利厚生制度として、養老保険のハーフタックスを導入していることが多いのではないでしょうか。

どちらにしてもこのお得は、契約が続く限りの権利ですから、最終的にはとても大きな金額になります。お見逃しなく。

養老保険は福利厚生か、節税メリットが残るハーフタックスの功罪。

買う側から見た法人保険4割損金の最終価値。

保険料には払込猶予期間があり、口座振替できなくても自動振替貸付。

保険料には払込猶予期間があり、口座振替できなくても自動振替貸付。

生命保険を契約すると、定期的に保険料を払わなくてはなりません。ほとんどのケースでは、銀行の口座から自動的に保険料が、振替えられるようになっています。

口座振替はいちいち保険料の振込みを気にしなくてよいので、とても便利なのですが、銀行口座の残高を確認しないといけません。うっかりしていると、残高不足で保険料が落ちないというようなことが起こります。

保険料が口座振替できなかった場合、いきなり保険契約が失効し、保障がなくなるわけではありません。

保障はどうなるのか、払込猶予期間はいつまであるのか、払込みの方法はどうすればよいのかをまとめました。

また、万が一失効というようなことになった場合の対応方法、そして保険を有効に復活させることはできないのかについても詳しく解説しています。

■法人保険の間違いやすい経理処理、注意点まとめ。

◆ 保険料の払込期限と払込猶予期間はいつまでか?

保険料の払込みは、払込猶予がどこまであるか、気になるところです。保険料の払込猶予期間がどこまであるか知っておく必要があります。

年払いを例にとりますと、払込期月の翌月の1日から翌々月の月単位の契約応当日まで振込猶予期間があります。(ただし、契約応当日が2月、6月、11月の各末日の場合には、それぞれ、4月、8月、1月の各末日まで)

ずいぶんややこしく感じますが、例えば6月10日が契約応当日の年払契約の場合、払込期間は6月30日までですが、保険料の払込猶予期間は8月10日までとなります。

それを過ぎると失効というわけです。

図をご覧ください。契約応当日とは、月ごと、あるいは年ごとの契約日です。月払いの場合4月10日が契約日であれば、5月の契約応当日は5月10日です。年ごとの契約応当日ということになれば、翌年の4月10日になります。

保険料の支払期間は、契約応当日の属する月の末日までとなります。それ以降が払込猶予期間ということになります。

払込猶予期間は、月払いと年払い(半年払い)では、期間設定のパターンが異なります。

月払いは保険料払込期間の翌月末まで、年払い(半年払い)は、保険料払込期間の翌々月の契約応当日までとなります。

■保険の払済は保険会社によりバラバラ、問合せた驚きの結果。

◆ 口座振替ができなかった場合の、保険会社の対応。

口座振替は、自動で処理されます。口座の残額が不足して振替えができなかったときに、いつまでに振込めば間に合うかかという払込猶予期間という問題が出てきます。

実際は、一般的に下記のような対応になります。しかし保険会社により対応が微妙に異なりますので、必ず確認が必要です。

≪月払契約の場合≫

当月分の保険料が残高不足で振替えできなかった場合についての事例です。もし保険料払込猶予期間内であれば、翌月に2カ月分の保険料を口座から振替えるという処理が一般的です。翌月の振替日の前営業日までに、2カ月分の保険料を口座に用意すれば問題はありません。

≪年(一括)払・半年(一括)払の場合≫

年払いのケースです。口座の残高不足で振替えできなかった場合は、保険料払込猶予期間内であれば翌月に再度保険料を口座から振替えると言うことになります。翌月の振替日の前営業日までに振替予定金額を口座に用意すれば事なきを得ます。

口座振替の振替日は、保険会社により異なる場合があります。また金融機関休業日の場合は、翌営業日が振替日となります。早めに入金しておくと安心です。

保険料が口座から落ちなかった場合、保険会社から払込票が付いた「保険料お払い込みのお願い」などが送られてくることがあります。2回目の口座振替に間に合わなかった場合、払込猶予期間までに払込票で振込んでください。そうすれば、生命保険契約は有効に継続します。

■保険の失効を失敗させる自動振替貸付の恐怖と具体的対応策。

◆ 保険料の自動振替貸付(保険料の立替えシステム)

払込猶予期間の月末までに保険料の払込みがなければ、いきなり失効するわけではありません。解約返戻金の範囲で保険料の自動振替貸付が適用されます。

ただし契約中の保険に、保険料を立て替えるだけの解約返戻金があることが条件になります。契約して年数が短い場合や保険の種類によっては、自動振替貸付が適用できないこともあります。

また自動振替貸付が行われていても、解約すれば自動振替貸付はなかったものとして取り扱われることになっています。生命保険を失効させないため、二重三重のセイフティーガードが用意されています。

保険料の自動振替貸付が適用されている契約について、解約返戻金の範囲で未払込保険料を自動的に立替えて保険料に充当した場合はどうなるのでしょうか。これは、あとから足りない分の保険料を払い込めば、自動振替貸付がなかったものとして取り扱われます。

ただし、自動振替貸付の取消期限などの対応は保険会社各社異なる場合があります。契約している保険会社にお問い合わせいただき、間違いない処理をお願いします。

◆ 保険料の払込猶予期間が過ぎると失効へ。

保険料の払込猶予期間が過ぎ、自動振替貸付が出来なかった場合、生命保険契約は失効へと進みます。

保険契約が失効すると、保障がなくなります。失効後、保険事故が発生しても保険金が支払われないということになります。

振込期間までに振込みがなければ、一般的には「保険料お支払いのお願い」が届きますので、普通はここで保険料が口座振替できなかったことに気づきます。

翌月の口座振替までに2カ月の保険料を口座に用意しておけば、2カ月分が口座振替され、一件落着となります。もし猶予期間を過ぎてしまうと、復活期限と失効のリスクを書いた督促のような振込案内が届きます。

ここまでになる前に、保険料を振り込むことで失効を回避することができます。考えてみればそりゃそうです。一回振込み忘れで即失効は厳しすぎます。

■法人保険の失効は、思いがけずリスクが大きい理由を具体的に。

◆ 払込猶予期間が過ぎて失効した場合の復活手順。

さまざまな事情で、払込猶予期間を過ぎてしまい生命保険契約が失効しても、それまでの保険料を払い込むことで生命保険契約を復活させることができる場合があります。

失効から復活できる可能期間は、一般的に3年と言われています。しかしこれは保険会社や保険商品により、異なることがありますので注意が必要です。

中には数カ月であったり、復活を認めていなかったりするケースもあります。方々間違いがないよう保険会社に確認を入れてください。

失効した場合の注意事項として、失効しても復活という手がありますが、被保険者が健康体であればという条件が付きます。

復活できなければ、一般の生命保険契約で、失効中の保険を置いておく意味はありません。解約して解約返戻金があればそれを受取って終わりです。もちろん保障はなくなります。

・法人契約では失効先延ばしもあり。

法人契約の生命保険では、失効後解約せずの放置しておくことがあります。解約すれば、解約返戻金に含まれている雑収入が課税対象になります。利益の繰り延べを目的としていれば、失効後どの時点で解約するかは、出口対策との相談になります。

キャッシュを預かる経理部門にとって、翌期で良いなら翌期に解約したい気持ちもあるでしょう。そういう意味で解約を先送りするテクニックとして、失効が使われることがあります。

■低解約返戻金型終身保険の罪作り、ピンチで解約すれば大損デメリット。

◆ 保険料払込猶予期間、まとめ。

口座振替の生命保険の保険料が落ちなかった場合、どこまで猶予期間があるか、猶予期間を過ぎるとどうなるか、失効するとどのような問題が発生するのか、また復活可能な期間について解説してきました。

保険会社にとっても、保険料が払い込まれなければ、契約がなくなり保険料収入がなくなります。契約者の利便性を図りながら、払込猶予期間や自動振替貸付、さらには復活という、あの手この手の救済処置を用意しています。

口座振替できなくても、翌月の保険料の振替日までに2カ月分の保険料を用意しておけば、問題はありません。経済的に余裕があれば、払込期間内に口座振替ができるよう残高を確認しておくことがベストです。

がん保険、法人の全損既契約は保険金請求が大問題になる深い理由。

法人保険の損金ルール、改正前の既得権見直しチャンス。

生命保険を失効させたければ口座振替はやめなさい。

口座振替は保険料の支払いが自動的に適用される制度ですが、

生命保険を失効させたければ口座振替はやめなさいと申しあげます。

そんなことはわかっていると言いつつも生命保険を意図的に失効することでメリットがあるのは法人契約の生命保険だけです。複数の関係者が絡むがゆえに失効失敗などという落とし穴があります。保険を失効させるテクニックは下記に書きました。

保険の失効を失敗させる自動振替貸付の恐怖と具体的対応策。

生命保険の失効を有効に活用するというような、まれにそういうケースも発生します。

発生する雑収入を翌期に繰り延べたいときに保険料を払わずに放置すると期限が来れば自動的に失効します。そのまま消滅時効に注意しながら解約するまで放置するわけです。

保険会社からは失効のお知らせと復活の案内が届きます。生命保険失効の最大のリスクは保障がなくなることですが解約返戻金はそのまま凍結できます。凍結という意味は増えもしなければ減りもしません。まさにがっちり凍結です。

CIMG2005課税当局には解約返戻金が発生したときにしか支払調書が行かないので生命保険の失効を把握するすべがありません。

ただ生命保険を失効させるにも注意事項があります。多くの場合保険料は口座振替になってますから自動で保険料が引き落とされます。

生命保険を失効させるなら用心して契約応答月の3ヶ月くらい前に保険料の支払方法を振込に変更しておく必要があります。

ここを失念すると生命保険は失効どころではありません。でも実務的にはそれだけでは安全ではないのです。

しっかり経理担当者に失効させる生命保険契約を指定し振り込まないよう念押しをして、保険会社から送ってくる振込用紙を自分の目で確認し別に保管することです。振込用紙が届きますと毎年払っている保険料はそのまま振り込まれる危険があります。

法人保険はテクニックに頼ると失敗する理由。

くれぐれも社内的な不手際で失効失敗などという笑えない失態がないようご注意ください。

老婆心までに申し上げると、保険には親切なことに保険料自動振替貸付という制度があります。自動的に適用される制度ですので 「適用させない」 ことでないと失効しません。ただ「自動振替貸付を希望しない場合には、自動振替貸付が行われた後でも、一定期間内に解約または延長(定期)保険・払済保険への変更手続きをすれば、自動振替貸付はなかったものとされます。」という規程もありますので、そのような事態になった場合各保険会社に速やかにお問い合わせ下さい。

なにごとも用心深くないと簡単なはずの生命保険失効が、連携ミスが原因で無用な雑収入を発生させ、払わなくてもよい税金というコストを負担する羽目になります。ご注意を。

損保は万全・生保は手薄、リスク評価すれば大きな間違い。

損保は万全・生保は手薄、リスク評価では救いがたい間違いです。

損保とは損害保険です。自動車保険から火災保険、PL保険なども損保の分野になります。

自動車保険や火災保険に加入していない企業はさすがにないと思います。思いがけない事故や災害がもたらすリスクは誰しも不安に思いしっかり保険でリスクをヘッジしています。損保分野ではほとんどの企業が起こるかどうかはわからない万が一にしっかり対応しているのが普通です。CIMG1998

しかるに生命保険の分野では法人でも個人でも不十分なケースを多く見かけます。なぜそういう差異が起こるのでしょうか。

事故や災害はいつ起こるかわかりませが、起こらないかもしれません。人にかかるリスクは避けて通れません。人は一家の主だろうが会社の経営者だろうが老いていき病気になり死にゆく運命です。

全損ガン保険が狙われる理由。

誰一人、生老病死の定めから免れることはできません。当たり前ですが人間の死亡率はすべからく100%なのです。

生老病死を目の当たりにすれば保険の真価は形式要件で私情抜き。

それだけに生命保険をしっかり活用して人の万が一に備える必要があるのです。

法人でも個人でも生命保険を手薄にしているのはリスク管理上救いがたい大きな間違いと言えるでしょう。

ただ生保損保のようにパターン化されていないから難しく、かつ人のリスクに対する考え方は多様なので手薄になるケースが多いものと思われます。

私を含めて多くの方は体が健康なうちは自己過信があります。いつかは病気になり死ぬ運命であることは知識としては理解していますが、当面自分には関係ないとお思いのことでしょう。

損保リスクは健康であれば再建できますが、生保リスクは人の生死という点からみればはるかに大きいのです。

余裕があるときに生命保険の保障額と会社の借入金、事業継続に必要な資金を試算して保障額が足りているかどうか見直されることをおすすめします。

法人保険の間違いやすい経理処理、注意点まとめ。

法人保険で会社の損益をコントロールする裏ワザ

法人保険で会社の損益をコントロールする裏ワザ。

裏ワザと書きましたが怪しい処理ではなく合法的な事務処理で会社の損益をある程度コントロールすることが可能です。

このやり方は本業の収益が安定しない会社にはありがたいスキームです。CIMG1994

P/Lでは保険料は販管費に費用として表示されますが解約、払済、名義変更等で発生する雑収入や雑損失は営業外収益/営業外費用の欄に表示されます。

その結果経常利益が調整できます。法人保険を契約すると経理処理として資産計上したり損金で費用化したりします。ただ資産計上した分の現金残高があるわけではないので払済保険に変更すると雑収入がでたり雑損失がでたりします。これを活用します。

また逓増定期の名義変更スキームでも半損の場合結構大きな雑損失が見込めます。ただし雑損失の発生時期に制限があります。

保険は保険料の支払いをストップすれば失効します。保障はなくなりますがそのまま解約返戻金を塩漬けにできます。増えもしませんが減りもしません。好きなときに解約して雑収入を出せば良いことになります。

3年以内なら診査はいりますが復活させてその間の保険料をまとめて費用にできます。

法人保険の解約時期を誤る大損リスクと解約管理のポイント。

これらのテクニックはある程度の保険の専門的な知識と反面のリスクを把握しておかないとおすすめできません。

保険を払済にすれば保障は小さくなります、解約しても名義変更しても保障はなくなります。失効テクニックもその間の保障が切れますし復活できるという保障はありません。

保障がなくなったからと言って健康上の理由で別の保険に加入できるとは限りません。

なにごともやりすぎは良くないのでぎりぎりの選択だと思ってください。CIMG1975

もう一つの難点は保険の管理が煩雑になります。毎月保険のことを忘れないように頭に置いておく必要があります。

普通は保険に入ったらそれっきり契約内容もうろ覚えで毎年保険料だけが引き落とされます。契約内容のお知らせさえろくに見ないのがよくあるパターンです。

でも裏ワザを使うならそのレベルの管理では心もとない限りです。人間は忘れる動物です。その結果タイミングを逃したり、勘違いしたりしてそんなはずではなかったということも起こります。時間が経てばなるほどと感心したスキームが怪しく見えてきたりします。

生命保険は一人の専門家よりセカンドオピニオン。

保険の管理がある程度のレベルでできて信頼できる代理店などの専門家がアドバイザーとしてついている必要があります。

でなければむやみに裏ワザに頼らない方が賢明であると申し上げておきます。

忘れてもよい保険、忘れてはいけない保険。

法人保険の解約と管理のポイントをまとめました。

法人保険の解約と管理のポイントをまとめました。

法人で契約する保険の管理と言えば、保険料の支払いだけではなく保険積立金の管理、解約の時期の管理などが重要になってきます。すすめられるままに、あるいは節税目的で、期末ぎりぎりにとりあえず契約するような場合は出口対策どころか、解約時期の管理さえできていないということがあります。法人契約の保険は事業保障だけが目的ではありませんから、しっかりとした解約管理が重要です。

ありえへん!?ガン保険の解約返戻金減額、給付金受取りの落とし穴。

◆ 保険会社は指定の書類が提出されれば支払。

保険会社は解約返戻金の支払いに必要な要件がみたされてた書類が揃い、それが真正であればためらいなく支払います。CIMG1993

保険の解約に必要な書類は各社微妙に異なります。保険証券を必要とする会社、必要としない会社があります。

最近では保険証券は重要な意味をもつものではなく契約の覚えのような機能になりました。紛失すれば再発行の請求をすればよいし、解約するときに保険証券がなくても実印と印鑑証明があれば事足ります。最近では印鑑も必要なければ保険証券も発行しない会社もあり、より管理がやりにくくなっています。

実印は金額により不要な会社と必ず実印と印鑑証明を求める会社があります。金額により不要な会社では解約返戻金が少額の場合(例:100万以下)証券面の印があれば解約は可能です。すなわち実印でなくても解約返戻金は入金されるケースがあります。

解約返戻金の振込口座はもともとの引き落とし口座になりますが、別口座を指定することも可能です。ただし「※契約者様名義の口座に限ります。」と記載されていますのでここで一応の歯止めがかかります。契約者様名義の口座に限ります。と記載されていない解約請求書を見たこともありますが、これは同じく契約者様名義の口座かどうかの確認が入ることでしょう。

生命保険の解約返戻金はいつ振り込まれるか、各社比較を事例で紹介。

生命保険解約で失敗したくない方、ベストな手順公開!

◆ 経理責任者の印鑑管理と保険契約。

実質的な結論として経理責任者に実印管理から銀行印も一切任せていれば、これは保険の解約返戻金だろうが売掛金だろうが自由に動かせます。経営者自ら実印管理をされていれば大口の保険の解約返戻金は勝手に手続きすることはできません。中小企業では決済印だけは経営者自らが管理し捺印するケースがあります。これは保険の解約管理でも有効です。

法人保険の解約返戻金は会社の継続に必要な緊急資金です。また法人で契約している保険を解約するということはその分の保障がなくなります。様々な責任が伴う保険契約の管理ですから経理責任者任せにせず、経営者自らの責任と判断で解約時期を押さえておくことが望ましいと言えます。

保険管理のポイントは、きちんと保険契約をリスト化し、

  1. 短期で解約すべきもの

  2. 長期的に管理すべきもの

  3. 解約時期が比較的自由なもの

に区分して定期的に管理すべきです。

またもう一つの管理の切り口として事業保障の合計額と解約返戻金の推移も時系列で一覧表にしておくと全体像が把握しやすくなり処理忘れがなくなります。これは手間がかかりますが、簿外のキャッシュフローが明確になり設備投資などの計画が立てやすくなります。

この辺は自分の使い勝手が良いようにフォームを設計すればよいのですが、解約返戻金の集計表は、毎年の解約返戻金額をエクセルに入力することで契約している保険全体の概要がつかめます。解約返戻金を含めて総合的な保険管理には専門的な知識と経験がある程度必要になりますが、解約返戻金の集計表を作る過程で理解が深まるものと思います。

消滅時効にかかる解約返戻金の請求権の真実に迫る。

法人保険の間違いやすい経理処理、注意点まとめ。

低解約返戻金型保険につきまとう不安の正体を看破。

低解約返戻金型保険につきまとう不安の正体を明らかにします。

終身保険でも逓増定期保険でも初期低解約型保険が見栄えが良いので人気があるようです。

逓増定期保険なら5~10年でピークを迎えます。終身保険の低解約返戻金型は契約年齢と保険会社にもよりますが10~20年以上もの間、低解約返戻金の期間があります。

普通に説明すれば確かに

法人で保険を契約し引退の時に退職金の一部として現物支給を受ければ経営者が個人で相続対策の終身保険に入るより圧倒的に有利になります。

CIMG1993個人の役員報酬から保険料を払うと言うことはその分の所得税や住民税も負担しているのと同じことです。逓増定期保険なら1/2損金ですから法人の税負担の軽減にもなっています。

退職金として保険の名義を変更する時は有利な退職金税制で支給できますし解約返戻金相当額で評価されますから、そのときは低解約返戻金型の保険は有利になります。

いいことずくめの低解約返戻金型の保険にも一抹の不安が漂います。それは会社というものは、

特に中小企業は10年後に同じように利益がでているとは限らないのです。

低解約返戻金型終身保険の罪作り、ピンチで解約すれば大損デメリット。

経営とはもともと将来も安定すると考える方が無理があるのです。現実には円高の時に苦しんだ会社が最高益をだし円安によって多くの輸入関係の企業は青息吐息です。実際円安倒産も過去最高件数です。

法人保険には緊急資金の確保という役割もありました。さてその時になって、いざキャッシュが足りないとき低解約返戻金型の保険を解約しますか、と聞かざるを得ません。

逓増定期のように後1~2年つなげばピークになるなら対策も立てられましょうけど10年先、20年先まで低解約なら背に腹は変えられませんから泣く泣く解約ということにもなりかねません。

ここをよく考えて法人保険は設計すべきなのです。CIMG1736

いくつかの保険を組み合わせるとき低解約返戻金型を組み合わせるのはよくあることです。低解約返戻金型につきまとう不安が不安のままで終わればよいですが先のことは分からないというのが経営者の実感ではないでしょうか。

おいしい話は二面性があり決しておいしいばかりではないということは法人保険にも当てはまります。終身保険の低解約返戻金型は見直しがきかない、塩漬けにするしか手がないというデメリットもあります。

ここまでアドバイスしてこそ法人保険の専門家と言えるのではないでしょうか。

法人保険で損出し節税、益出しすれば赤字が黒字に。

契約者貸付のデメリットは督促なし、先取りキャッシュの甘いワナ。

生命保険には、種類や時期に応じて解約返戻金があります。緊急に資金が必要なとき、解約返戻金の7割から9割の範囲(保険会社によって異なります。)で契約者貸付を受けることができます。

生命保険の契約者貸付は、便利な仕組みですが、あまりおすすめできません。保険業界の隠語で略して契貸(ケイガシ)と呼んでいます。個人契約で、契約者貸付を受けている人のかなりのケースで、返済されずに解約に進みます。

■生命保険の更新型のデメリットとCVが批判される理由。

◆ 契約者貸付は、解約返戻金を担保にした無審査貸付。

一般の融資と違って、審査なしでお金を借りられるのは、契約者貸付の大きな特徴です。そのため、初めてのキャッシングでも借りやすいと思います。自分が契約している保険会社に申し込めるというのは、安心できるのでハードルが下がります。

契約者貸付は、生命保険の解約返戻金を担保にして、借り入れをする仕組みです。そのため仮に返済できなくても、責任を問われることはないわけです。

生命保険の契約者貸付には、ローン審査に通らない人でも、お金を借りられるというメリットがあります。言ってみれば、自分のお金を一時的に借り出しているだけという安心感があります。

◆ 契約者貸付は、手続き簡単、入金までは一週間程度。

インターネットから手続きをすれば、条件次第で即日入金する場合もあります。通常は手続きから、入金までに1週間程度かかるのが一般的です。

急ぎの場合、土日祝や銀行の営業時間外では、翌営業日の振込みになるので、注意してください。

契約者貸付制度を利用したい場合は、加入している生命保険の担当者へ連絡しても対応してくれます。またはWeb会員ページで申請すると、人に知られずに借り入れが可能になります。

◆ 契約者貸付のメリットは保障を温存。

お金を借りるとき、生命保険の契約者貸付であれば契約を解約しなくても利用できるのが魅力です。

しかし最初から生命保険を解約すれば、返戻金を受け取れるから、借りる必要がないのではと思う人もいるかもしれません。

生命保険は一度解約すると、年齢や持病などの理由から再加入できなくなったり保険料が高くなったりする可能性があります。また、解約をしてから再度契約するまでの間に、万が一のことがあった場合に保障が受けられなくなります。

一番怖いのは生命保険が失効すると、万が一の際に保障を受けられなくなることです。

養老保険などでは、お金を借りているときに保険満期を迎えると、満期保険金から借入金額と利息が差し引かれた金額が受取金額になります。契約者貸付を受けている間に保険事故が発生した場合、貸付金額を差し引いた保険金が支払われます。

経済的にピンチになっても、契約者貸付を利用して保険契約を解約しないでいれば、保険金が助けになることがあります。

■告知義務違反のリスクと知っておきたい告知のさじ加減。

◆ 契約者貸付できる保険の種類と初期低解約返戻金型のリスク。

契約者貸付制度は解約返戻金の一部を借り入れるため、解約返戻金のある保険を契約している必要があります。貯蓄性があり、解約返戻金のある保険は、以下のとおりです。

終身保険

養老保険

学資保険

個人年金保険

ただ貯蓄性がある保険でも、初期低解約返戻金型の保険もあります。このような保険の場合、通常の保険の解約返戻金の7割程度に抑えられています。

そのため契約貸付の限度額は、さらに厳しくなります。この手の保険では、契約者貸付で借りられるお金はすくなく、返済できずに失効すれば、保障を失うことになり、踏んだり蹴ったりです。

生命保険を契約しようとするときは、将来的なことを意識することが大事です。初期低解約返戻金型の生命保険のデメリットも、しっかり見るようにした方がよいと思います。

■保険証券のなくなる時代に保険金の請求漏れをなくす法をまとめると。

◆ 契約者貸付の手順と必要書類。

保険会社により、手順が若干違いますが、申し込みをするために必要な書類は2つです。

保険証券

振込先口座

これらを手元に用意してから、契約者専用のWebサービスに申し込みをするとスムーズにできます。(契約者専用のWebサービスを利用する人は、会員登録が必要)

契約者貸付の申し込みフォームに、借り入れ金額とご自分名義の銀行口座の2つを入力します。

保険会社の営業職員に依頼して、手続きを進めることもできます。またカスタマーサポートに電話して、関連書類を郵送してもらい、必要事項を記入して返送するような手続きでも可能です。

◆ 契約者貸付の利率はサラ金やカードローンより安いが、複利のリスク。

生命保険の契約者貸付は、ほとんどが年3~7%の低金利な設定になっています。契約者貸付は、生命保険の解約返戻金を担保にお金を借りる、有担保融資になります。

保険会社は金利で儲ける必要がないので、カードローンなどの10%超の金利と比べると低利になっています。

ところが契約者貸付は複利になっています。この複利計算が曲者(くせもの)なのです。複利は元本プラス利息に金利がかかってきます。たとえば長期に返済せず放置すると、複利によって雪ダルマ式に借金額がふくらんでいきます。この点は、生命保険の契約者貸付でとくに注意が必要な点です。

複利は、原則的に貸金業法で禁止されているので、銀行や消費者金融、カードローンに適用されることありません。

しかし生命保険の契約者貸付は複利ですので、元金と利息の合計額が生命保険の解約返戻金の額を超えた場合に問題となります。かりに返済できなければ、保険契約が失効というリスクがあります。

失効とは万が一のときの保障を失うということです。そうなれば、何のために生命保険をかけてきたのか意味がなくなります。

契約者貸付を利用した場合は、たとえ面倒でも返済計画を立てて、返済状況の把握を怠らないようにしましょう。

■保険会社は元から破綻しているが、オドロキの潰れない理由。

◆ 契約者貸付は、返済日が決まっていないので先送りリスク、返済は自己責任。

生命保険の契約者貸付は、返済に決まったルールがあるわけではありません。自分の都合でまとめて返済しても、分割で返済しても自由です。

一見、余裕を持った返済ができるメリットがあるように思います。しかし、実際は返済の計画をしっかりと立てないまま安易に利用してしまうと、元利金が年々ふくらんでしまいます。

その結果、返済に困り、保険契約の失効などということになります。

契約者貸付でお金を借りた後の返済計画は、自己責任です。

保険会社からは、契約内容や貸付金に関して「契約内容のお知らせ」が年一回は届くので、無視しないで、必ずこまめに返済額を確認し返済計画を見直してください。

保険会社は、解約返戻金と言う確実な担保を押さえていますので、サラ金のような取り立てをする必要がありません。

◆ 契約者貸付の返済を怠ると、保険契約が失効リスク。

個人の生命保険契約で契貸を受けている人のかなりのケースで、返済されずに解約に進みます。

何故かと言うと、もともと自分のお金という意識があることが原因です。形こそは貸付ですが、自分の貯金を下ろして使っているような気になります。無理して返済しようと言う義務感が起こらないようです。

また当座のお金に困って契貸を受けるケースが多いですから、はなから返済するアテがありません。

これは顧客サービスのように見えて、保険会社にとっておいしい仕組みであり、契約者にとっては厳しい仕組みなのです。

生命保険の契約者貸付は、返済せずに放置しておくと保険契約の失効に進みます。契約者貸付が返済できないくらいですから、保険料の支払いも滞っているかもしれません。

その結果、気がついたらバカ高い利息を払うことになります。そして雀の涙ほどの解約返戻金が残り、大事な保障を失う結果になります。

生命保険の契約者貸付が返済できないなら、というか返済する気がないなら生命保険に入ることは、そもそももったいない話です。

◆ 契約者貸付の甘いワナ、まとめ。

資金的な急場がしのげるというのは有り難いですが、返済計画のない契約者貸付はくれぐれも慎重にと申し上げておきます。

くどいようですが、保険会社は解約返戻金という絶対的な担保を押さえて貸付を行いますから、リスクが全くありません。それゆえ返済の督促もありません。

借金は、返済の督促があり、返済期限があるからプレッシャーもあります。それが全くない生命保険の契約者貸付は、やはり先取りキャッシュの甘い罠と言えるのではないでしょうか。

しかし、キャッシュが不足したからと言って、慌てて解約するより契約者貸付を利用して急場を乗り切るほうが、保障が続くという点で価値があります。

一番恐れるべきは、契約者貸付を返済せずに放置して失効した後に、保険事故が起こるようなことです。これではあとに残された家族を守ることはできません。

生命保険の契約者貸付には、メリットもありますがそれだけではありません。返済できなくなる前に、返済計画をしっかり立ててできるだけ早く返してしまうようにして下さい。

保険料払込免除特約のデメリットと割増し保険料の功罪。

FPとはファイナンシャル・ディレクターという意味について。

相続時精算課税制度の意外な使い道があった、その手でローン完済!

相続時精算課税制度の意外な使い道があった、その手でローン返済!

相続時精算課税制度の意外な使い道があります。この制度は、もともと節税でき
る仕組みではありません。言わば相続税の仮払いのようなものです。

ところが意外な使い道もあるのです。親からの贈与を贈与税なしで、ローン一括
返済にあてる手法です。

■相続時精算課税制度とは、改正後のメリットをわかりやすく。

◆ 親からの資金援助は贈与税、相続時精算課税制度の使い方。

贈与税は相続税の補完税として、相続税より重くなっています。相続税逃れの贈
与を抑制する仕組みです。それなのに、相続税がかからなくても贈与には、贈与税
がかかるということになっています。

相続まで待たずに、親から援助を受けてマンションのローンを繰り上げ返済した
いことだってあります。ところが何も対策をせず、親から基礎控除の110万円以上の贈与を受けると、たとえ親子であっても贈与税がかかることになります。

ローンの資金援助は、扶養の範囲とは言えないですから贈与になります。

このとき相続時清算課税制度を使うと、2,500万円までの贈与が非課税となります。さらにそれを越える部分には、一律2割の贈与税の仮払いが発生します。

しかし相続が発生した時点で、財産が基礎控除以下であれば、相続税は発生しま
せん。もし相続時清算課税制度で贈与税を納税していれば、その分が還付(返還)されます。

つまり、贈与税の納税額0円で贈与ができたことになります。2,500万以下の
贈与なら、贈与税の仮払いすら必要ありません。

◆ 贈与税を避けて生前一括贈与が可能に。

相続税がかかる人は,生前対策で暦年贈与や住宅資金の一括贈与などの対策をす
ると思います。節税効果のない相続時清算課税制度を使う必要は、あまりありま
せん。

しかし贈与税制の改正により、相続時精算課税制度に贈与税の基礎控除110万円が創設されましたので、暦年贈与より有利に生前贈与ができます。

一方相続税がかからない人が、贈与税を避けて生前に一括贈与するには上手い制
度です。

毎年110万ずつ親から援助を受けながら、ローンを返済するなんて手間もかか
りますが大損です。

難点は相続時清算課税制度の届出書と、本来なら不要な相続税の申告が必要にな
ります。また相続時精算課税制度を選択すると、暦年増与に戻ることができない
ことになっています。

暦年贈与に戻れない点は、相続時精算課税制度に基礎控除110万円の創設され
たことでデメリットが解消されました。さらに相続税に持ち戻し加算がないため、
暦年贈与より有利になりました。

届出書や申告の手間がかかります、それだけの価値はありそうです。

■相続時精算課税制度のトラブルと落とし穴5つを解説。

◆ 相続時精算課税制度の意外な使い道、まとめ。

本来、相続時精算課税制度は将来価値が確実に上昇する資産があれば、価値をそ
の時点に固定することで、相続税の節税を図る仕組みです。万が一評価が下がれ
ば、逆に相続時に損をすることもありえます。

また意外な使い方として、相続時精算課税制度で、贈与税なしに贈与を受け、ロー
ン完済という手法を見てきました。

これと似ていますが、別のケースとして、奥様が相続などで現金が手に入ること
があると思います。このパターンは、相続時精算課税制度の対象になりません。
そのお金でご主人のローンを繰り上げ返済したい場合は、そのまま返済に充てる
と夫婦といえども奥様からご主人への贈与になります。

この贈与税をクリアするには、奥様から借金して金融機関には一括返済します。
そしてご主人が奥様に返済していく方法になります。借用証もきちんと書いて、
毎月返済することが望ましいです。税務署が「贈与税のお尋ね」を出すかどうか
はわかりませんが、用心に越したことはありません。

その辺の詳しい事情と事例は下記の記事にまとめています。

贈与税の配偶者控除はローン返済に使えるか?

逓増定期保険の名義変更で落ちると怖い落とし穴を経験者が語ると。

追記2021/6/25:逓増定期保険の名義変更にかかる、保険契約の権利評価の見直しが行われました。6月25日、資産計上額で評価するという通達がついに発遣されました。

2021年7月8日以降に締結した定期保険又は第三分野(医療保険やがん保険など)の保険契約について、2021年7月1日以降に名義変更するものから適用されており、法人から個人、法人から法人に名義変更する際の評価に適用することとなります。

※過去の記事ですので、これまでの経緯として参考程度にお読みください。

逓増定期保険の名義変更には、落ちると怖い落とし穴があります。誰も教えてくれない買う側の注意事項を、経験者が語ります。

逓増定期保険とは損金効果を利用して、利益の繰り延べ効果だけでなく、名義変更すれば利益を個人に付け替えることができます。

■逓増定期保険の名義変更、ホワイトデーショックまとめ。

◆ 逓増定期保険の名義変更で用心すべきポイント。

生命保険でできる最後のウルトラスキームです。とりあえず手順を踏めば、今のところ過大になりすぎない限り、課税当局も容認しています。その手順として用心すべきポイントをあげます。

① 無記名での送金、解約返戻金としての経理処理。

逓増定期保険を専門に扱う代理店も判例がでるまでのはじめの頃は、アドバイスも慎重でした。個人が保険を買い取るとき送金者が表示されないよう現金で送金させたり、買い取った個人から振り込まれたお金に対して、振替伝票には保険会社の解約返戻金として記載したりしていました。

これではかえって怪しい処理になってしまいます。課税当局は、銀行口座の動きはすべて把握していると考えてよいと思います。結果としてお金の動きがわかれば、すべてたどることができる仕組みです。姑息な手段は疑念を生むだけです。

② 逓増定期保険を買い取ったあと解約すれば、修正申告のタイミングが大事。

個人で買い取って解約後の一時所得は、先延ばしせずに確定申告してください。過去に同様の一時所得がある場合は、課税当局からのお尋ねがある前に修正申告しておく方が心証が良いようです。修正申告をすると、後からきつい住民税が課せられます。覚悟してください。

③ 払い済み定期保険の恐怖。

逓増定期保険を解約せずに払済保険とする場合は、とりあえず申告不要です。お金を受け取らない限り、支払調書も行きませんし何事も起こりません。

注意点として保険会社によっては、払済にしたとき終身保険ではなく有期の定期保険になるケースがあります。しっかり確認してどこで解約するか、あるいは生命保険として保持するかの判断が必要です。

払済終身保険にして相続を迎えた場合、どういう課税関係になるかはその時に考えましょう。少なくとも被相続人が契約者の場合は、故人に所得税は課税できません。でも後継者が契約者になっていた場合、死亡保険金と保険買い取り費用との差額が一時所得になるように思います。

④ 逓増定期も保険ですから取締役会議事録の整備が大事。

堂々と一時所得として納税するわけですから、保険譲渡に関する取締役会の議事録も整備して、ケチをつけられないようにしてください。オーナー企業ではついつい先延ばしにして放置するケースがありますが、ここはその都度緻密に対応することです。

⑤ 誰にでも資金の付け替えができる利便性、雑損失で節税。

契約者は法人から個人へ譲渡するとき、配偶者でも後継者でもモラルリスクがない限り、資金の都合をつければ誰でもかまいません。保険金の受取人は、できれば新しい契約者にしてください。これもモラルリスクがないようにするためですね。

半損の逓増定期の経理処理では、会社の保険積立てに対し個人の買い取り金額が少なくなるため雑損失が発生します。逓増定期保険の名義変更は、会社の利益に余力があって行っているはずですから、この損失は節税になっています。

◆ まとめと諸注意。

オーナー企業では役員報酬や配当以外のルートで、利益を個人に付け替えて発生する損失ですから美味しいわけです。利益が余分に出るような企業構造でないと、このスキームは無理があります。また最低でも5年は、会社が保険料を払う必要がりありますので継続的な利益が見込めなくてはなりません。

生命保険を買い取る個人にも、資金余力がないとできません。これは後継者に数か月程買取資金を貸し付ければよいのでクリアできるでしょう。

逓増定期保険をうまく組み合わせれば、事業承継資金を効果的に後継者に資金移転が可能です。その資金で社長が被保険者の昔のお宝保険を後継者が会社から買取りします。お宝保険はレバレッジ効果が大きいうえに、保険金は一時所得となり二重のおいしさです。

逓増定期保険の名義変更で大事なことは、しっかり管理してタイミングを外すことがないようご注意ください。時期を逃すと単なる繰り延べだけに終わってしまいますから。

■節税保険の問題点を体系的に解説したページ
節税保険は保障視点が欠落、見えない出口|バレンタインショックの本質。

生命保険の解約返戻金はいざという時会社を助けるキャッシュフロー

法人契約の生命保険の解約返戻金はいざという時会社を助けるキャッシュフロー。

中小企業は景気に左右され波間に浮かぶ小舟のようなもので、世の中の風向きが変わるとあっという間に利益がでなくなりキャッシュフローに窮します。

為替の影響でも一気に経営が悪化します。円安倒産も実際かなりの勢いで増加しています。

生命保険の解約返戻金とキャッシュフローがピンチの会社を救う。

経営というものはもともと安定はあり得ないものとして解約返戻金で万が一の備えをどこまで手厚くするかということになりますCIMG1981

利益がでているときに多額の税金を払っても景気が悪化したからといってお金が返ってくるわけではないのです。

生命保険に投資しておけばいざという時、解約返戻金というキャッシュが会社を助けることになります。本業の営業利益は赤字になりますが営業外収益の項目に解約返戻金が入ることで経常利益をプラスにすることができます。

銀行からは質問がきます。詳しく言う必要はないので非経常的な利益ですとでも回答しておきます。

生命保険の解約返戻金で数年は体裁ができるでしょうが、経営体質を利益がでる構造に改革しない限り早晩枯渇するキャッシュです。

経営者の保険は多目的、法人保険の有効活用で緊急資金。

経営の立て直しまでのつなぎの時間的余裕は生命保険の解約返戻金で作れると言うことです。

時代の潮目は見極められないものです。いざという時の解約返戻金は本当に助かります。

経営者万が一の時だけでなく景気変動による経営悪化にも法人保険は解約返戻金という形で一役買うことができます。生命保険の解約返戻金は景気に左右されません。

オーナーにとって保険の解約返戻金は会社のものであり社長のものでもある。

FPが独立すると生命保険販売の利益相反で困る理由。

FPが独立すると生命保険販売の利益相反で困る理由。

FPとはファイナンシャルプランナーのことです。FPが独立すると生命保険販売の利益相反で困る理由があります。国家資格としては、FP技能士と呼ばれる資格があります。FPの資格はとても幅広い分野にかかわりますから、どうしても得意分野が必要になります。

それはさておきFPの資格は企業に籍を置きそこでの業務をレベルアップするために取得することが多いのです。例えば保険会社であったり証券会社であったり不動産関連の会社で業務にFP資格を役立てるというケースです。

企業に所属している間は、企業の利益を代表していますから個人のFP資格と利益相反になることはあまりありません。ところがFP資格を生かして独立すると、途端に利益相反の問題が出てきます。

■保険営業へステップアップ、転職の不安と疑問を一挙解決、自己実現への道!

◆ 独立系FPの良心と利益相反。

独立系のFPなどと呼びますが、まだまだFP資格は、わが国では認知度がそれほど高いわけではありません。そのため、FPとしてのフィーだけでやって行くことは難しいと言う事情があります。

生命保険を筆頭に金融商品を取り扱うと、一定の率でコミッションが入ってきます。このコミッションが大きいので、FP自身にとって顧客利益と自分の都合とが矛盾を起こします。利益相反という状況はこうして生まれます。

FP自身が募集人の資格を有していなくても、保険営業や乗合代理店と組む共同募集と呼ばれる手法があります。提携している保険代理店に手続きを依頼して、コミッションを分割します。代理店にすれば何もしないで売上が転がり込んでくるわけですから、コミッションを折半にしても良いわけです。実情から見ればFPで食っていくにはやむを得ないところです。

◆ FPの良心は、顧客選択肢の提示。

FPにとって利益相反の是非は難しい要素をはらみます。顧客の利益を優先するといっても、物事には考え方があり価値観があります。提案する側がベストだと思っても、顧客の価値観が一致するとは限らないことがよくあります。

FPが良心的にできることは、よりフェアに説明し顧客に選択をゆだねることになります。

理屈では自分のスタンスを説明できますが、良心的に割り切れないようなタイプのFPもいます。保険取引は間に入らないという立場を明確にし、顧客から頂くフィーだけでやっていくことを明確にする人もいます。

FPはこれからの時代の資格です。しかしまだまだ独立してやっていくには、利益相反の問題以上に道程は険しいのが実態です。

■保険営業に向いている人にプロの微妙なコツを詳しく伝授。

◆ まとめとしてFPと利益相反についてChatGPTに聞きました。

FPの業務は広範囲に及びます。どのFPにも得意分野があります。とくに多いのが、保険得意のFPだと思います。名刺にファイナンシャルプランナーと書いてあると、それなりに信頼度が高まります。保険営業としてFP資格の取得を目指す人は多いのですが、それが保険募集に役立つかどうかは別問題です。

ChatGPTの回答は、妥当かつ無難な内容になっています。保険募集の本質的な部分は、残念ながら見えてきません。それでもよくまとまっています。ご参考までに以下に掲載します。

ChatGPT:

ファイナンシャルプランナー(FP)は、個人や家族が将来の経済的な目標を達成するために、資産運用、保険、税金、退職計画など幅広い財務面でのアドバイスや計画を提供する専門家です。ファイナンシャルプランナーは、クライアントの現在の状況や将来の目標を詳しく調査し、それに基づいて適切な財務戦略やプランを提案し、クライアントがより安定した経済的な未来を築く手助けをします。

FPの役割はクライアントの利益を最優先に考え、利益相反の問題を回避することが求められます。例えば、FPが特定の金融商品や保険を勧める際には、クライアントのニーズや状況に合った選択肢を提供することが重要です。これにより、利益相反を最小限に抑えつつ、クライアントの最善の利益を守ることができます。

しかし、FP自身が所属する金融機関や企業の利益との間で利益相反が生じることもあります。この場合、FPはクライアントの信頼を保つために、透明性を重視し、クライアントに対して自身の所属組織との関係を説明することが大切です。また、業界内での倫理的なガイドラインや規制に従うことも必要です。

ファイナンシャルプランナーは、クライアントとの信頼関係を築きながら、長期的な財務計画を支援する役割を果たしています。そのためには、透明性、適切な情報提供、クライアントのニーズを理解し考慮したプランニングが不可欠です。利益相反の問題を適切に処理し、クライアントの利益を守ることが、ファイナンシャルプランナーの重要な使命と言えるでしょう。

ChatGPTは、こういう問題には適切な回答をくれます。

社員なのに個人事業主|保険業界の通用しない当たり前。

好きか嫌いかがすべてを決める、ザイアンスの保険営業法則。

税理士の先生も保険は利益相反

ガンになったらお孫さんに贈与しなさい

ガンになったらお孫さんに贈与しなさい。

近年ではガンは治る病気となりつつあります。しかしこれからも死因の第一位の座は変わらないと思います。運悪く顔つきの悪い極悪のガンというのもありますから恐ろしい話です。ガンは早期発見早期治療が一番ですが健康診断人間ドックが万全というわけでもありません。

ガンになるとやにわに自らの死を意識し始めます。当然相続のことやら遺言のことやらが頭を駆けめぐります。 CIMG1976

ここで問題となるのは相続開始前の贈与です。相続開始前3年間の贈与は相続財産に持ち戻して相続税の対象とするルールがあります。何故かというとガンなどの余命が見えるような病気になると人情として相続税を軽減するための駆け込み贈与が起こりがちです。これは贈与として認めませんよというわけです。仕組みとは言え結構冷酷な話でもあります。

贈与あれこれと生命保険。

ところが相続人以外は関係がない話です。相続人以外では相続税逃れにもなりませんからこの規定は適用されないのです。

厳密に定義すれば法定相続人でない人で、遺言書などにより遺産を取得していない長男の嫁や孫などへの贈与は、相続開始前3年以内の贈与であっても相続税の課税価格に加算されません。

とすれば直系卑属でも一可愛いお孫さんに贈与すれば3年持ち戻しの規定は適用されません。

健康管理には十分気を付けること。人間ドックを全面的に信用しないこと。忙しいとか言って胃カメラを先延ばしにしたり一年飛ばしにしないこと。それで我が身がヤバイ思ったらお孫さんに多めのおこずかいあげて笑顔を見ておくことですね。

生命保険|思わぬ課税みなし贈与!

役員退職金は保険で準備すると節税できる理由。

役員退職金は保険で準備すると節税できる理由。

中小企業のオーナー経営者は、社長を長年続けるケースが多いと思います。20年30年はよくありますが、中には40年間経営の指揮をとり続けている方も見かけます。

このくらいのベテラン経営者になると、会社の中のことはすべてお見通しです。どこそこの支店で鉛筆が一本倒れてもわかると豪語されます。

役員の退職慰労金計算は、最終報酬月額に在職年数をかけます。それゆえ長きにわたり経営者であれば、当然退職金も高額になります。

役員退職金といっても老後資金と言うよりは、多くの場合相続税の納税資金になります。それだけに企業の継続ということからみても、それなりの額が必要になります。

■役員退職金の功績倍率は課税当局が決める。

◆ 役員退職金の計算例。

在任年数が30年、最終報酬月額が500万円、社長の功績倍率が3倍、さらに役員退職金規定には、創業者などの功労社長には功労金加算3割の支給が規定されているケースで計算例を作成しました。

(参考例)

役員退職金=(退職時の役員報酬月額×役員在任年数×功績倍率)+功労金加算
(例:役員報酬5,000千円、在任年数30年、功績倍率3倍、功労金3割加算)

役員退職金基本額:5,000千円×30年×3倍=450,000千円
功労金加算3割=135,000千円

役員退職金支給合計=585,000千円①

この退職金を会社の利益剰余金から支払うのは、いかにももったいない気がします。企業の利益剰余金は、税金を払った後での蓄積です。

退職金税制は緩やかにできていますが、その後にくる相続税はご承知の通り厳しい税率です。税金の二重払いと言えるでしょう。ここに役員の退職金準備に生命保険活用の価値があります。

■役員退職金否認、最新判例。

◆ 退職金にかかる所得税は、激安、計算例。

退職所得控除額:(20年超) 700千円 ×(勤続年数 – 20年)+ 8,000千円
退職所得控除額合計:700千円×(30年-20年)+8,000千円=15,000千円②

退職金課税=(退職金①-退職所得控除額②)÷2×税率(分離課税)
(585,000千円-15,000千円)÷2=285,000千円
退職金課税は退職所得控除を引いた残りに1/2課税、かつ分離課税という有利さです。

◆ 役員退職金の準備は生命保険が最適。

生命保険を活用すれば、解約返戻金という形で必要なときに現金化できます。それまでの間は、保険料として一部を費用化できるのです。

国税通達により損金算入割合が規制され、解約返戻率を高めると損金割合が少なくなります。長期平準定期などで退職金を準備するときは、最高解約返戻率が85%以下になるよう設計します。そうすることでどうにか保険料の4割を損金処理
することが認められています。

これにより損金部分の税負担は押さえることができます。また簿外に解約返戻金というキャッシュを積み立てることができます。

法人保険には事業保障という役割がありますから、よほどのキャッシュのピンチでもない限り解約はしないものです。どうしても緊急のキャッシュが必要な場合は、契約者貸付という仕組みを利用することもできます。

もともと自社のお金ですから、審査も手間もなく短期でキャッシュを都合できます。利息が高いので早めに返さないと損をしますのでご注意ください。

■役員退職金を否認されない、あたりまえの極意。

◆ 役員退職金は保険で準備して節税、まとめ。

法人税基本通達9-3-5の2(いわゆる法人保険の損金算入ルールの見直し)により保険料の損金算入ルールが規制され以前のような簿外資金を積み立てることが難しくなりました。それでも保険料の4割を費用化できる定期保険があります。

節税効果は、以前より期待できなくなりました。しかし保険料という形で退職金を準備すれば、確実に原資を蓄積することができます。

生命保険の解約返戻金は、出口対策ができていなければ繰り延べだけで終わってしまいます。解約返戻金は、単なる雑収入でしかなく課税対象になります。

しかしこれを役員退職金にあてれば、雑収入を費用かできますから節税できています。現金で銀行に残しておいても、退職金支給の時期まで残るものではありません。生命保険ならでは、のうまい仕組みだと言えるでしょう。

ただしこの生命保険設計は、複数の保険会社の商品を扱うそれなりのプロに依頼してください。その上で買う側の責任として契約内容をしっかり理解し、定期的に見直すようにしてください。

死亡退職金が所得税なしでも有利だとは言えない理由。

贈与税の時効を気に病む人へこれで安心、秘策公開!

贈与税の時効は、名義預金には適用されないという課税当局の理屈があります。

一般的に贈与税の時効は6年(国税通則法/国税の徴収権の消滅時効)とされていますが、故意の場合7年になります。資産が少なく相続税がかからないからといって、基礎控除(110万円)を越える贈与をすれば、贈与税の心配をすることになりそうです。

自分の親からの贈与に税金がかかるといわれても、素直には納得できないところがあると思います。贈与税は庶民感覚では、全く理不尽な税金に感じるのではないでしょうか。

所得税や住民税、消費税などは強制的に引かれていますから、意識することはあまりないかもしれません。しかし贈与税は、自主的な申告納税です。この辺は贈与税に対する感覚的な抵抗感があると思います。

相続税の課税逃れを防ぐ仕組みとして、相続税と贈与税はセットで考えるようになっています。課税逃れのつもりがなくても、名義変更など贈与税の申告が必要なケースを失念するということもあります。

修正申告するか贈与税の時効を待つか、そのような悩みを抱えている方に適切なアドバイスができればと思います。

■贈与税改正、知らないと損する逃げ水贈与4つのポイント。

◆ 贈与が成立する条件とは。

①贈与者(あげる人)と受贈者(もらう人)のあげる・もらうの合意があること。両者の自筆・捺印の贈与契約書があればなおよいと言えます。事業承継にからむ贈与などは、後から作成したという疑念をもたれないよう、公証人役場で確定日付(700円)を取っておけば確実です。

②もらった人(受贈者)が自分の意思でもらったお金を自由に使えていること。印鑑と通帳を自分で管理し、実際にお金を何かに使っているとなおよいと思います。もらった人がもらったという自覚があれば、それを証明する確実な方法は、自分で使うことです。

注意することは、「したつもり贈与」です。預金の名義を変えたら贈与になるとか、贈与税の申告書を税務署に提出し贈与税を納付すれば、贈与の証拠になるというのは、あくまでも傍証にすぎません。

確かに贈与税の申告書は、ないよりはあった方が良いですが、決定的な贈与の証拠としては言えないのです。なぜなら贈与する親が印鑑を用意すれば、名義変更も申告書も親が自分一人で段取りできますから。

◆ 名義預金は贈与税の時効が開始しない。

名義預金とは、子や孫の名義を借りた被相続人の預金です。名義預金では、名義が誰かではなく、実質的な所有者が誰かということが問われます。

贈与税の時効で厄介なのは、故人からもらっていたお金が名義預金と見なされると、贈与税の時効が開始しないということがあります。贈与税の時効が開始しなければ、何年、何十年前の預金でも相続税の対象と見なされてしまいます。

名義預金だから元々故人のお金であり、贈与そのものがないことになりますから、時効も開始しないというわけです。素人の考えからすればずいぶん無茶な言い分ですが、これが税務調査で名義預金と見なされる一番多いパターンです。

・奥様の役員報酬まで名義預金。

たとえば、経営者の配偶者で会社の役員になっていても会社とあまり関わりを持たず、出社されることもない奥様タイプがおられます。奥様の役員報酬を奥様の通帳に振り込んでそっくり残しておき、生活費はご主人の報酬からあてていかれると奥様名義の預金がご主人の役員報酬の一部と見なされたりします。

これも奥様の名義を借りた、ご主人の名義預金だと言うわけです。もちろん贈与でもなければ贈与税の時効も関係ありません。そっくり相続税の対象になります。それも延滞税付きです。

名義預金と見なされないためには、贈与税の時効など考えずに済むように、きっちりあげた・もらったの証明を贈与契約書に自筆で残すことです。

なおかつ時々は贅沢をして、贈与されたその預金から服を買ったり旅行に行ったりされるのがよろしいようです。財産があると本当に手間もかかります。なければないで寂しいものですが。

■生前贈与の注意点とデメリット、相続税対策の失敗と老後の後悔。

◆ 生命保険の名義変更は保険金を受け取る時、贈与開始。

贈与税の時効は、生命保険の名義変更にも関係があります。世間の保険営業では「そんなもん通知が行くわけでなし、税務署にわかりませんがな。」というトークがまかり通っています。

生命保険の契約者を子に変更すれば、紛れもない贈与です。贈与税がかかると考えるのが普通です。

しかし今のところ生命保険の名義変更をしても、課税当局が知り得ることはありません。ではそのまま知らんふりして6年が過ぎれば、晴れて時効となり生命保険契約の贈与が課税なしで成立するのでしょうか。

世の中そんなに甘くないわけです。税務署にすれば隠れ贈与は、相続税の調査のときに調べればよいというスタンスです。保険金や解約返戻金などの現金に変わったときに贈与税の時効が開始します。税務署は、保険契約がお金に変わるとき、保険会社から提出される支払調書で贈与の事実税務署が知り得ることになります。

家族の預金関係、口座のお金の動きは過去10年にわたりすべてつかんでいます。保険金を受け取るにしろ保険料を払うにしろ、銀行を経由せずにはできません。保険会社は保険金を現金で持参してはくれないのです。

・生命保険がお金に代わるとき、支払調書で贈与を把握。

よって生命保険契約を名義変更しても、何も起こりませんし。贈与の時効も開始しません。でも税務署は、生命保険契約がお金に代わるとき、支払調書で贈与の事実を把握できるようになっています。

■生命保険の支払調書で隠れ贈与がバレバレに!

そのときその生命保険契約の名義変更を、時効と判断するでしょうか。その人の収入に見合わない生命保険契約があれば、疑って当然です。銀行預金でも名義預金というわけですから、あえて言えば名義保険です。

受贈者の名義を借りて保険契約をしただけで、元のお金は贈与者のものであるから、贈与は成立していないと言われそうです。贈与税の時効は名義保険には適用されない!ということにならないとも限りません。

■親の気持ちと名義保険の落としどころ。

ただ税務署も忙しいので、相続税がかからない人や過大な資金移動がない場合は、いちいち調べている手間暇もないようです。ただ言えることはお金の動きを銀行の口座で追跡できれば、税務署がつかめないことはほとんどないと言えそうです。

この辺をわきまえて自分の資産具合と相談し、ほどほどに名義変更するかきちんと贈与税を払っておくかということになりそうです。ただし相続税がかからないのであれば、慌てて解約したりせずに、相続発生まで持ち続けることになります。

国税庁のサイトには以下の記述があります。

「生命保険契約について契約者変更があった場合」

契約者の変更があってもその変更に対して贈与税が課せられることはありません。ただし、その契約者たる地位に基づいて保険契約を解約し、解約返戻金を取得した場合には、保険契約者はその解約返戻金相当額を保険料負担者から贈与により取得したものとみなされて贈与税が課税されます。

受取人は保険金を受け取ったとき、契約者は受贈した契約の解約返戻金等を受け取ったときに贈与として課税されるわけです。

名義保険でもなんでもなく、贈与税の時効も何も関係なく、お金に変わって受け取るとき課税関係が発生するのです。そのときのことを考えて名義変更をしましょう。くどいようですが、不動産でも預金でも株式でも名義変更すればそれは贈与です。

できれば贈与税の時効などということを知らずに済ませたいものです。待てど暮らせど来ない贈与税の時効とは、なお悲しい話です。

◆ 子への資金援助は相続時精算課税制度で贈与税を回避。

相続税がかかる人には、特殊なケースでない限り相続時精算課税制度はお勧めしません。ところが相続税がかからないと予測されるサラリーマン世帯が、親からの一時的な資金援助を受けて、ローン返済を行うような時には有効な手段となります。

たとえ親からでも、また相続時にはどうせ引き継ぐお金でも、親が存命中にお金をもらえばまぎれもない贈与です。相続税がかからない貧乏なサラリーマン世帯でも、110万以上をもらえば贈与税を払わなければならないのが税法です。

推測ですが、贈与税の時効は隠れたる大問題ではないかと思っています。試しに[贈与税 時効]での検索数をgoogleで調べるとなんと月間8,100件もあります。贈与税の時効を気に病む人が、大勢いらっしゃるのではないかと思います。

課税当局が親子間の贈与をどのように把握するのか、どういうケースに対して贈与税の納付を求めてくるのか定かではありません。しかし当局が調べる気になれば銀行に照会をかけるだけですべては手の内となります

そういうことなら相続時精算課税を活用し、堂々と非課税で贈与すればよいのです。贈与税の時効を気にするような後の憂いがなくなります。

相続時精算課税制度は、申告の手間もかかりますし、注意事項もやたら多いです。しかし相続がかからないレベルでかつ現金2,500万以下なら、税理士に頼まなくても個人でも申告可能です。ただ少々細かいルールの勉強は必要ですが。

◆ 贈与税の時効を気にすべきは受贈者(もらった人)です。

当たり前ですが、贈与税を納税すべきは受贈者(もらった人)です。もらった奥様や子どもの方に贈与税の納税責任があります。

ところが贈与税の時効を気にかけているのは、贈与者ばかりなのです。もらった方は贈与税も贈与税の時効もどこ吹く風です。他人事どころか知りもしないというケースがあります。失礼な言い回しをあえてお許しいただければ、贈与税の時効は親の苦労の構図そのものです。

贈与した側は、時効も何も関係がありません。もらったが側が課税当局の調査対象となるのです。たぶん贈与税の時効を検索しているのは、日本全国の心配症の親御さんばかりだと思います。

時効というから、何か犯罪を犯して逃げ隠れしているようで落ち着かないのでしょうが、よく考えてみればたかが贈与税です。追徴課税として無申告加算税、過少申告加算税、重加算税のほかに延滞税、などを上乗せして支払うだけで済みますから。

◆ 贈与税の税務調査について。

普通、贈与税の税務調査が入ったとはあまり聞きません。ほとんど相続税の税務調査のときに、まとめて調査されるようです。

したがって相続税を軽減する目的で贈与を行うなら、きちんと贈与契約書を作成し双方の意思を明確にし、時には贈与税の申告をして一部でも贈与税を納税し、かつ受贈者(もらった人)が自由に使えることが重要です、

それらの要件が欠けると、名義預金と指摘され何十年前の贈与でも相続税の対象となります。

ということは相続税のかからないような人は、相続税の調査もないわけですから心配はいらないと言えるでしょうか。実はそうとも言えないのです。

贈与されるものの中には現金だけでなく、生命保険や不動産、海外送金などもあります。これらは100万円を越えると税務署には「支払調書」と呼ばれる書類が提出されます。

言い逃れできない証拠になりますので、課税当局も放置するわけにはいきません。税務署から「お尋ね」が来る前に、こういうケースは必ず自主的に贈与税の申告をして下さい。

それ以外は家計のお金の動きは、何に使ったかいちいち調べるほど税務署も時間があるわけではないので調査の対象になりにくいと言えます。

■贈与税の税務調査はあるのか。

◆ 贈与税の時効、まとめ。

贈与税の時効を気に病む全国のよき親御さんへできる限り詳細に、精魂込めて執筆しました。頭の中のもやもやが、少しは晴れて、自分の場合は何をすればよいのか、何もしなくてよいのか、ざっくりとつかんでいただけたらこの上なき幸甚です。

・贈与税の時効は名義預金には適用されない。
・生命保険の名義変更はお金に代わる時に贈与開始。
・税務署は贈与の事実を支払調書で把握。
・相続時精算課税制度で贈与税を回避。
・贈与税の時効を気にすべきは受贈者。
・贈与税の税務調査について。

まだまだ加筆すべきことはありそうですが、ここはいったん筆をおきます。ご意見等あればご遠慮なくお申し越しください。内容的に間違いや見解の相違等があればご指摘いただければ幸いです。

■生前贈与対策を体系的に解説したページ
生前贈与は相続税対策の王道。

ローンの援助と生命保険の名義変更はみなし贈与、贈与税が。

暦年贈与のデメリットを克服する手法。

暦年贈与を名義預金として否認されない方法として、安全策で言えば保険料を贈与する保険料贈与プランです。

よく保険会社がセミナーなどで宣伝しています。しかしこれにも落とし穴があります。もともと保険料の負担能力のない子に親や爺婆がなりかわって保険料を払います。そのまま払うのではなく子名義の通帳から引き落としされるやり方です。

→贈与税の改正で暦年贈与より、相続時精算課税制度で毎年110万贈与するほうが
有利になりました。

■贈与税改正、知らないと損する逃げ水贈与4つのポイント。

① 契約形態については契約者が子や孫であること。

基本的には以下の形態になります。暦年贈与で振り込まれたお金を保険会社が口座振替で引き落としていきます。特に契約者たる子や孫に受贈者(もらう人)という自覚が生まれないのです。これが一番困るところです。

契約者=子や孫

被保険者=被相続人(爺婆や親)

受取人=子や孫

という契約形態です。

気安く贈与する失敗が招く家庭不和。

② 子を契約者にして保険料を暦年贈与するとお得な理由。

子に保険料を暦年贈与すれば、子や孫が被保険者(被相続人)死亡時に保険金を受け取っても相続財産とは関係がありません。一時所得となりますから、相続税がかかりません。

一時所得という有利な税制で保険金を受け取れるということです。一時所得は儲けの半分に所得税が課税されますから、相続税よりずっと有利になるのです。

③ もらった自覚がない保険料贈与プランの問題点。

ただ問題点は子や孫が、もらったことは理解しているが実感がないということです。通帳は親が持っていて保険証券も親が管理しています。そのうち渡すつもりが、そのままになるというケースが意外と多いのです。

もらったはずの暦年贈与は親が管理する通帳に入金し、子が知らないうちに保険会社に引き落とされます。

親が死んで保険金を受け取っても、右から左への相続税となりますからもらった実感が伴わないのです。

④ 喜ばれてなんぼの贈与が感謝されない味気無さ。

要するにせっかく大金を渡していても、喜ばれないどころか面倒くさがられるのです。後に残るは自社株の紙切れのみだと恨みすら買います。

実態は暦年贈与専用の通帳を作り、そこから保険料が落ちるようにします。そうすると子ども名義の通帳も印鑑も保険証券も会社の金庫にしまってあります。その結果、親しか知らないようなことになります。

子にすれば贈与証書にサインをしてますから、もらっているという自覚はあります。しかし本気で理解していません。当然贈与税の確定申告も親まかせです。中には、通帳も保険証券も改姓届や住所変更すら出さずに放置しているケースがよくあります。

⑤ 生命保険料控除を親が使わないで子が使うこと。

年末の生命保険料控除を贈与した親が使ってはいけません。使うなら保険料負担者の子が使わなくてはなりません。そうすれば、もらって自分で保険料を払っているという傍証になります。

暦年贈与のおいしい使い方3項目を伝授。

⑥ 課税当局の見方は決して甘くないのです。

さて課税当局は相続税調査のときに、どのように判断するのでしょうか。言って聞かせてわかるようなご子息なら心配いりませんが、そういうものでもないのが肉親です。

有名な国税庁事務連絡(昭和58年9月)を引用します。

3、ところが、最近、保険料支払能力のない子供等を契約者及び受取人とした
生命保険契約を父親等が締結し、その支払保険料については、父親等が子供等
に現金を贈与し、その現金を保険料の支払に充てるという事例が見受けられる
ようになった。

4、この場合の支払保険料の負担者の判定については、
過去の保険料の支払資金は父親等から贈与を受けた現金を充てていた旨、子供
等(納税者)から主張があった場合は、事実関係を検討の上、例えば、 (1)毎年の贈与契約書、(2)過去の贈与税申告書、(3)所得税の確定申
告書等における生命保険料控除の状況、④その他贈与の事実が認定できるもの
などから贈与事実の心証が得られたものは、これを認めることとする。

まさに保険料の暦年贈与をターゲットにした事務連絡です。これは読めばわかります。課税当局は冷酷にも「そうやすやすとは認めませんよ。」と宣言しています。

ここまで言われれば贈与税がかからなくても、贈与税の申告をする人が多いのもうなずけます。

その他贈与の事実が認定できるものまで求めているのです。贈与契約書や過去の贈与税申告書だけでは十分とは言えないと言っているのです。

課税当局に贈与の事実の心証を認めさせるのはハードルが高いのです。元から疑ってかかるから見方がまるで違うのです。

どうかここを甘く見ないでしっかり念には念を入れて押さえてください。大事なことです

◆ おや心 れきねん贈与 不和のもと。

暦年贈与も使い方を誤るとデメリットが出てきます。難しいものですが、用心用心、念には念をの心がけです。基本は相続税の節税にありますが、暦年贈与が必ず正解とも言えないこともあるという事例です。

贈与税の改正で、相続時精算制度を選択すれば有利な贈与ができます。相続財産に持ち戻し無しの贈与が別枠で可能になりました。これはぜひとも有効に活用すべき仕組みです。

教育資金一括贈与は無意味か安心確実か?

暦年贈与のデメリットが意外と大きい理由を説明すると。

暦年贈与の意外と大きいデメリットを説明するとどうなるか。

暦年贈与とは毎年贈与税の基礎控除110万を下回る贈与をくりかえし相続財産を減らしていくやり方です。贈与契約書を作成し時々贈与税の基礎控除を越える贈与を行い、贈与税の確定申告を行うようにすると否認されるリスクが少なくなるとどこのサイトにも書いてあります。

でも実情はそれほど甘くはありません。課税当局は名義預金という切り札を持ち出しあれこれ難癖を付けてきます。

生前贈与でもめずに節税できるはずがない。

名義預金でないためには「あげる。もらう。」の合意があり通帳と印鑑は受贈者(もらう人)が持つ、なおかつ自由に使えなくてはなりません

そんなこと無理ですよね。毎年100万以上のおこずかいをもらってゲーム一つ買わないなんて子やにはできゃしません。大人になったって同じこと、不労所得の贈与があれば車買ったり旅行行ったりするのが普通、もらった爺婆様にはお土産にあじの開きくらいが相場としたものです。

CIMG1966よほど出来の良いご子息でも渡してしまったらお仕舞いです。

ゆえに暦年贈与は節税効果は高いけどデメリットも大きいと申し上げたいのです。

一番いかんのはコツコツまじめに働きわずかなお金を稼いで生活するという慎ましやかな人間性をぶっ壊すことですね。罪作りな暦年贈与です。まったく。

感謝される贈与のやり方をこっそり伝授

生前一括贈与はデメリットが大きいのでやめた方がよい理由

生前一括贈与はデメリットが大きいのでやめた方がよい理由。

日経新聞のマネー計画に生前一括贈与についての注意点をまとめた記事が掲載されました。生前の一括贈与は何かと縛りが多い。孫の教育資金を直系尊属がその都度贈与してもこれはもともと教育資金であり必要経費ですから非課税です。

あれこれルールに縛られて手間をかける意味があるとも思えません。ほとんど孫可愛やの動機と金融機関の宣伝効果でしょう。相続税がかからないのに贈与しすぎの爺婆様がいるのも悲しい話です。

CIMG1967よほど財産がない限り贈与は小出しに支援は最後に、本当に困っているときに、です。

金の切れ目は縁の切れ目とまでは言いませんが親子、孫でも金が切れるとギクシャクします。手元の現金をあわてて離さないことをおすすめします。

教育資金の一括贈与は待ったが正解。

何があるかわからない老後人生です。計算通りにはいきません。

孫や子の喜ぶ顔が見たくてどうしてもあげたいのなら10万から50万までの小金を不定期にあげることです。くれぐれも定期的にあげて贈与を習慣にしてはいけませんよ。その上であえて言いますが子や孫への贈与節税効果以上の不都合が起こります。贈与は一時的な不労所得です。ろくなことはありません。一生懸命働いている子や孫の為になるとは限らんのです。

結婚・子育て資金の一括贈与の意味不明。